冬ドラマ最終回を終えて。『99.9』『BG身辺警護人』

春ドラマの最終回週が終わりましたが

『99.9』『BG身辺警護人』ともに最終回は数字を上げてきたそうです。(『アンナチュラル』に関しては別エントリを挙げます。)うーん、まあなんでしょう。一応連続視聴らしきことをしてはいましたがながら観たりとか、あまりよい視聴者ではありませんでしたね。だからきっちりと書くには若干どうだろうか、好きな方もいらっしゃるだろうしと思うんですが…、まあ簡単にまとめてみたいと思います。



忖度への挑戦『99.9』

画像はAmazonより|『99.9刑事専門弁護士Season2』|TBSオンデマンド(c)TBS
まあぶっちゃけていえばそういう感じの話になってきますよね。今回のラスボスは目が笑っていない事では定評のある笑福亭鶴瓶師匠(笑)。いい人から小悪党まで硬軟自在です。本職の役者ではありませんが人物観察の鋭い師匠は、上手くキャラクターを取り込んで自分のものにしていきます。

そして結局は前回は警察の見立てにそってストーリーを描く検察、真実を追求しない検察との戦いを通して、深山の父の事件をサイドにおいてのストーリーテリングは大したものだと思いました。しかも今シーズンの2話でそれに決着を付けてシーズン1の総括をして見せるとはちょっと驚きです。

『アンナチュラル』と同じくそういった試みをするあたりTBS、ドラマは今また復調してきているかもしれないなと感じさせるものではありますが、『99.9』というドラマの人気というものも冒険させてくれる余地を産んでいたのかもしれません。

とは言え堤監督の流れを汲む木村ひさし監督のチョイギャグはちょっと馴染めない部分も出てきたかなと。なんか隙あらばぶっ込んでくるというのは『SPEC』『ケイゾク』でもあったけど…なんなんでしょうね。

一般人とは違う面白い部分を増幅して見せるというのもよく木村監督に見られる手法ですがそこも、プロレスならいいけど腹話術って狙いすぎてて少し滑ってる感が。

ただ新加入の木村文乃はやはりいいですね。上手いというか、憂いのある表情が映えます。こんどSPECサーガの完結篇と謳われている『SCIK’S』の主演でもあります。ちなみにtonbori堂は伊藤歩とあまり区別がついていませんでした(コラッ!

と話が脱線しましたが、日本の刑事裁判での99.9%の有罪率というのは異常に高すぎます。いやこれが完全無欠の穴の無いものであればいいんですが、人のすることはミスが出る、なのに「出されたもの」(検察から提出された証拠)だけで判断する「だけ」の裁判所。三権分立のうち司法というのは独立性を帯びているはずなのに検察との二人三脚ではないのかという問題提起は良いと思います。

それに冤罪問題や疑わしきは罰せずという部分においては我が国司法制度は随分遅れているし、もっといえばマスメディアが推定有罪という部分で動いている部分をこういったドラマでアリバイ作りしているんじゃ?とうがった見方をしてしまうのも今回視聴してもいまいち乗り切れていない理由かもしれません。

あと最後にアリバイ的に榮倉奈々が出てくのはアレなんだろうなと。ダブルヒロイン?いやもしかすると2人とも研修とかなんとかで第3のヒロインですか、そうですかってことでちょっとモヤモヤしますよね。

シーズン3あると思うんですが、その時には是非、深山が見つけた真実で、実は被告人がやはり犯罪を犯していたという時、彼はどうするのか。真実にしか興味の無い男が、それでも被告人に利益に立つのか立たないのか。そういう話が観て見たいですね。もっともこのドラマは既存の「システム」や「忖度」に戦いを挑む話なのでそれは難しいかもしれませんが。

ボディガードはつらいよ『BG 身辺警護人』

画像はAmazonより|『BG 身辺警護人』| (C)テレビ朝日

木村拓哉主演ということもなんですが、警視庁警備部SPとなにかとかち合うのなんだなということで危惧していた通り『4号警備』のような面白さはありませんでした。もっともそこは脚本の井上由美子、手慣れたもので『緊急取調室』のように山あり谷ありなドラマをしっかりと作っていきます。

でも『緊急取調室』と違うのは共演者が、それぞれしっかりと爪痕残してるかというと…うん、そうですねと。残してない事もないんですが、がっつりでもなく少し消化不良感がありました。もともと木村拓哉が主演するドラマではサブキャラ面白いものを背負ってるキャラを配置する割りにそこまでという事が多いです。

その部分は役者さんにお任せしますという感じで丸投げ感があります。ベテラン、中堅なら個性的に味を残していく事も出来ますが、うーんって感じでしたね。これはジャニーズ事務所関係では往々にして起こり得る事案なんですがドラマによっては共演者が立つこともあり木村拓哉主演作品ではその傾向が強い感じがします。

ただ最終章にかけてのキャスティング、元妻に山口智子など、その他のキャストも90年代を思い起こさせるキャスティングで当時盛り上がっていた方には嬉しかったかも。tonbori堂もそこもってくるかーとちょっとビックリしました。

2期は作れる感じではありますが同じ感じだと2期が精一杯でしょうね。もっとも木村拓哉自身は同じ役を何度もというのは少ないです。フジの『HERO』くらいではないでしょうか。この役は本人も気に入ってるようですが『BG 身辺警護人』はどうでしょうか。2期があるとすればそこがカギになるでしょう。

おまけ『FINAL CUT』

画像はAmazonより|『FINAL CUT』|(c)カンテレ

実は初回スルーしてたんですけども連休中のキャッチアップで栗山千明と橋本環奈の姉妹ショットは押さえておこうかと(ヲイ!、観始めたんですが…、ダークヒーローモノじゃなかったのが最後まで尾を引いてる感がありましたね。

というかこれどちらかといえば藤木直人が演じた百瀬が主演の方が面白いですよ。真実さえもエンターテインメントにしてしまう怪物。まあ最後にはデレちゃいましたけどね。あと橋本環奈の熱演は良かったと思います。嫉妬に狂う妹っていうのは大映ドラマのようですがはまっていました。

最後は右京さんならこれ1時間、多くて2時間で解決できるぞと思いましたが、まあそんなものでしょう。キャッチアップで観なかったら多分最終回観ていなかったと思います(苦笑

冬ドラマは『アンナチュラル』に始まり『アンナチュラル』に終わる

別にエントリを立てますが他の評価の高かった『anone』は最初からスルーでした。前にも書きましたようにtonbori堂は刑事ドラマかもしくは警察ドラマ、犯罪サスペンス系に特化しています。『anone』は偽札が重要なポイントではありましたが登場人物が己の存在をぶつけ合う、割と疲れる系なので見送りました。だからといって『anone』がダメだというわけではありません。いやむしろ挑戦的でどんどんそういうのを作って欲しいですね。

ただ個人的嗜好でやっぱりドラマは1話完結でざっくり観れるのがいいし、その上で深みを、そして連続性を、群像劇をすることは可能なのです。『アンナチュラル』はそれを見事にクリアしてみせていました。正直これだけでこのクールは満足でした。『アンナチュラル』に関しては別エントリを立てておりますのでそちらをご覧いただければ幸いです。

さて春ドラマはもう少し絞っていく事になりそうです。Netflixオリジナルなどたまっているのが多いのでそちらを観てレビューなどを上げていこうかと思っています。多分地上波は1本くらい?厳選したものになると思いますので(あ、水9刑事枠は別ですよ。面白ければまた別でエントリあげます)何卒よしなに。


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