「踊る人形。」|【ファイブスター物語/FSS第6話アクト4 スプラウト・ソング|月刊NT2019.1月号連載分:感想|ネタバレ注意!】-Web-tonbori堂アネックス

「踊る人形。」|【ファイブスター物語/FSS第6話アクト4 スプラウト・ソング|月刊NT2019.1月号連載分:感想|ネタバレ注意!】

2018年12月10日月曜日

FSS manga ROBOT

X f B! P L

※【月刊ニュータイプ2019年1月号『ファイブスター物語/FSS』の内容についてネタバレしています。】

 「ひゃくごじゅう年もやっとって初めて見た…」(第5巻105P/リブート3巻299P)は預かり屋、雪之丞のおやじさんの言ではございますがS.S.Iクバルカン、最高秘密兵器ザ・ダルマス「破烈の人形」がその雄姿を再び私たちの前に表しました。『トラフィックス』エピソードではモータヘッドとしてあの寸詰まりな形態から一挙に変形となりましたけれど、あれから幾星霜…は盛り過ぎとしても時は流れに流れて、モーターヘッド(MH)はゴティックメード(GTM)と姿を変え、マークⅢリッタージェット破烈の人形が再び本編に。あの飛行音には『花の詩女 ゴティックメード』を鑑賞された方だと脳裏にあの轟音が響いた人も多いかもしれませんね。

月刊ニュータイプ今月号ではなく2015年4月号/ダルマスがその姿を現した表紙です。/tonbori堂所有
今月号ではなく2015年4月号/ダルマスがその姿を現した表紙です。/tonbori堂所有



 それと共に嬉しいお知らせがありました。では今月号の気になるところをかいつまんでいくとしましょう。

ゴティックメード期間限定上映!

 なんとサンタさんのプレゼントか?というこの期間限定上映。残念ながら東京のみですが、新宿にあるアニメ専門映画館のグランドオープン年末興行として上映が決定したそうです。アニメ専門のその劇場は元の角川シネマ新宿で「EJアニメシアター新宿」としてグランドオープンとのこと。少し調べてみると角川シネマ新宿はこの夏に改装してアニメ専門としてアニメ専門劇場として既にリニューアルしていたようですが、この度名前も改めという事のようですね。

ソース|新宿にアニメ専門映画館が登場 角川シネマ新宿大変身!カフェ&ギャラリーも併設 | アニメーションビジネス・ジャーナル

 5Fのアニメギャラリーの改装が臨時休業で22日から営業開始と劇場サイトで先月お知らせがでているのでそのタイミングで名称変更、そして『花の詩女 ゴティックメード』の再上映がグランドオープンを飾るという事のようです。

ソース|角川シネマ新宿

12/9(このエントリ記載時)現在まだお知らせでて来ていませんし、ドメイン変更で公式サイトが変わる可能性もあるのでTwitterなど情報はまめにチェックしていただければ。期間は12/22~1/3まで。1日数回でボークスの「カイゼリン」サンプルも展示されるとか。これもファンには嬉しいお知らせです。もっともtonbori堂はてっきりTwitterでの公式アカウントの予告で「告知入ります」はカイゼリンの発売日決まったかなと思ってたんですが。でも商品サンプル展示と共に発売日告知…あるかな…どうなんでしょう。その辺りは行かれる方のレポートを待ちたいところです(ヲイ!


 そうなると気になってくるのは登壇イベントは?ってことなんですが小さく連載の作業次第だとか(笑)年末進行は既に済んでいる頃ではありますが来月、再来月のってことかと(笑)でもひょっとしたら…?公式の情報は要チェックですね。

永野護作品公式アカウント(@naganomamoru)さん | Twitter

DESIGNS6 XROSS JAMMER

 DESIGNS6は2019年発売だそうです。秋までに発売だと嬉しいなあ(ヲイヲイ。まあ予定は未定ですから(笑)それにマモルマニアは待つのに慣れていますから(笑)とは言えクリス(永野護)の作業は終了したので後は編集から印刷、製本の段階に進むとなれば(レイアウトやらなんやらはまだあるかもしれませんが)春という見立ても…。でも、ほら「予定は未定」ですから。で、それに伴い一部品切れになっていたファイブスター物語の単行本、作品集も重版出来になったそうなんですが…(『花の詩女 ゴティックメードワールドガイド』も)同じく売り切れにパンフレットに関しては善処するとの事。そう考えると以前神戸のドリパス復活上映の時にパンフレット売ってたのはレアケースだったんだなと今更ながらに思います。あと『フール・フォー・ザ・シティ』は重版かからんのでしょうか…。幻の同人誌を画像とは言えある方から見せてもらったので余計に『フール・フォー・ザ・シティ』は重版かけて欲しいのですが…。

