日本でこういうの撮れないの?香港映画『ブレイキング・ニュース』を観て。-Web-tonbori堂アネックス

日本でこういうの撮れないの?香港映画『ブレイキング・ニュース』を観て。

2014年3月27日木曜日

crime movie

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 『大事件|ブレイキング・ニュース』を観て思ったことなんだけど。本家に短評をあげているのだが流石に職人トー監督。上手いなとしか言いようが無い。決して莫大なお金がかかっている訳ではない。なんつうか観たい画と話を愚直に作っているだけだと思う。でなんでそーゆうの、日本では撮れないんでしょうか?みたいな。


『大事件』/Breaking News/予告編/YouTube

撮れるはず。

 結論から言えば撮れるはずなんだよね。「ええ?」とか言う人がいるかもしれないけれど撮影技法やシークェンスアイデア、特殊技術は撮れるレベルにある。それは間違いないよ。ほんで俳優陣だってTVのジャリタレレベルではなくちゃんと演技の出来る人だっているんだよ。Vシネマとかでその熱い熱量を叩きつけている人とかも多いし。

tonbori堂の持論

 それでおいらの持論である名作は「監督(演出)、ホン、役者」のうち役者はあるんで後は監督、ホンなんだけれど実は最近それだけじゃないんだと思ったことがあるのよ。作る人たちのトータルの熱量ってもの。いわばVシネマがそりゃ傑作とまでは言えないし役者さんだってお世辞にも上手いとはいえないものがあるものの何故こうまで作り続けられファンもいるのか?それはやはり中の人の熱量が高いってことやと思うんだ。


 そこがやはり画面に出てくる。だからその熱量を面白いと捉えることが出来る。但し荒削りだしきつい所もある。でもそこから映画になるとなんかどーでもいいようなことを言う外野が途端に増える。そこをなんとかするのがプロデューサーであり製作総指揮とかいう役職の人なんだけれどそこが弱いというかなんというか。そして熱量が薄まった画面からはその煌いていた原石の輝きは失われている。


 トーさんだって結構大変で撮りたいものと売れるものは別とかいいながらも手抜きなしできっちりやる。そういう熱量を落とさずキチンをモチベーションを保っている。懐かしの東映Vシネマ。『クライムハンター』とか、そういうのがちゃんと映画に昇華されていればなあと今でもよく思う。

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 海千山千な映画人という人たちが日本にもいらっしゃる。だからこそそういう映画が観れる事を心底願っている。

20170912:タイトルを『大事件|ブレイキング・ニュース』を観て思ったこと。』から『日本でこういうの撮れないの?香港映画『ブレイキング・ニュース』を観て。』に変更しました。

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