アニメに出てきた実銃【その壱】『ルパン三世』

アニメに出てくる実銃たち。

この前『プリンセス・プリンシパル』を観ていて、ウェブリー=フォスベリーとは珍しいなと思い視聴する事にしたといいましたが、現実と地続き感があるアニメに実銃が出る事は今では当たり前のようになっています。当然作品によってですが今回、そういった作品にスポットを当てて紹介するエントリをあげてみようかと思います。
で最初に紹介するのは、昔のアニメ『鉄人28号』『鉄腕アトム』の頃にはデフォルメされたピストルやマシンガンであったものが、明かにそうだと分かる形で出てきたのはこの作品からかもしれません。それは…

ルパン三世

画像はAmazonより ルパン三世1stシリーズ
ルパン三世の愛銃は?というクイズである年代の人なら、こう返ってくるでしょう。『ワルサーP38!』と。ワルサーP38はルパン三世の愛用の拳銃として知られた存在になりましたが、それまでアニメで銃の名前などの固有名詞が出てくることは稀でした。

映画などでは、『俺のコルトが火を噴くぜ』っていうセリフが出ることはあってもアニメではそういうシーンは稀でした。このルパン三世以前には。

ルパン三世は大人向けの漫画誌、漫画アクションで連載されていたことからも、ターゲットが小学生低学年ではなく高学年から中学生をターゲットにしていたのではないかと思います。実際にスタッフからの証言からもルパン三世は大人をターゲットにしていたという証言もあります。

それはパイロットフィルム(初期に製作されたものでまだルパン三世の声が山田康雄さんに決定していなかった頃につくられたもの)からもありありとそれが観て取れます。そんなルパン三世は持つ小物や車も実際にあるものをが出てきますが、中でも愛用の拳銃はワルサーP38、これはエンディングテーマの歌詞にもあります。

ワルサーP38


ワルサーP38

ルパン自体は直ぐに拳銃で片を付けるキャラクターではないのですが、抜くときは必ず相手を仕留めるか、印象的に使う事が1stシーズンでは多かったように思います。2nd以降では抜かないばかりか、抜いても碌に使えなかったりカリオストロの城ではレーザーで溶かされちゃったりしましたが、それでもトレードマークのワルサーはルパンの愛用拳銃、そしてトレードマークとなっていきました。ルパン三世と言えばワルサーP38なのです。

ワルサーP38とは?

ドイツのカール・ワルサー社で開発された軍用拳銃で、それまでの正式採用されていたルガーP08に替わりドイツ陸軍に採用されました。口径は9mmで9mmパラベラムという弾薬を使用。ショートリコイルブローバックシステムを採用し当時としては珍しいダブルアクション機構を搭載した画期的なセミオートピストルでした。

それまでのセミオートピストルは撃鉄、ハンマーが起き上がった状態(コック)された状態から引き金(トリガー)を引くのが普通でしたが、撃鉄が不意に落ちたりして暴発の危険性がありました。ですがP38は撃鉄が起きていない状態からトリガーを引くだけで撃発出来るようになっています。暴発を防ぎ尚且つ、不発時に再度トリガーを引くだけで再射撃を試みることが出来ます。

第二次世界大戦では連合軍がノルマンディー上陸した後、米軍では捕虜から取り上げたり、戦場で鹵獲する事が流行ったくらいにその高性能が認められていました。ルパンもそういう高性能さにひかれたのかもしれませんね。
ワルサー P38(ac40)ブローバックブラックメタル ガスガン
画像はAmazonより マルゼンのガスブローバックP38ミリタリーモデル

印象的なのは1st後期のOPにも映像が入っている『7番目の橋が落ちるとき』のラスト、罠にかけられ銭形警部に手錠かけられたルパンが、悪党である黒幕のボルボが用意していたモータボートで逃げようとした時に桟橋の端に結わえたロープで引っ張られた板の上に飛び乗り、口でスライドを引いて初弾を薬室に装填。手錠のまま銃を構えて1発で仕留める!あのシーンです。

次元大介

次元大介 フィギュア
画像はAmazonより 次元大介のフィギュア
ルパンの相棒、次元大介はガンマンです。早撃ちは0.3秒(1stのOPでの解説より)愛用の銃はコンバットマグナム。S&W M19コンバットマグナムです。ルパンの女房役でもありますが、ルパンと組む前は殺し屋や用心棒など銃を使う仕事をしていたという事で様々な銃を扱えます。とは言え世の中がセミオートマチック主流になってもリボルバーを使うクラシックな男でもあります。(ルパンvs複製人間より)

