「黒い衝撃、白の閃光」|ファイブスター物語/FSS第6話アクト4 スプラウト・ソング月刊NT2018.12月号連載分:感想|【ネタバレ注意!】-Web-tonbori堂アネックス

「黒い衝撃、白の閃光」|ファイブスター物語/FSS第6話アクト4 スプラウト・ソング月刊NT2018.12月号連載分:感想|【ネタバレ注意!】

2018年11月10日土曜日

FSS manga ROBOT

X f B! P L

【月刊ニュータイプ2018年12月号『ファイブスター物語FSS』の内容についてネタバレしています。】

 スバース隊から加勢も加わったラカン騎士団、ユーゾッタ。ですが相手はバッハトマ。マウザー教授の隠し球は、真打ちでした。マウザー教授はこれのフルオーバーホールを担当したので流れとしても当然の一球。絶体絶命ユーゾッタの前に現れたのは?というのが今回のあらすじです。

月刊ニュータイプ連載ファイブスター物語/ロゴはイメージです
月刊ニュータイプ連載ファイブスター物語/ロゴはイメージです



 扉はバーガ・ハリBSコブラの解説。そしてある音楽評論家の方への追悼文でした。クリス(永野護)らしい送る言葉でした。その音楽評論家の方がやっていたラジオは聴いたことが無かったんですがKBS京都は関西人には馴染み深い放送局です。一度倒産の憂き目あったこともあるんですが今も元気に放送しています。ラジオとTV(ローカル)を放送している局でしたがそういう尖った音楽番組をやっていたとは今回初めて知りました。では本編に入っていきましょうか。

ソース|京都放送 - Wikipedia

黒騎士ダッカス

 しかし仕込んでおいたのがバッハトマの旗騎でもあるダッカスとは、最強ガードですよね。それにデコースも暫くは騎士団長でやってたわけだけど、本質的には狂騎士とも言われるほどの騎士。久しぶりに完調なダッカスで水を得た魚。そしてエストの台詞も弾んでいるように思えるのはtonbori堂だけでしょうか。見開きでの立ち姿。まさに現時点での永野デザインの最高傑作に相応しいフォルムと重量感。そして今にも聞こえてきそうなツインスイングの音。試し斬りといってデコースを呼んでいたマウザーも雑魚だけではなく大物が釣れると見越しての事なんでしょうがユーゾッタ、これは完全に絶体絶命になってしまいました。それでもバックラッシュで指が砕かれても後退せずに対峙する辺り、地は「すぅー」でもラカン騎士団を背負って立つ責務を忘れたわけではないというのも泣かせます。

バッハトマ黒騎士団

 デコースはバックアップにハイドンとブーフという騎士を連れてきているんですが…、この2人、新顔さんですよね。このお名前は11巻のベイジ攻略戦でマルティーとニュートンの代わりにデコースの両翼に入った人物だと思うんですが…ちょっと待ってください。デコースの部下ではバッハトマの黒騎士団副団長ゴーン・ホーとバギィ・ブーフの2名がよく知られています。(ゴーンはDESIGNS5リッターピクトで紹介されています)で、今回登場のこの2人、男性の方の顔がゴーンに似ているんですよね。


 ちなみにゴーンは名前だけなら13巻冒頭のノウラン襲撃時に出ています。そしてこの時にバギィは上の名前で呼ばれています。うーん。最初ブーフって聞いてバギィを連れてきているのかなと思ったら長髪、髭の男性騎士とショートカットの女性騎士、この人もリッターピクトに騎士団制服の女性モデルさんかなと思ったけどちょっと違う?かも。


 そんなわけでハイドンとブーフもバギィに次ぐ副団長格、ないしはデコース付きの手練れ騎士という事でいいのかな?と。彼らの名前は次の『DESIGNS6クロス・ジャマー』には入らない感じになりますが(扉で2羽の小鳥までとあり)でもブーフってバギィの姓と同じだし???この辺りスッキリするようにバッハトマの騎士一覧は欲しくなってきましたね(笑)


