この映画、オリジナルはカルトホラーである1978年に公開されたジョージ・A・ロメロの「ZOMBI(ゾンビ)」。原題『Dawn of the Dead』を冠したリメイク作品である。
『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004公開|米)/ザック・スナイダー監督/ロゴはイメージです |
ゾンビの群れからサバイバル
突如として人がゾンビになり人々を襲いはじめが町が大パニックに陥り、生き残った人々がショッピングモールに立て篭もるが、このままでは座して死を待つばかり。生き残りの一人がハーバーに持つヨットで街からの脱出を図るがというストーリー。本家「ゾンビ」との大きな違いはゾンビが走るところである。ゾンビといえばのろのろと歩き人を見ると群れをなして襲ってくるものとゆう概念を破り猛スピードで迫ってくる。これは怖い。今までのゾンビなら走って逃げることも出来たがそれが出来ないのだ。但し弱点というか倒すのは相変わらず頭に銃弾を撃ちこむか頭部を破壊すると言う事のようだ。
この作品はOPが突如として世界が崩壊していく様をスピーディーに見せる。これで掴みはOKなんだけれどもそのあとのキャラクターの造詣の弱さがちょっとだけ気になる。主人公アナ(サラ・ポーリー)はいいとしても他のCJや妻がゾンビになるアンドレなどもっと掘り下げても良かったような気がする。ただ全体的には及第点の出来ではあるがどうしてもキャストに依存していたように思う作りは気になった。折角旧作と同じショッピングモールに立て篭もったんだから、そこから何かを引き出して欲しかったしそういう意味では次へのエクスキューズが無かったのが残念。ただモールの向かいの銃砲店に立てこもっている店主とのやり取りと、彼を救うための方策がかえって彼の命を縮めたという皮肉さは良かったポイント。
しかしあらためて初代の「ドーン・オブ・ザ・デッド」=『ゾンビ』は偉大だったと感じさせてくれる。主要キャストが4人というのもこの手の話では効果的に働いたしショッピングモールに立てこもるというシュチュエーションも時代にあっていた。今作はそこを越えることは出来なかったが新機軸(ゾンビが走る)でなんとか尻尾は踏んだかなという感じな1本。
追記:20180920
ブログメンテナンス中にいろいろ調べものをしていて分かったんだけども、監督はザック・スナイダー(『300』や『ウォッチメン』『エンジェル・ウォーズ』etc)、脚本は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『スーパー』のジェームズ・ガンだった。
ちょっと『300』のザックとはちょっと違う気もするが、ここからいろいろ試行錯誤が始まったのかもしれない。ジェームズ・ガンに関しては、なんとなく分かるという感じ。粗削りだけどルーザーが活躍する展開とか親子とか既にモチーフが見て取れる。
しかもジョージ・A・ロメロ監督がつい先ごろ亡くなったのだが、この映画にはちょっとおかんむりだったという話も。走るゾンビはいかがなものかという。tonbori堂はこのご時世、恐怖も走ってやってくるものだろうというのがあるので特段問題はないと思っているのですが…。
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元記事を改稿掲載(2004.6.27-16:50:24)
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