「運命のラキシス」|ファイブスター物語/FSS|第6話ショウメ争奪戦|月刊NT2019.12月号連載分:感想|【ネタバレ注意!】-Web-tonbori堂アネックス

「運命のラキシス」|ファイブスター物語/FSS|第6話ショウメ争奪戦|月刊NT2019.12月号連載分:感想|【ネタバレ注意!】

2019年11月9日土曜日

FSS manga ROBOT

X f B! P L

 先月号(月刊ニュータイプ2019.11月号)でマドラが懐園剣を手にしても、ヴィーキュル相手に手詰まり感もあるし、なにより援軍が到着するはずと予想していた星団民(ファン)の方々も多く、どちらにしてもスイレーとジョーカーは文字通り最後の札なのでここで登場するのは「あの」オージェちゃんだろうなとは思っていましたが…まさかあのような形で御登場は相変わらずやってくれるなあと。いやまあそもそもGTMがサタンもしくはヴィーキュルと戦うために作られているなら(特にツゥアラトゥストラはそれを示唆するテキストも多いです)こうなるのは…予想していたけれど、いざ出るとなると…やっぱ「凄い!」の一言に尽きます。ということで今月号ファイブスター物語、気になるところ、かいつまんで考察していきましょうか。

月刊ニュータイプ2109年12月号/KADOKAWA刊
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 ※このエントリは月刊ニュータイプ(NT)2019年12月号連載『ファイブスター物語/FSS』の内容について【ネタバレ】しています。

マウザー教授のGTM講座

 扉はマウザー教授のGTM講座ということで、なんというか今更ながらtonbori堂はゴティックメード(モータヘッド)は騎士しか動かせないと「思い込んでおりました。」実はそうではなく操縦するなら「誰でも出来る」のです。なんというかまさに「コロンブスの卵」です。GTMは操縦者の筋肉の動きや眼球の動きをトレースして思ったとおりの動きをしてくれるスーパーロボットなのです。

目標のロックオンさえも見るだけでOK、トリガーコントロールも全てはGTMがやってくれます(ファティマ無しで)じゃあファティマ要らないし、一般兵を乗せたGTMを山ほど配備すればいいじゃないってなりそうなんですが、結局動きをトレースするというのはその人の力をそのまま倍力化しているということで一種のパワードスーツ、いやマスタースレーブのようなものと思えば、常人の数倍の速さで動き、手刀を振るえば音速に達するスピードをゴティックメードはトレースする訳です…うん忍者と町民では話にならないっていうアレですね。(簡単すぎるだろ!(-_-)/~~~ということでマウザーいわく「素人のGTMが100騎で騎士とファティマが駆るGTMと戦ってもなー」(強調部は本誌本文でも点を打って強調)なんですよね。そもそも騎士とファティマが操るGTMは捉えることが出来ない訳です。


 ジョーカー星団では戦闘機の類は宇宙戦闘機など一部の用途を除いて廃れているのは先ほどもいったGTMのロックオンシステムが100㎞からでも有効でしかも射程有視界のためステルスなど役に立たず(当然他の熱光学センサーもあわせて)丸見えのカモだからです。(レーザーは光速で到達するので回避は不可能)ちなみに戦車などでは装甲の先の乗員だけをピンポイントで攻撃とか凶悪すぎるんですがじゃあ戦車や飛行機にそのシステム積んでってなると、コーラス王朝軍のエアバレル隊リスト大尉の台詞が脳裏に蘇ります。いわく『百台の戦車で予測射撃をかましてもかすりもしない』これがGTM(モータヘッド)の力なわけです。ようするに素人が乗っても動作はするが、騎士が駆るゴティックメードは「一騎当千」という事です。フルコントロールするには色々必要な訳ですけれど、そこは今後やってくれるのかな?次の講座が楽しみです(笑)

邪眼ゴリリダルリハ

 そう言えば以前ヘル・タワーでサッチャーたちもヴィーキュルたちに魂が吸われたようなシーンありましたね。ミコト様は幽霊(アストラルボディ)なんで影響なかったけど。(しかもアレをしたのは実はユーリヒとカレンだったというオチですが)しかし神経がそこだけに集中している割には、なんか色々と考えてる事が面白すぎです(笑)ツバンツヒ姐さんは献立に下着にチュー(爆笑)、カリギュラの2人はシュークリームとか資生堂パーラーのチキンライスとか、いやtonbori堂も食べたいですよ(笑)そしてマウザー、あんた一番どうでもいい事考えすぎてて(爆笑)でもバッハトマはポイでもダスニカのGTMフドーはちゃんと面倒見るってのはガーランドとしての矜持でしょうかね。そして先月、星団民が、ヴィーキュル・センチュリオンってツインスイング?っていう疑問をもってるところを見ると超帝国でもナインあたりが知ってるか知らないか?あたりの話なのかなこれ。まあこの後ラキシスにアゴで使われて下さい(笑)


 そしてラキシスのオペラスーツは本当に久しぶりです。その前は何時だったか…。でも物語のターニングポイントを迎えた感じが半端なく伝わってきています。そして突如この章の真のタイトルが『五つの星の物語:運命のラキシス7444~大君主バフォメートのまなざし~ジョーカー星団55億年後』と明かされるに至ってはショウメ争奪戦じゃなかったんかいーと(笑)ただゴリリダルリハとラキシスの対話は前回も指摘した通りヴィーキュルの女魔帝との対話は既に予告されていたんですよね。今回調べてみたところ第3巻、リブート2巻の最後の方にクローソーのサードとシックスへの言葉のページにしっかりと。ただデザインは大分(ヴィーキュル側が)変ってしまっていますが。(追記:20191111:トイズプレスから出ていたクロニクルではあれはバーキュレ人という項目がまんまイラスト入りで掲載されていました。綴り近いので変化?したのかも。またヴィーキュルを送り込む太剛神モイキュード(バスター宇宙の支配者)ってのもいますのでこの辺りも名称の変更はないといいながら個体名でちょっと今ややこしくなっているかもしれません)