踊る人形

 破烈の人形のマークは踊る人形といわれており、元ネタはシャーロック・ホームズシリーズの短編『踊る人形』に出てきた暗号が元ネタです。


Dancing men.png
パブリック・ドメイン, Link[[File:Dancing men.png|thumb|踊る人形(am here abe slaney)]]|Wikipediaより
ファイブスター物語リブート(3)TRAFFICS (ニュータイプ100%コミックス)
画像はAmazonより|ファイブスター物語リブート(3)TRAFFICS (ニュータイプ100%コミックス)
|KADOKAWA刊|永野護著/(c)EDIT|破烈の人形初登場回掲載巻。表紙は静。

 それでおやじさんの台詞に戻るわけですが、本編でまたこの破烈の人形の雄姿を、しかもGTMで拝めるとは。『リッターピクト』に掲載されてたんだから、そりゃ来るでしょっていう向きも確かにあります。それでもやっぱり真打ち登場となれば否が応でも盛り上がること必至なわけです。


 そして見開きでのリッタージェット、これは先月号のダッカスと敢えて同じ向きにしたんでしょうか。もってるガットブロウもなんだか胸部から稲妻が。これはディストーション・ブレード・ブロウ。MHバング時代のエネルギーソード、イレーザーエネルギーを本体から供給し敵を粉砕するのと同じくダルマス本体からのエネルギーを刀身にのせ敵GTMの装甲を電磁崩壊させるという兵器。エネルギーソードの代替兵器はどうなるのかなと思っていましたがディストーションというギターのエフェクターやそれを使って歪ませた音をさす言葉を使うとはクリスらしいネーミングだと思います。エネルギーソードは腰部からコードをつなげていたのがD・B・Bはプラズマとしたエネルギーを握把へと直に飛ばす?形に。既にコードで供給する以上のエネルギーを送るなら直でいいじゃないと言わんばかりにパワーアップしている感がまたグッときます(笑)


 またクバルカンはゴティックメードをロボーターと呼ぶという設定はしっかりと反映されていました。ゴティックメードはその正式名称をパンツァー・カンプフ・ロボーターと言い、破烈の人形を操るファティマ静はロボーター・プーラー(人形使い)と言われています。人形使いというと攻殻機動隊を連想しちゃう人も多そうですがここは敢えてロボーター・プーラーと呼びたい静とエストの因縁の対決第2ラウンド。結果はどうなるでしょう?

モーフィング装甲

 『花の詩女 ゴティックメード』を観た人ならご存知でしょう。シワルベ=ダランスは航行形態によって変形します。Mk3リッタージェットこと破烈の人形の変形も同様なんだろうなと思っていたら発明者はDr.ビリジアンでしたというオチ(笑)破烈の人形はカリギュラ時代のツバンツヒ姐さんの作ですから、装甲材に関しては専門家のビリジアンの手によるものってのは至極当然でしょうね。でもどうやってヘリオス装甲を変形させているのか?カリギュラ恐るべしですね。


 そしてマウザー教授がGTM格納庫とかそういう機密情報をがっつり知ってるわけですよね。カリギュラって「国家の執事」とか言ってる割りにそこで知り得た情報は「契約」が無い間は自分たちに都合よく使うという、およそ倫理観がない組織ってのもこれではっきりしたように思います。モーフィング装甲に関してはマグナパレスもそうなのでこちらはどういう変形をするのか?グリッド・ブリンガーなマグナパレスがそういう事なんでしょうか、気になりますね(笑)

黒騎士対破烈の人形

 過去に破烈の人形はアルテン・サヤステと静で、黒騎士を駆るツーリー・パイドルとエストを倒しています。しかし今回は狂乱の貴公子デコースですのでどういう結末が用意されているのか全く油断が出来ません。先月も今月が待ち遠しいヒキでしたが、今月も来月が待ち遠しいヒキとなりました。そしてエストがモーターカノンの射撃音ですぐに乱入者を破烈の人形と断定し、その上D・B・Bの緒元もしっかりと解析済み(サヤステ対パイドルの時に使用されたか?)AFの解析能力って凄いものがあるけれどエストはさらに見ただけの戦闘を記憶し再現しうる超級AFであるからこそ(それは2人ものマスターを失ってしまった事も大きく影響していると思われる。)なんだと思います。


