tonbori堂はゲームをしますが、ジャンルが非常に偏っています。今まで買ったゲームはハードはセガサターン、プレイステーション、ドリームキャスト、X-BOX360、プレイステーション2、プレイステーション3となります。基本的にしたいゲームがあるから、そのハードを買うというスタンスです。
『エースコンバット3エレクトロスフィア』 |ジャケット写真ジャケットの機体はSu-37UPEOエアロコフィン。 |namco|バンダイナムコエンターテインメント| |
空に舞い上がる
ただ最初にそのゲームのためにハードを買っても、それだけじゃもったいないので別のゲームも買います。だいたい似た傾向か、気になったものですが、今度はそのゲームに入れ込むことも。エースコンバットにはまったのもそういう経緯でした。ですが実は最初期の1は未経験者です。というのもソニーとセガのハード戦争の時に最初に買ったのはセガサターンだったからです。エースコンバットを買ったのはずっとあとになります。最初のプレイステーションを購入した時はソウルエッジやパラッパラッパーをしていたのですが、ナムコから新しいゲームが発売されると聞いて購入したのが、後で知ったのですがシリーズの中では異色作だった『エースコンバット3エレクトロスフィア』でした。買ったのは飛行機が好きだしシューティングゲームも好きだからですが、いざやってみると360°解放された空間を飛ぶのが快感になってきたというのがこれまでシリーズを追っている一因かもしれません。
エースコンバット3エレクトロスフィア
エースコンバット3 エレクトロスフィア ― DIRECT AUDIO with AppenDisc/サウンドトラック |
エースコンバットは基本プレイヤーが戦闘機を操りミッションをこなしていくというシューティングゲームですが、縦または横スクロールタイプのものではなく一定のフィールド内を自由自在に飛び、指定されたターゲットを狙い撃墜するというスタイルのゲームです。
システム
基本はある陣営に属して、敵対している陣営と戦闘機を用いて戦い、数々のミッションをこなしていきます。ミッションを達成すると新たな機体が使用出来たりするようになります。敵もそれに合わせて複雑な機動をしたり、強力な武装でこちらに対抗、最後に大きなミッション、または最強のライバルを倒してゲームクリアというのがおおまかな流れとなります。
戦闘機には標準装備のミサイル、バルカン砲(機関銃)が搭載されておりそれを駆使してエネミー(敵機)を撃墜していきます。またミッションを進めていくと使用できる機体が増えていき(中には条件をクリアしないと使えなかったり、特定ミッションだけの専用機体もあります)戦闘機毎にそれぞれ幾つか特殊兵装が用意されそれを載せ替え自分にあったスタイルで戦闘をすすめることができます。
普通の戦闘機を使うタイプのフライトシューティングならそこまでですが、エースコンバット3エレクトロスフィアの大きな特徴はミッション中にとった行動や、クリアタイム、ミッションの最後に出てくる選択肢を選ぶことによりストーリーが分岐、属する勢力を乗り換えることができるということです。そしてミッションをこなしゲームをすすめていって、それぞれのストーリーが展開されるという感じです。それぞれのルートにはそれ専用のエンディングが用意されていました。
架空の戦闘機/エアロコフィン
時代が未来ということで戦闘機は現用戦闘機もその発展形ということでアレンジされ、コクピットは装甲版に覆われ内部スクリーンに外部が投射されるコフィンシステムというコクピットを採用しているという設定になっています。そのため名称もエアプレーン(飛行機)ではなくエアロコフィン、略してコフィンとも言われています。ちなみにコフィンとは棺の意味があるそうです。それに伴いユーロタイフーン、F/A-18スーパーホーネットやラプターもそういったデザインにリファインされています。また現用機ではない完全新規の架空の戦闘機「デルフィナス」シリーズなどが登場しその点でもシリーズの中ではもっとも異色作とされています。
