まずは月刊ニュータイプ40周年おめでとうございますといったところの巻頭特集、そして今月号の連載では激闘が続いていますが欄外ではなくコマの中で色々情報が出されている感じの回となっています。40周年記念、これについてはまたエントリを改めてアップしたいと思いますがまずは『ファイブスター物語・F.S.S』特集の感想と連載の感想を中心にアップしたいと思います。ということで今月号では色々初出し情報がてんこ盛りになっており4月からは福岡でDESIGNS永野護デザイン展福岡会場も開幕ということでその情報も掲載されておりました。ということで気になるところいってみましょうか。
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月刊ニュータイプ2025年4月号/KADOKAWA刊 |
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巻頭特集『ファイブスター物語/F.S.S』「LINKAGE」
ということで福岡会場は展示規模はやや縮小されるそうですが目玉として18巻のカバーイラストが早速展示されるそうです。うーんこれはやっぱり見に行かないといけないかな?会期は4月5日(土)~5月4日(日)約1か月。とにもかくにも九州地方の星団民の皆さま、そして近隣の星団民の皆さま是非お越しください。表紙原画コーナーは本当に一見の価値があります。
LINKAGE
特集の巻頭を飾るのはパルスエット、本当に普通のファティマとしてレスターに仕え、そして騎士ではないヨーンに仕え彼が騎士になることを想い逝ったファティマ。まさにファティマ中のファティマを体現したファティマと言ってもいいかもしれません。tonbori堂の推しはメガエラだけどマスターに心底尽くしたファティマとして(パラーシャやチャンダナもそうだけども)また物語を彩った彼女はやはり忘れる事が出来ないファティマとなりました。
そしてそのチャンダナもマスターに尽くしたファティマとしてバランシェファティマの能力をフル稼働させデカい事を成し遂げました。それは自らの寿命をすり減らす事が分かっていても。ある意味悲しい運命なんだけどもマスターを全力でサポートするのが彼女らの宿命。生まれた時から仕組まれている事を考えるとなんと残酷なと。だからデコースはファティマを娶らなかった(ともかく自由意思ってのを最優先に考えているのがデコース)とも言えますが連載でなんか変なのが…それについてはまた後で。ちなみにチャンダナ、亡くなってかのような感じではありますが長い休眠状態にはったと書いています。これは公式見解ってことでいいのかな?しかしチャンダナが繋いだバランシェファティマ、DESIGNSなどでも思うけれど本当によくもここまで遺したなバランシェ公ってのもあるし、そこにリチウム公の3ファティマやアルセニックのタイフォンやユリケンヌらやミースのアルファやデルタ・ベルン、バランシェのファクトリー時代のサロメ、ヨーキなど66体。いや本当にとんでもない数ですがちゃんと個体認識出来ちゃうのは凄いもんだなと感心しました。それはコスチュームも含めてAF、ファティマというのがそれぞれデザインされているからというのも大きいかなと。
美樹本晴彦×永野護 デザイナー対談with川村万梨阿
そして2Pに渡りデザイナー対談ということでマクロスのキャラクターデザインなどでお馴染みの美樹本晴彦と永野護の対談というのはそれこそ40年前から存じ上げている2人が改めてそれぞれの出会いやエピソードを振り返りながら語り合うと言うまさにおたくが喜ぶ対談でそこに万梨阿さんもというのはこの対談セッティングでDESIGNS永野護デザイン展でトークショーやってくださいというやつですよ。そこに井上伸一郎センムとかも、センム今度ご本出されるしトークショーと同じ座組で発売記念トークショーやられるし、そういうのも有りでは無いのかとか。こういうオーラルヒストリーはやっぱりまとめられて行く方がいいし、それぞれの視点もあっていいとは思うので。そういう意味では読み応えのある対談でしたね。
デコースvsヨーン:剣の先
剣の先の見切りというのは白土三平先生の『忍者武芸帖』や『真田剣流』辺りでよく言われる紙一重での剣、活殺自在であり活人剣ともなる技の基本となるものです。もっとも過去の記憶で今手元に無いのでこれで合っているかどうかはいささか心もとないんですが、ヨーンとデコースの決闘はやはり経験値の上でデコースとエストに分があります。ブライドは経験値だけは非常に高いのですがヨーンは経験値はあってもデコースとは違い「騎士」の経験値はゼロに近い。だからこそ過去の戦いからそれを探ろうとしている訳ですが、モルフォさえも戸惑うその動きと経験から導き出される剣はまさに「見切りの剣」ではないかと。剣先をコントロール出来るデコースに対抗するには剣の先を見切りさらに上回るしかない。そんな事を思う展開でした。とは言え今回は場外での情報量多いので以下それぞれに気になったところを。
扉:バスクチュアルの独り言
