月刊ニュータイプ今月号(2021年9月号)のDESIGNS(デザインズ)を読みながらバッハトマのGTMカーバーゲン(ブランデンG型)はパンターフレームかと思いつつB3とB4に関してはフレームについて言及ないなと。確かMH時、ダイアモンド・ニュートラルのマイティシリーズには完全新型という話ではありました。しかしGTM(ゴティックメード)はその背骨にあたるフレームが大事で、それで基本性能が大体決まるという設定があります。それで、ブリンガーB3、B4のフレームを妄想する前にGTMフレームをおさらいしてみました。テキストはDESIGNS(デザインズ)4『覇者の贈り物』とDESIGNS(デザインズ)6『XROSS JAMMER』他です。
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※このエントリは『ファイブスター物語(ストーリーズ)/F.S.S』に登場するロボット「ゴティックメード(GTM)」について解説、考察(妄想)したエントリです。公式設定を元にしておりますがネーミングについては公式設定とはなんら関係ありません。
GTMフレームとは?
ゴティックメード(以下GTM)の背骨、「竜骨」部分を指しこのフレームによって性能が決まる大事なものです。ただし大きいから有利だとかそういう話ではなくエンジンの配置、配管の取り回しなどに関わり自動車で言うパワーウェイトレシオにも関わってくるため一概にデカいから最強とか軽いから機動力で有利という事にはならないとの事。と聞くと本当に自動車のシャーシ(車台)っぽいですが自動車のシャーシも英語ではフレームと訳されるとか(シャーシは仏語、ただしシャシというそうです)。性能や特性がシャーシによって決定されるのもGTMのフレームと同じですよね。
もっともこれは機械物全般として考えると、GTM共通としてのフレーム=土台と考えて良いのではと思います。GTMは機械として洗練、完成されているためその外観が著しく大きな変化をすることはないのですが(バーガ・ハリにせよユーレイにせよ装甲外した状態の骨組みだけになったツインスイング剥き出しの姿はそう変わらない)炎の女皇帝の粛清により一度技術が断絶。その超帝国の技術を保持していたカリギュラと残った星団のGTM製造組織「ガーランド」(現在の製造者たちがガーランドと呼ばれるのはこの組織から)によりリバースエンジニアリングが行われ開発されたスミロフレームが構築された事になったとDESIGNS4には記述されています。以下に現在(魔導大戦時星団暦3000年~頃)判っているフレームを簡単に挙げておきます。
各フレーム名称
- アウトメタ型(超帝国)/炎の女皇帝ユニオ3開発のフレームで全てのGTMの大元とも言える。
- スミロ・フレーム(超帝国)/アウトメタのリバースエンジニアリングフレームで開発にはGTM製造集団ガーランド以外にもカリギュラの協力があった。現在スミロ・フレームを持つGTMはアマテラス家のモルフォ型のみとされている。
- ライオン・フレーム(汎用)/ブラウニー・ライドが設計開発スミロを基に大型で堅牢かつ高出力・重装甲のフレームで星団3大GTMと呼ばれるホルダ31型ユーレイを始めとするホルダ型GTMやミノグシアのバーガ・ハリなどが有名。
- ライオン・デトニクス・フレーム(汎用・特殊)/ライオン・フレームを切り詰めたフレーム。機動力と運動性能向上を狙ったが結局2騎しか採用されていない。うち一騎が黒騎士ダッカス・ザ・ブラックナイト。
- パンター・フレーム(汎用)/現在の星団(星団暦2000年代から魔導大戦時3000年代)で最もポピュラーなフレーム、マウザーとキルス・レミントンの共同開発。ライオン・フレームほどの維持費がかからず国力が弱くてもGTMを維持しやすい。そのためボルドックスをはじめ傑作騎が多いフレーム。
- レオパルト・フレーム(汎用)/ヘンシェル家当主フラム・アトワイト開発、アマテラス開発以前のAKDのGTMに使用されている。
- プーマ・フレーム(汎用)/最新フレームでライオン・フレームをチータ並みに小型圧縮したフレーム。ホルダ型のGTMをチータ・フレーム(後述)なみに圧縮したとされている。現在はホルダの後継として開発中のドージョージ型(ラミアス)に使用。そのためXROSS JAMMERではドージョージ型フレームと記述されているがプーマ・フレームが正解と思われる。
- ティーガー・フレーム(特殊・変形)/ツバンツヒがストーイ・ワーナー名義で開発、変形機構に用いられた流体装甲にはギルティー・ビリディン(ビリジアン)が協力した。Mk2、Mk3リッタージェット/破烈の人形、Mk3マッハシャルトマなどに用いられた変形GTMに使用されているフレーム。
- チータ・フレーム(小型高出力)/マール・クルップとルミラン・クロスビンが開発したフレームで現在使用されているのはコーラス王家のHL1のみ。基本コンセプトはライオン・デトニクスと同じのようだがGTMの中では比較的小型ながらも骨太で四肢が長く出力比もホルダ31に負けない強力なフレーム。プーマとの差別化が今後語られるのかが注目される。
- ティティン・フレーム(AKDZ.A.P用)/アマテラスがZAP用に開発した新規フレーム、ブリンガー用の閃ハーモイドエンジン2基を稼働させるために特殊な構造をしている。
- ジャグワ・フレーム(汎用)/マウザーがミラージュ入りしてから開発に参加したミラージュGTMのフレーム。XROSS JAMMERに記載あり。詳細は不明、チータのような小型化されたフレームか?