 ただデコースも射撃音はしっかりと聞き分けており、普通の戦闘機(ジョーカーでは戦闘機は時代遅れの産物になっているけれど無いわけではない。アトロポスの章でV-4という特殊な戦闘機が登場しましたし、あの時のホエールには幾つかの戦闘機が搭載されていたと設定されています。)だと思っているケサギとカエシに手を出すなと命令しています。そのデコースが今回に限ってはエストに意見するのを許したのは相当ヤバい相手と認識している訳ですよね。そのため本気のデコースのGTM戦が見れる(ベイジ攻略戦、ノウラン襲撃も本気ではあったでしょうが、対GTM戦でのフルパワーという意味での)と思います。本人もノリノリですし(笑)

決着つくの?か?

 本誌の柱での惹句は「次号、決着」とありますが!?とある以上確定ではなく…本当に気になる展開。なにしろミューズは次期法王(内定)。そういった重要人物がまさか…ってのはファイブスター物語ではよくある事。実はこの作品確定していることは多いものの誰かの結末がはっきりしているのは実は少ないのです。そしてデコースの子孫というか子がいます。ベルベットです。ここに至るエピソードもまだです。ヨーンとの決着は?という話には、実はどこにもヨーンとデコースの決着がつくと明言されていないので無いかもしれません。つまりこの先話がどう転ぶのかは全く不明という事です。それに状況次第ではデコースは仇敵の一人でもあるランドも来るかもしれませんし、戦場は対決感が生まれていますけど、その裏では混沌としているのです。


 そうそうヘッドライナーは謎の御隠居という話もありましたが破烈の人形のヘッドライナーは普通にミューズでしたね。しかもホウザイロを守るように厳命されていた様子で、ミューズはノンナに頭が上がらないけれど、またまた頭の上がらない人が御登場って、次期法王…それでいいのか(笑)でもまだまだ修行なんでしょうね。もっとも40年前より顔が精悍になった感じがします。それなりに静とともにいろんな経験値を上げてきたのかと思いますが、プロトタイプ・ホウライ(旧設定アシュラ・テンプル)撃破に次いで黒騎士ダッカスを撃破するのか。それとも狂乱の貴公子が金星あげるのか?待ち遠しい新年になりそうです。

追記:20181211

 そうそうロンドヘアラインの発したと思われる言葉が絵文字になってるのはいろいろ意味深いなと。ダッカスをホウザイロから引き剥がすためにデモールに突撃、D・B・Bの一撃をなんとか凌いだロンドヘアラインとレーベンハイトも凄いけど、あの絵文字、ちょっと余裕が見えるんですよね。レーベンハイトは焦ってたけど。


 シャーレ型よりロンドヘアライン、コントロールに関しては余裕がありそうなんですがヘッドライナーとの意思疎通という点では女子高生とおっさんの間では会話が成立しにくいみたいな…そんなことをちょっと感じました。

追記:20181211・2

 そうそうバギィ・ブーフ問題はポカだそうです。扉に小さくありました(笑)でも笑い事ではなく校正部分は大変だと思うんですよね。ファンでも間違う事あります。こういうのが強そうな方がTwitterタグ勢(#FSS_jp)には幾人かいらっしゃいますが。ちなみにtonbori堂もグロックとグロッグと書く人ですからポカの多い方なのでこういう校正には向いておりません(ヲイヲイ)。担当編集さんに頑張ってもらわないといけないんですが、クリス本人がコロッと書いてしまうとそのまま通っている部分も多そうなので難しいところですよね。

 初期というか、連載開始して暫くしてトイズプレスの刊行物でポカをネタにしていたというか読者パワーで重版時に修正という流れを作ろうとしていたこともあったようなんですが…。

ニュータイプ 2019年1月号 |本 | 通販 | Amazon 

ファイブスター物語/F.S.S第17巻絶賛発売中

ファイブスター物語/F.S.S第17巻絶賛発売中
永野護著/KADOKAWA刊月刊ニュータイプ連載『ファイブスター物語/F.S.S』第17巻絶賛発売中(リンクはAmazon)

このブログを検索

アーカイブ

QooQ