S&W M19コンバットマグナム

スミス&ウエッソン社が開発したリボルバー(回転式拳銃)です。使用弾薬は.357マグナム。ミリタリー&ポリスという同社が開発した拳銃が使用している.38スペシャルという弾薬を強化したもので強力な威力を誇り、相手を1発で倒せる拳銃です。そのミリタリー&ポリスと同じフレームを強化してさらに強力なカートリッジ.357マグナムを扱えるよう開発されたのがこのコンバットマグナムというわけです。

つまり戦闘用に開発された拳銃でそのために開発されたプロの道具というわけです。次元にぴったりの銃と言えるでしょう。1stシリーズ第2話では、その射撃の腕を披露するシーンがありました。ただその時の敵役、パイカルには.357マグナムも歯が立ちませんでしたが。その教訓を生かしカリオストロの城では特殊弾を用意し追手の車を一発でおしゃかにしていましたね。
コクサイ モデルガン S&W M19 4インチ 【Smith&Wesson スミス&ウエッソン リボルバー 回転式拳銃】
画像はAmazonより S&W M19モデルガン

オマケ

次元の一番の活躍はルパン三世2ndシリーズの『荒野に散ったコンバットマグナム』ではないでしょうか。あるお宝を探しにブランコ公国へやってきたルパンたち、そこへ次元への勝負を挑むストーンマン。かつて次元に決闘をすっぽかされたため決着をつけるために彼を追いかけてきたのです。

公国から脱出するルパンたちとは分かれ決着をつけるべく残った次元のコンバットマグナムをルパンが盗んで分解し、次元がそれを拾って組み立てながら最後にストーンマンと決着をつけるこのストーリーは次元が主人公ストーリーの中ではもっとも印象に残る話でした。

ちなみに敵役ストーンマンの使う銃はルガーP08で、次元がもう弾切れじゃないかと思ったら、ジャケットを脱ぎ捨てたその下には、体中に弾帯を巻いていたのが印象的でした。
タナカ ルガー P08 4インチ HW
画像はAmazonより タナカのP08ガスブローバック
これはトリビアですが最初のルパン三世として作成されたパイロットフィルムでは次元のリボルバーはS&Wのモデルではなくコルト・ポジティブという.38口径のリボルバーだったそうです。またシリンダー(弾倉)を回しているシーンではS&Wのハンドエジェクターという説も。これらは一瞬なので見逃しがちですが1stシリーズのOPにパイロットフィルムのシーンが挿入されているのでちょっとだけですが確認することが出来ます。
タナカ コルト ポジティブ 4インチ
画像はAmazonより タナカ モデルガン コルト・ポジティブ
タナカ S&W M1917 455HE2 6.5インチ イギリス国軍 Version HW 455ハンドエジェクターセカンドモデル モデルガン
画像はAmazonより タナカのモデルガン(OP画面に出ているのより銃身長が長く口径の大きいモデル)

銭形警部

ZENIGATA 銭形警部のフィギュア
画像はAmazonより 銭形警部のフィギュア
銭形警部もクラシックなお方です。1stシリーズから使っているのは一貫としてコルトM1911A1。コルト・ガバメントとも知られています。第二次世界大戦中のアメリカ軍の制式拳銃でした。今も多くのコピーが出回り、カスタマイズされ競技用になったりとアメリカを代表する拳銃と言っても過言ではないでしょう。

COLT M1911A1

設計したのは銃器の天才と言われたジョン・ブローニング。彼の開発したシステムは完成度も高く、改良点はあるものの多くの銃器につかわれ続け、このM1911も現在でも使われ続けています。

戦後、日本の警察にもアメリカ側からM1911などが貸与され警官が使用していました。しかし牛殺しとまでいわれ、一発で人を倒せる強力な.45APC弾を使用するM1911は日本人の手にはいささか大きいグリップを持ち扱いづらく反動がきついものでした。
そのためニューナンブというその後日本の警察に採用されたリボルバーは小型の.38口径でした。
M1911A1 コルトガバメント ガスブローバックガン
画像はAmazonより 東京マルイのガスブローバック

とは言え銭形警部は大柄でがっしりとした体躯です(確か身長180㎝)。そのため両手で構えるシーンやなんとなれば片手で射撃しているシーンが度々描写されています。無骨なコルトM1911ガバメントはルパンを捕まえるために世界を飛び回る銭形警部の力強い相棒といえるでしょう。

最後に

今回はここまで。他にも『戦闘メカ ザブングル』『シティーハンター』『ブラックラグーン』など実銃の出てくるアニメは枚挙にいとまがありませんがちょっと長くなりました。それらは次の機会に譲りたいと思います。
ザブングル グラフィティ [DVD]
画像はAmazonより ザブングルグラフティーのジャケット写真


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