フレームのネーミング
元ネタがありそうな名前が多いけれどティーガーとかプーマ、チータは乗り物に多い名前ですがここは第二次世界大戦のドイツの戦車や装甲車から来ているのかなと思いました。ただこのエントリの下調べでWikipediaにあたったところプーマ装甲車は公式なものでないそうで子供の頃に見た戦車図鑑の記述はなんやったやとなりました😅でもチータは無いんで…まさかランボルギーニ・チータじゃ??(笑)他、パンターやレオパルトなどもドイツの戦車から来ていると思われますがライオンなんかはド・ストレートですよね。百獣の王ライオン。その当時の最強。ドナウ帝国の皇帝騎カイゼリンに使用されたブラウニー・ライド博士の傑作、だから最強みたいな(笑)それはともかくフレームとしても最強の一角であるからこその「ライオン」というのはあるのかなと妄想しています。
となると新型ジャグワって?だし、確か英国にジャギュアっていうクルマと戦闘機あるしってことなんでしょうか。スミロに関しては動物シリーズでいくと古代の剣歯虎スミロドンから来ていると考えるのが妥当かなと思ったところで、あれ?これ殆ど動物シリーズで固められているので実は普通に動物から付けているのではという考えも出てきました😅そしてGTM改変後にドイツ語的なものが増えたのでドイツ語的なティーガー、パンター(戦車にもあるし!)となった気がします(笑)でもライオンはレーヴェ(ライオンのドイツ語読み)にならなかったのは…語感なのかな?
そしてティティン・フレームはまったく元ネタが分からないオリジナルネーミングだと思うんですが響きが面白い。そしてティティンシャという名前を持つ超帝国の剣聖の系譜の人物がいますよね。関係があるのか無いのかは分からないけどマグダルの名前は超帝国の都の名前にもあるしちょっと妄想を掻き立てられるけどこのフレームだけは別格であり動物ネームのフレームが超帝国デッドコピー群だとするとティティン・フレームは全くの規格外フレームであるという事なのかもしれません。
そのGTMフレームのオリジナルとでも言うべきアウトメタ型も独特ですよね。。検索していると語感の近いオートマタ自動人形のドイツ語読みという説も目にしたんですがここは独自研究としてメタ(超越)とアウトはドイツ語的な感じで自動という意味を付けて超越した自動という訳の分からない感じを推したい。といっても全く意味が通じていいませんがそこはネーミングセンスの天才富野由悠季監督の薫陶を受けているクリス(永野護)のロックな語感から来たのかなという事で😅それとゴティックメードを覇者の贈り物として超越した自動がそれこそ自動人形というオートマタにひっかけているとすればダブルニーミングもあるかもしれません。機械仕掛けの神としてのモーターヘッド時代のマシンメース(メサイア)として考えるのであればそれも有りかなと感じるのですが。とは言え普通に考えるとアウトメタはオートマタのドイツ語読みが素直な線なんでしょうね😆ミラージュ騎士団をはじめ最初は英語だったものがドイツ語読みになったりとGTMに変更後にドイツ語読みが増えてきたので(そうでもないものもありますが)名前一つでも実は法則ありそうでそこは自由にしている辺りはやはりファイブスター物語/FSSは「何でもあり」だったなと改めて思いました。
最後にB3、B4そしてJ型について
ということでフレームをまとめてみたんですが最後にブリンガーB3とB4について。あとJ型駆逐戦闘兵器について使用しているフレームについて考えてみました。
ブリンガーB3賽星、ブリンガーB4火之姫
