『花の詩女 ゴティックメード』/監督 永野護(2012/日本/角川書店/オートマチック・フラワーズ)|tonbori堂アニメ語り-Web-tonbori堂アネックス

『花の詩女 ゴティックメード』/監督 永野護(2012/日本/角川書店/オートマチック・フラワーズ)|tonbori堂アニメ語り

2017年6月3日土曜日

anime FSS manga ROBOT

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 ドリパス復活上映記念で、『ファイブスター物語/FSS』のエントリで書いたアニメ映画『花の詩女 ゴティックメード』についてもう少し書いてみようかと思います。『ファイブスター物語/F.S.S』の作者、永野護が自らの原点であるアニメーションにデザイナーのみならず監督/脚本/原画を務めた本作は未だにファンがドリパスに投票し何度もイベント上映が行われている作品です。


動画はYouTube|花の詩女 ゴティックメード予告編|KADOKAWA/永野護

濁りなき都行き/花の詩女

 『花の詩女 ゴティックメード』(略称GTM)はデザイナーの永野護の世界観をそのままアニメにした作品です。ストーリー自体は非常にシンプルなボーイ・ミーツ・ガールなストーリーです。異なる立場の2人が最初は反発し、旅をしながら徐々に互いを理解していく様と、立場の違いからやがてそれぞれの道を歩んでいくことを決意する物語です。ネタバレも何もそれだけのシンプルで王道なストーリーですのでこれ以上の書きようがありません。それを極上の音響とじっくり手間暇かけた動画で表現したのが『花の詩女 ゴティックメード』なのです。


ジョーカー太陽星団のお話なのか?

 製作時、原作者永野護と製作者の角川書店専務の井上伸一郎氏このGTMの宣伝のために「まもしん」というポッドキャスト放送をしていましたが、そこで再三これは『ファイブスター物語』(FSS)ではないと強調されていました…。ですが…うん…まあこれは直に目にして確かめてください(笑)


 とは言え既にご存知の方も多そうなので何故にそういう事を強調したのかは、おそらく『ファイブスター物語/F.S.S』と紐付けられて、この物語を純粋に楽しめないのではないかと思ったことと、あくまでもこの物語は『花の詩女』という物語(章)である事だからということかもしれません。


 そうなると今月刊ニュータイプで連載しているFSSも今月号で終了したお話もFSSではなく『時の詩女 ツラック隊』というお話ですよねという事になりますが…。まあ初見の驚きを何より大事にする永野護の事ですから、そう強弁したのかなと思っています。ですが圧倒的パフォーマンスを見せるアニメーションなんだから、これはFSSの1エピソードだったよって言っても良かったんじゃないかなとは思っていますが。(あっ😅

ドリパスでの再上映

 2017年6月3日現在、6月24、25日全国15か所にてドリパスというサイトにて復活上映の企画があがっております。成立したところもあれば、まだ人数が集まっておらず成立していないところもあります。この作品は原作者永野護の意向(映画は映画館/スクリーンで観るもの)もあり、なるべく音響設備の整った劇場、スクリーン鑑賞が推奨されており、今現在もソフト化される気配が一切ありません。ですので観るにはこういう復活上映のチャンスを捉えてスクリーンで鑑賞するしかないのです。ですので気になる方は是非お近くの劇場で復活上映の企画を成立させてスクリーンで鑑賞して欲しいと思います。スーパーロボット、ゴティックメードの起動音や騎士の戦い、詩女の想いなどを是非劇場で目撃して欲しいと思います。

[映画]花の詩女 ゴティックメードを映画館で上映しよう! | ドリパス

詳しくはドリパスの企画ページから最寄りの予定されているシネコンを選択して券を購入してください。成立しない場合はキャンセル料などはかかりません。成立した場合のみ料金がかかります。では皆さん、是非『濁り無き、都行きを!』

※パンフレットはカドカワストアで追加増補版が現在も販売中です。|リンク|KADOKAWA公式ショップ

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追記:20170605 少しだけ文章を追加しました。

追記:20190125 見出し位置を変更。

追記:20230312 タイトル、段落、文章を推敲、変更いたしました。

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