ケサギとカエシ

 この2人も随分と久しぶりの感じです。マグダル追跡以来じゃないでしょうかね。プロトカーバーゲンで御登場です。やっぱりあの頭のとさかな感じはモーターヘッド「ガスト・テンプル」の意匠を引き継いでいる感じがありますね。カーバーゲンは頭部が左右に割れ開いた感じに対し2人のは鎌のような感じで前後に開いている感じです。スバース隊相手にはりきっているようですが、相手は星団3大GTMを装備する、現在は分裂しているとは言えボォス最強騎士団なので星を上げれば大手柄になるのは間違いも無く、そりゃはりきるってもんでしょう。

破烈の人形

 ユーゾッタ、絶体絶命のピンチに現れたのは多分、こいつでしょう。オーロラが「シ…Z…」というAFはたった一人しかいません。クバルカン法国の最高機密兵器である筆頭GTM、ザ・ダルマスS.S.Iクバルカン「破烈の人形」を操るロボーター・プーラー、静です。ちょうどこの2週間前に『花の詩女 ゴティックメード』を鑑賞していたのであのGTMの音が脳内で再生されました。Mk3リッタージェットが参戦とは、あの御隠居はミューズを動かせる人物ってのは分かっていましたけど、まさか本人が来るってか!となりました(笑)


 でもTwitterの#FSS_jpタイムラインでも5巻でこの対決は既に予告されていたとあります。ですがtonbori堂はその絵はバーシャ=エストと静の因縁。アルテン・サヤステとツーリー・パイドルとの対決かなと思っていたのです。でも、もう1段重ねてきたかという感じですね。となれば、あの御隠居、今度こそは正体を明かす事になるんでしょうか?繰り返される激突、黒騎士vs破烈の人形。これは本当に来月号が楽しみです。ちなみに最後のマウザーの顔が(笑)

感情を持つロボット

 最初の頁でかなり重要な事がサクッと描かれていました。「コワイ」という感情はゴティックメード、デモール002の感情であったという事が明かされました。そもそもMHの頃からこのロボット感情ありますって事は言及されていたように思います。よく知られているのは2巻。ジュノ―ンがアトキで一度だけクローソーのコントロールを受けた時です。クローソーに懇願したのはコーラスではなく(その時彼は既に亡くなっていた)ジュノ―ンでした。またその後の話になりますが、ちゃあの出陣時にモータヘッド貸しての段でK.O.Gがヒュートランの視線にぶるってたとか。

 そして6巻や7巻で描かれたヤクト・ミラージュへのパルテノの接し方。パルテノはグリーン・レフトにママであると接しました。そうモータヘッド時代に既に答えは出ていたわけです。そして『花の詩女 ゴティックメード』でもカイゼリンは自ら発見した証拠をトリハロンたちに指し示しました。


 何故感情をもっているのかはこの時点ではまだちゃんと説明されていません。兵器に感情などは邪魔なはずですが、ファティマとの相性問題で相性の合うものが使えばその性能は引き上げられるというのが分かっています。そのために敢えて感情を持たされているのか。この辺りは『鉄腕アトム』「地上最大のロボット」に通じるテーマがあるのかなというのはtonbori堂の推測です。はっきりしたのはコントロールするだけでは、複雑な戦闘兵器であるゴティックメードの力をフルに発揮できないという事。そのために騎士ヘッドライナーとロボットを取り持つファティマが必要であるという事。感情というものさえも相手を倒す武器となす、進み過ぎたジョーカー星団の技術の終着点は滅びの道とさえ感じてしまいます…。

激突必至の次号

 さて来月号では黒騎士対破烈の人形となるのでしょうか。いやその前に変形シーンが見れるのかな?興味がつきませんがデモールとレーベンハイトもこのままだと顔を見せました感半端ないんでもう1段見せ場があるといいんですが、どうでしょう。それとマウザー教授はGTM搭乗はないままなのかな?でも黒騎士対破烈の人形って予告されながらも出てこなかったシーンがようやくというのもあります。本当に見逃せない戦いが続く感じです。

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