TV放送時からビバップをチェックしていた身となればやはり観に行かないわけには行かないなと(笑)CDも買ってるし。
醒めない悪夢を見る男と夢を見ない男
ストーリーは番外編な位置づけでスパイクとジェット、フェイにエド&アインが火星で起こったテロ事件の犯人と対決するというもの。シリーズ中では最強のヴィランはビシャスですがそれを上回る、狂気ではなく虚無を抱えたヴィランであるヴィンセントとスパイク達とは別に彼を追う謎の女エレクトラが巻き起こす事件を描いている。パラレルワールドのようでもあり最終回前の話のようでもあり、何かとカウボーイビバップらしい作品。
アナザー・ルパン
で、これやっぱり『ルパン3世』でしょという部分、そのなれ合いでもないしかしうまのあう連中が巻き起こすセッションはルパンテイストの正常進化かなという部分と、大きな彼らの持っているフリーダムな部分やグルーブや生き様はやはり独自の色をもっているなという部分がいつも無い混ぜになっている。特にTV版の最終話はそれを強く意識した回で基本にルパンのようなものがあっても、これはリミックスの上にオリジナリティを獲得した、グルーヴィーストーリーだなと。まあちょっと明後日に話が飛んでしまったが。まあべたに言えば、大きな違いはルパンは夢を見ないがスパイクは醒めない夢を見ているということか。で、実は映画はこれがテーマとなっているが全編を貫く雰囲気はまさにビパップスタイルと言うべきもの。
番外編
本編とは違う番外編という位置づけでもあるけれど1話完結が元になっているし、そういう意味ではやはり番外編な1本。だが放映されたセッションと同じ空気感が感じられて心地よかった。舞台は未来の太陽系だがSFというより現代劇より今が感じられる。ストーリーは火星で起こったバイオテロの犯人に賭けられた3億ウーロンの賞金を手に入れるため?ビパップ号の連中が犯人ヴィンセントを追うという単純なストーリーだが、そのウラにある陰謀やヴィンセントのキャラクターやそのバイオテロに使われたナノマシンの開発者(ここちょっとネタばれッス)ヴィンセントと関わりのある女兵士エレクトラがからんで硬質なストーリーが展開されつつもビパップならではくだけた感じもある。
ヴィンセントは生きているが死んでいる。まるでランボー(第1作の方)のようなヤツだがランボーと違うのは彼はリアリティを感じるために全てを巻き込もうとする孤独な男だ。もしかするとヴィンセントの方がルパンに近いかも知れない。いやそれよりもファースト第2話、『魔術師と呼ばれた男』パイカルか。虚無感の醸し方がちょっと似ている気がする。(ちなみにココで書いているルパンはファーストのルパンですので念のため。)全てにケリをつけるか醒めない夢を見続けるのか?それともこれ自体が誰かの見ている夢なのか?現実は自分自身が感じているそれだけが事実。しかしそれも幻想かも知れない。ただグルーヴにのってクールに決めるだけ。ビバップファンならとりあえず観とけの1本。本編(TV)もそうだけど菅野よう子の劇伴もイイ。特にOST3部作は買いのアルバムです。
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