 そして7444、完全にあの空間は時空がねじ曲がっているようで言わばミコト様が天照の覚醒のスイッチが入った時のあの異空間みたいなものかと理解していますがまさか星団暦(ラキシスの)7444に飛んでいるとは。55億年後ってポンと言われてもそれ年表でどこでしょう?って感じですがタイカ宇宙のエピソードはその後の話だから何が来てもあの中はマルチバースの別世界なんですよねと言うだけです(笑)この前後は年表見ても前後に面白い記述(ラキシス外伝)としてありますので(ラキシスが星団を去った後の出来事)一度目を通しておいてもいいかもしれないと思います。

大君主バフォメート

 うん、もう何が出てきても驚かんぞ(笑)とはいえ彼が物語に登場するかどうかは不明ですが(笑)ただヴィーキュルの最上位にいる者がおり、彼もまた宇宙の理を理解しながらも滅びを止めるためにそれに抗ってるのがヴィーキュルたちなのか?とも少し感じたのですが。ただバフォメートはそれを受け入れる感じなのかな?

モンソロンの時代

 ラキシスはまた気になる言葉を発しています。アズデビュート数式生命帝が自らを式崩壊させ解を得たモナーク・セイクレッド世界創世式。いやちょっとまって、モンソロンとアズデビュートって一体何?という疑問が出てきました。年表にこうあります「アズデビュート紀」モンソロン帝アズデビュートの時代と。デルタ・ベルンのガス・ガル地方に痕跡があるという話ですが、DESIGNS1にはモナーク・セイクレッドの項にこうあります。「10万年もの昔 宗帝アズデビュートのモンソロン帝がクラウン銀河の中心 時の彼方への入り口と言われるスターバーストで見つけた」と書いてあります。

えっ?モンソロン帝がいるの?じゃあアズデビュートってのは???いろいろ仮説は立てられますが、以前にあったタイ・フォンとナインの短いエピソード、そこにヒントがあるように思います。かなり衝撃的な話ですが…。ただそうなると本当にアズデビュートというのは人なのかユニオのようなシステムなのか?ますます分からなくなりました。ただ彼がこの世界の有り様をつくり、セントリーはこの次元を守っている。そしてカラミティ・ゴーダース王ファルク・ログナーはその全てを知っている…。そして天照に最後まで付き合うのでしょう。この世界を創る所まで。それがこのエピソードで語られるのかどうかは不明ですがモナークの騎士が何故天照に付き合うのかは「その年」の話が明かされる時にはっきりするそうです。それがこのエピソードになるかどうかは分かりませんが。

黄金の電気騎士/マグナパレス

 そしてとうとう現れました真打ち、マグナパレス、「ナイト・オブ・ゴールド」、「黄金の電気騎士」。モータヘッドからゴティックメードになってもD型ミラージュからティティンD型ツァラトゥストラになってもそのスーパーロボット(ジョーカーでのスーパーロボットはZ.A.Pのものですが、こちらもそう呼びたいですよね)の呼び名は『ナイト・オブ・ゴールド』と高らかに宣言したように感じました。やっぱり痺れますね。1巻と同じ構図ながらページのコマ割りは変えてきており、特に『ナイト・オブ・ゴールド』の所は見開き。やっぱり以前の構図を使いながらもアレンジを変えてきてゴティックメードというロボットはこうなんだぜと見せる辺り、そう来たか!とニンマリです( *´艸`)

 しかもヘッドライナーはミキータ・オージェ(恋(レン)ダウト・バーナー)、超帝国剣聖に戻っていますが、これまわりでポゥってなってる光のあれででしょうか?やっぱりスイレーにジョーカー、彼らの力でしょうかね?(天照という説もあるようです)そこは不明ですがファティマ無しでマグナパレスをコントロールしているのは超帝国剣聖の凄さを感じます。ただ彼らはまだモーターヘッド設定時代にその前の時代の主力ロボット、マシーンメイスをファティマ無しでコントロールしておりスキーンズがコードで繋がってるシーンがあったのですよね。またグリーン・ネイパーがオージェ(これもゴティックメード、モルフォ・ザ・スルタンになっていますが)をファティマ無しの頃の騎士は脳波コントロールがと言っていましたので、ゴティックメードになった事で、よりスマートに設定が変更になった感じがします。


 同調神経に脊髄をアンテナっていう部分も、ゴティックメードが背骨にあたる胴体フレームを基本にしているところから、なるほどそう来たかという感じですね。まあ素手でもゴティックメードをぶっ壊せる人たちですから(ヲイ)でも既に送り込まれていたけど実体化に時間がかかっていたとは…。この実体化に関してスイレーとジョーカーが関わっているのか、それともマグナパレスの力なのか。はたまた天照の力なのか?モーターヘッドに出来た事はゴティックメードにも出来るはずですからテレポートしたと思うんですが、最大パワーをいきなり発揮ということはやっぱり送り込んだのは別な気がします。


 そのマグナパレスの最大パワー、ラピデアカノン(バスター砲)をいきなりぶっ放すのか?もう全然予測が付きません。このところ読んでは毎回来月楽しみすぎて本当に夢のようですが…次はファイブスター物語15巻と同時です(2019年12月10日)…ヤバいですよね。しかも東京、大阪とドリパス復活上映がまたもや組まれています。これは年末にファイブスター物語祭りの予感がします(笑)

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