「デルフィナス」シリーズはゲームに登場する勢力の一つニューコムが開発した最先端の技術が詰め込まれた最新エアロコフィンという設定で、ニューコムも先端技術をもって革新的な未来を切り開こうとしている企業体です。そのニューコムの企業軍が使用する兵器はほかのものより未来的なフォルムをまとっています。デルフィナスは独特な細長い機体を持ち、90%が新素材で層流制御により現用機体よりも高い性能を発揮できるとあります。
ナムコ公式エースコンバット3ガイドブック/表紙の機体はデルフィナスR101 |
こういった架空機体も3の魅力の一つでした。ただあまりにも現用機と違うフォルムは賛否両論でもあり、現用機ファンから全面的に受け入れられたとは言い難い面もあります。
異なる勢力、未来の世界。
システムで書いたようにプレイヤーは最初、国際的組織である新国連所属で紛争調停を行う専門部門UPEOに所属することになります。そこからゲーム中に敵対することになる勢力である企業体の持つ軍隊と戦うことになります。
未来の世界(といってもエースコンバットのナンバリングシリーズは地球ではなく地球によく似た別世界で仮にエースコンバット・ユニバースとでもしておきましょうか。追記:7で3もそれまで語られていたストレンジリアル世界と地続きということが公式となりました。)エースコンバット・ユニバースでの未来世界で、それまでの国家の力は弱体化し、代わりに多国籍超複合企業体、ゼネラル・リソースが世界の経済を支配し、ひいては大きな力を持つことになっています。そしてそれに対抗するべく国家の航空研究機関が民営化、そこにゼネラルで先端研究をしていたグループがゼネラルを離脱し合流、ニューコムを設立。ゼネラルの立場を脅かす存在となっていきました。そして各地でゼネラルとニューコムの紛争が繰り返され、その調停を行うべくプレイヤーは新国連の調停機関UPEOの即応部隊SURFの一員として戦場を舞うことになるのです。そしてゲームを進めるうちにこの世界の裏側を知ることになり、時にはUPEOを見限りゼネラルへ移籍。またはゼネラルの横暴をUPEOでは止められないと知りニューコムへ移籍することになります。
またさらにそれぞれの勢力に属したうえでこの世界の秩序を新たに書き換える、全人類の電脳化(サブリメーション、意識を仮想空間スフィアに移しそこで暮らす事)を画策する組織ウロボロスに入る選択肢が出てくるのです。
シナリオ
この作品はプロダクションI.Gによるアニメパートが挿入され、シリーズのお約束になっている無線のやりとりも僚機パイロットによるものが殆ど。いろいろ革新的な試みがなされた作品で、シナリオには『攻殻機動隊S.A.C』にも参加している佐藤大が参加。『攻殻機動隊S.A.C』以前ということを考えるとその内容といい、かなり先を行き過ぎた感のある作品といってもいいでしょう。ゲーム的にもストーリーのボリュームといいルート分岐の多さと言い、結局2枚組になったという点でもこの作品はエースコンバット・ユニバースでも異彩を放ち続けています。まずこれからとはちょっと言い難いですがはまるとするめのようにもどってきてしまう。そんなゲームでした。
※『エースコンバット3 エレクトロスフィア ミッションゼロ』というエースコンバット3のOPアニメーションを使ったプレストーリーを描くOVAが発売されていたのですが円盤化もされずVHSのみで廃盤となってしまったようです。持ってる人はラッキーだと思います(笑)
次は
エースコンバット2をご紹介したいと思います。思えば3をした後に2を買ったことが04の購入につながっているのでその意味では3と違った意味で思い入れの深いゲームです。では次回tonbori堂『ACE COMBAT』語り『エースコンバット2』をお楽しみに。
0 件のコメント:
コメントを投稿
お読みいただきありがとうございました。ご意見、ご感想などございましたら、コメントをよろしくお願いいたします。【なおコメント出来る方をGoogleアカウントをお持ちの方に現在限定させて頂いております。】