ということで今月号は前回の続きで枢軸軍の侵攻により3方面に展開しての大規模攻勢。そして奮戦しているのはフィルモアのノイエシルチスとアルカナ・ナイトという(北部にはマルコンナ隊が展開しているとは言え)異常な状態。そしてフィルモアの現状。ナカカラの事情が描かれこれから起こる不穏な空気を醸しだすには十分なおぜん立てといった展開でした。そして連載ページの前にはツゥアラトゥストラ・アプター・ブリンガー(Z.A.P)の立体モデルがお披露目されました。モデラー星団民の興奮もヒートアップしそうなこのZ.A.P、お値段もかなりヒートアップしておりまして18万4800円。いやそれだけの価値ありのビッグモデルということだと思います。ということでそれを含めての気になるところいってみましょうか。
月刊ニュータイプ2022年6月号/KADOKAWA刊 |
※毎度のことながら月刊ニュータイプ(NT)2022年6月号掲載/連載分の「F.S.S/ファイブスター物語」の内容に触れておりますので【ネタバレ注意】です。何卒よしなに😌
※先月法の感想はこちら。(リンク先は2022年5月号の感想です)
炎の幻像、顕現す。
アナウンスされていたボークスさんのツゥアラトゥストラ・アプター・ブリンガー、ハイスペック・ガレージキット(HSGK)というブランド名で商品名はZ.A.P、そのサイズは全高361mm、全幅255mmという1/100スケールのダッカスとほぼ変わらない威容ですが、なんといってもその踵から伸びるアンクルクレーンを含めた全長が831mm、1メートルはいきませんが相当に長いです。販売方法も事前抽選による完全受注生産販売を予定とのことで限られた星団民モデラー諸氏のみが手に入れる事が出来るスペシャルなキットになりそうです。…、tonbori堂はさすがに財布が万年おけらのため見送りだしそもそも手に入れても凄腕ガーランドでないとこれはかなり難物なキットだと思われます。プラモデルしか作った事が無いtonbori堂では流石にこれは難しい。初心者、一見さんお断りはクリス(永野護)のこだわりをボークスさんよくぞここまで具現化したなって感じです😅ちなみのホビージャパン7月号(5/27発売)でクリスのインタビューが掲載されるそうなので(巻頭特集が電気騎士ファイブスター物語/F.S.S特集なんだそうです)そちらもチェックしたいですね。ともかく特集ページのフォトだけでも異様な迫力ですので現物がさらに凄そうです。お披露目はボークスさんのイベント、ホビーラウンド26(5/15)だそうで5/14まで入場料としてのリストバンドを800円で関東圏のボークス店舗で販売中との事。まだ時間は(エントリ掲載時には)あるので関東圏の星団民でお時間ある方はいかがでしょうか。いやこれも大阪に巡回してきたら作れなくとも現物は拝みたいものです。
付録/クリアファイル
いやZ.A.P買えないわーってなるなら実は今月号の付録がZ.A.Pのクリアファイルなんですよ。ちなみにアップしているNT本誌と一緒に撮ってますけど裏側です。実物はNT本誌お買い上げの上お確かめください。とはいえイラストは既に発表されたキャラシートのものですがやはり手軽に手元に置いておけるクリアファイルにプリントされているのは嬉しいですよね。
盤面に駒は揃った
今回の枢軸軍(枢軸側のバッハトマ、ロッゾ、ウモス他は「連合軍」と呼称)の動きはシステム・カリギュラ絡みで仕込まれたアドーの悪巧みの最終局面な気がします。アドー王、ティルバー女王の仕込みが作り出した局面でありダイ・グの最後を演出しようとしている例の企み。そしてヨーンがリリに手ほどきを受けていた時にはまだ最高機密(今もでしょうけど)だったダイ・グの症状はいまや上層部では完全に知れ渡っている様子。ティルバーの意を受けたナイアスのブーレイだけでなく近習の高級士官や兵士、もしかすると騎士もアドーの息のかかったものがいるかもしれません。そして枢軸も先のベラの愚をおかせないことで相当数の兵員を動員。落としどころをどう設定しているのかは不明ですがこれは先のジィッドの仕込みより大きな企みだと思われます。
全ての駒は盤面に揃いました。ダイ・グ最後の戦いになるであろう「緋色の雫」。どう決着がつこうが恐らくダイ・グはここで物語から去る事になるでしょう。そしてそのことがどうジークを忌み嫌っていたフィルモアに戻る事につながるのか?前にも書きましたけど、この後のトラフィックス最終章でデコースとの対決が待っているヨーンもですがジーク、ちゃあまでもが多分この後の展開が影響してくると思うのです。ちょっと年代を確認していないけれどこの前後数年は魔導大戦終結に向かってのカーマントー奪還作戦とは別の分水嶺ではないか?tonbori堂はそうみています。それだけに来月号の展開が待ち遠しくまたダイ・グの最後が近づいてくるのがという寂寥の思いが交錯しています。あと気になった部分を軽く触れていきたいと思います。
ミヤザ長官
ダランスに乗艦しておりダイ・グのそばについているようですがこの人正直、アドーたちへの米つきバッタな人だけではないと思うんですよね。平民上がりの叩き上げ。ある意味『風の谷のナウシカ』のクロトワみたいなところがあると思うんですよ。とは言えクシャナみたいな人についているわけでもないので土壇場でアドーを裏切るというよりは彼らから切り捨てられる事を警戒して誰か?(誰とは分かりませんけどボルカ・レーダー、前レーダー王?)と通じている可能性あるのではないか?と推測しています。
ラドンウェイ伯爵
大した人物というのはアルルの評ですが彼の考えは強権的な旧ハスハからのナカカラの独立でありそこにこの枢軸側の侵攻を利用して、縁のあるフィルモアの駐留を認めたわけですがここにきて枢軸の身に合わぬ侵攻と王都ナカカラより全軍出撃したフィルモアの動きに疑心暗鬼とある情報により自縄自縛に陥ってしまったように見えます。平時では有能な官吏である騎士ですが有事ではかえってそれが問題を複雑化させてしまったようです。彼がどう動くかも今後の注目点ですね。
アルカナナイト
GTMホルダ33バイカル~アルカナ・オーデル
アルカナナイト専用ではないんですねホルダ33型。ユーレイの上位騎体という位置づけで重装甲型でエンジン出力も上げているGTMですが大隊長クラスにも配備されているという事で特別感ではなくあくまでもホルダ型のバージョンの一つとしてバーガ・ハリ、ボルドックスのように基本騎体(素体)の各部を運用に併せて変えていく。その中では駆逐型のような騎体もということでしょう。もっとも最初カイゼリンが駆逐型のため以降の騎体は扱いやすさを重視し、その後バリエーションがホルダ31以降という事ではないかと考えています。ちなみにバイカルの頭部、サイドから見るとフィルモアのウォータークラウンの意匠が見えませんか?キャラシートが待ち遠しい1騎です。
緋色の雫がこぼれるとき
それが次号なのかそれとも次々号なのかは待つしかないのですが「比較的短いエピソード」と作者が語っている「緋色の雫」一コマも見逃せない展開が次号も待っていそうです。楽しみですね。
※ニュータイプ 2022年6月号/KADOKAWA(リンクはAmazon)
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