これはもう普通にジャグワでした。XROSS JAMMERの対比表にB4型ブリンガー暁姫(そうこの時はこの名前は引き継がれるものだとばっかりと思っていましたが名前は変更されましたね。でもログナーの乗騎は「雷丸」設定がリッターピクトでもありましたし暁姫すきなんですが…。)はカッコで括られ「ジャグワ・フレーム」と。つまり今回の賽星と火之姫は初めてキャラシートが描かれたジャグワ・フレームのGTMということになります。Dr.ダイアモンドはフレームに関してはパンターフレームを使用している事が多いので(ホウライなどのブランデン・シリーズ)汎用のパンターに無理やり高出力の閃エンジンを搭載したランチア・デルタインテグラーレ(リンク先はWikipedia)のようなマッシブ感なのかなあと思っていたんですが、星団大侵攻前後のミラージュGTMのフレームとなるマウザーの開発フレームだとすると一種のテストヘッド(テスト騎体)でDr.ダイアモンドがマウザーの依頼を受けて高出力でピーキーすぎるマシンをオーダーされたのかもと少し妄想しました。ちなみに賽星は「アストラガルス」って別名を持ってるんですが…「アストラ」と言えばオタクはゼネカではなくギウス。「アストラギウス銀河」を思い出してしまいます、いやこれは余談ですが。あとジャグワ・フレームって賽星と火之姫みるに結果的にチータ・フレームっぽくなってるのも面白いかなと。竜骨太めで手足が細めという。狙っている部分がトルクピークを狭いレンジで維持しつつというようするに何時でも全開状態で戦う騎体だからかなと。(追記:20211005/とここまで文章を読み返すとこれバイクじゃんってなりました。若き日のクリス少年はバイク兄ちゃんであったそうなのでそこはクルマでなくバイクなのかもしれません。そういえばヤマハSRXとか単気筒でブン回すバイクがございました。)
J型駆逐戦闘兵器
多分ヤクトから考えるとGTMとしては規格外にデカいと思われるJ型駆逐戦闘兵器って何フレームなんでしょうね?DESIGNS4に書いてないじゃんと思ったらWikipediaの項目にティティン・エンパー・フレームなる文字がありました。それ何処にといろいろひっくり返して調べると2014年4月号の連載扉にE型にティティン・エンパー・フレームと記載されておりXROSS JAMMERの記載(対比表)に倣うなら生産時E型であったJ型となればティティン・エンパー・フレームではないかと。ふぅ。でエンパーといえばエンパー・テンプル。角川書店のムック、エルガイム2での擱座したヘビーメタル、エンパー・テンプルからやはりJ型はその系譜にまた繋がったかと(いったんは別騎体としてバスター・チェインと通常のバスター砲搭載のMHとして設定されたのがまた統合されたのかと。後はDESIGNS7灰の勲章でクリスがJ型のキャラシートをアップ出来るか。…出来るといいですよね。グリーンレフトの衝撃がありましたからね。ちなみにジョーカー星団の人々は魔導大戦前にZAPとグリット、そしてJ型のお披露目見てるんですよね。それ考えると羨ましい…いや後に彼らにとっては恐怖の代名詞になるんですがその時が近づいている事を考えると連載もとうとうそこの手前まで来たかと感慨深いものがあります。ということで今回はGTMフレームについて考えてみました。多分新フレームは…いやまだ分かりませんね。でもあらかたのフレームはこれで出そろっていると思います。あとはどのようなデザインが出てくるのか楽しみです(実際まだ出ていないGTMありますからね、アレとかコレとか)
ソース|
※参考テキスト(リンク先はAmazon)
|ファイブスター物語/F.S.S|DESIGNS(デザインズ)既刊4~6
|Amazon.co.jp: F.S.S. DESIGNS 4 覇者の贈り物 : 永野 護: 本
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