バシク(ブライドだけどこのスタイルの時はバシクですよね)が作者の代弁をしておりますが、まだまだこれから「お楽しみはこれからだ!」という感じで今後の展開も幾つか第6話「時の詩女」の次は第7話『星の無い世界/フル・フラジャイル』。このフル・フラジャイルはダイアモンド・ニュートラルも言ってましたけど超帝國よりも前アズデビュートのモンソロン帝やそれこそモナーク・セイクレッドなど、ジョーカー星団の秘密に関わる話がアドラーへの侵攻含めて描かれそうですよね。スペルは「Full Fragile」全てが儚い?あまり意味は通らない感じだけど語感がいいですね。章立て形式が交響組曲形式とありますがこの辺りは音楽に詳しい方にお聞きしたいところですがウィキペディア情報によるとそもそも組曲というのは幾つかの楽曲を連続して組み合わせたもので中でも交響組曲はその曲が標題性の強いものであるとの事ですがじゃあ標題楽曲とは?となるのでどういうスタイルなのかは始まってからという事で。でも『ファイブスター物語』自体も一種の叙事詩であり、それを楽曲に置き換えれば一大交響詩みたくなるのではと思っているので楽しみですね。以下構成を箇条書きに
- 第7話「星のない世界」
- 「ADDLER:3100 フル・フラジャイル~壊れる世界」
- 「降り続く雨 ミルクワーシュ」
- 「星のない世界~ノースター~フル・フラジャイル」
- 第8話「ADDLER:3159 モナーク・セイクレッド」
星団暦3100頃も3159のAKDがアドラー侵攻を行う年として覚えられていますけど今の星団年表には神聖ダスニカ、ディ・ヨーグンの動きがアダマス大陸やダスニカで蠢く年として表記されています。そして永野護作品集のタイトル「JOKER3100」で偉大な大統領の死が触れられています。(ミククワーシュの地名もしっかりと)長年見続けてきた物語の大きな転換点が迫っていることも感じられて先の展開が楽しみです。何と言ってもAKDのGTMが勢揃いするのですから(それは同時に星団中に恐怖を振り撒くということでもありますが)。
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星団をこの後蹂躙するデトネーター・ブリンガー/DESIGNS永野護デザイン展大阪会場より |
ネリス
ネリスといえばネリス・バスコ・スバース、剣聖ナッカンドラ・スバースとサローン・バスコの2人の娘の1人でアラドが典星舎の一員からレントの王ジェスターの妃となったようにネリスはミノグシアの大地に降り立ち、詩女の導きでローレル・ビザンチンの妻となり剣聖デューク・ビザンチンを産みます。そんな彼女と同じ顔を持つ人物。ミッション・ルース(ボード・ビュラード)の家をアラド(正家)と呼んで自分はウゴード(下家)の人間と言っていますがこれはボードの母スジャータの父であるウゴード・ルースの事でしょうか。となればボードはウゴードの家の人なんですけれど、血が発現したとかそういう事でもなさそうですし。ただネリスはナイトマスターの紋章を持っているだけに今後の展開が気になる人物です。ちなみにネリスは既にお披露目されておりました。そうDESIGNS永野護デザイン展大阪会場のサインボードにトークショーの日に書き足された人物です。しかしあの時点で分った人は凄い(笑)言われないと分からないレベルだけどクラトーマは分った人がいたかも(フィルモアの服でしたから)しかしクラトーマは何故ネリスに?という謎は残ったままです。
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DESIGNS永野護デザイン展大阪会場サインボードに2/1に書き加えられたイラスト |
バーバリュースの秘密
いや町さん、そんな事を今言われても!ってなるような告白。いいんですよ、デコ助が話を盛ってバーバリュースは気高いフィルモア騎士、しかも三銃士の一角まで務めたのに星団三大GTMであるユーレイを持ってしても逃げられたのも事実。しかしデヴォンシャ=GTMライモンダではなくしかもエトラムルでもない「ヘ・リー聖域」のものだったとか衝撃告白過ぎて?????ですよ。「ヘ・リー聖域」は超帝國絡みかと思っていたけど絡んでいても、さらにその先があってモンソロン大帝のアズデビュート紀とか、聖域にヘアリオスという古代地下遺跡があるとか、その正体を知っているのは多分ナ・イ・ンと剣客ログナーことカラミティ・ゴーダーズ王、素子姫イエッタあたりでしょうか。なので詩女も知っているという事になりますが、欄外に落胆してお待ちくださいには噴出してしまいました(苦笑)
ヘ・リー聖域
にしても融合人形、カカラック・ガジーや謎のガーランド、アイアイン・ドライゼ(ドライゼはプロイセン王国の正式小銃を開発したドライゼから来ていると思います。)やアアーボ・ランタノイド(ランタノイドは原子番号57から71の元素を総称する名称)という如何にもな連中にちょくちょく名前が出ているアズデビュート・オピロテック・メル・アザミドXXVII別命「メル・ズーム」に謎のGTMシャイレンドラまで。これは第7話に関するものでしょうがまさに人の創りし者たちの戦いになりそうですがアズデビュート紀自体もまた何かありそうな予感がします。扉で触れられている体高が200㎞という最終兵器「イエッタ」ネイドンデーパン数式生命体と戦う星団戦争がオープニングエピソードと予告されていますが、これ絶対アズデビュート紀の話ですよね。ますますヒートアップしそうな展開が待っているようです。
次号で決着か?
つくのかな?今月号は先取り内容の紹介みたいな話が差し込まれていたけど、どちらにしてもこれ以上長引くとヨーンに勝ち目はなさそうですから。名だたる剣豪アイシャや璃里の剣を受けたヨーンが剣の先の見切りを開眼しデコース破るのか?(いや破るんですけど)どちらかというとその後の事ですよね。どういうクロージングをエスト、ヨーン、デコースに用意してあるのか。本当にそこが一番気になっています。
※「ファイブスター物語第18巻」発売中(ブクログ/Amazon)
ファイブスター物語 18
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