元祖ハイキックガール|『千里眼』(2000公開|東映/小学館/小学館プロダクション)|tonbori堂映画語り-Web-tonbori堂アネックス

元祖ハイキックガール|『千里眼』(2000公開|東映/小学館/小学館プロダクション)|tonbori堂映画語り

2011年4月21日木曜日

movie

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 「千里眼」実は前作にあたるSMAPの稲垣悟郎&菅野美穂の「催眠」も原作も未見なのに本屋で公式ガイドブックが出ておりそれは読んでいるといういささかアンバランスな状態。だが予告編での水野美紀のハイキックが決まっていたので観に行った。

『千里眼』パンフレット
『千里眼』パンフレット

スーパーヒロイン、岬美由紀

 この作品は催眠なども含めて松岡圭祐氏の作品の中核をなしており、なかでも岬美由紀はお気に入りのキャラクター。防大を首席で卒業した元自衛官で戦闘機パイロット、退職後に臨床心理士をしているいささか変わった職歴の持ち主。そんな彼女だが、ある事件からその裏に心理操作で大規模テロを起こそうとしている恩師でもある友里佐知子がいることを知り、彼女と対決することになる。というあらすじ。

キャスト

 しかし、主演を張った水野美紀はカッコよかったなあ。実は結構前からお気に入りの女優さんではあっただけれど、聞きかじりで空手か拳法をたしなんでいるとか。しかしあれほどの殺陣をしてのけるとは驚き。あのハイキックははっきりいって…惚れる(笑)そういえば世界ウルルン滞在記ではイスラエルでマーシャルアーツの修行していたような・・・・。


 それと黒木瞳も結構好きな女優さんなんだけどどっちかというと「失楽園」のイメージ(笑)だった。しかしそんな役からあんな役までまさにオールマイティな方だよねえ。しかも前歴が宝塚ということで(娘役だけど)キリっとしたのも案外あってんのかも。とまぁ女優さんだけで見てきたんかい!と言われるかも知れないけれど。

ストーリーは頑張っていたけれど

 かなりそぎ落とした部分と練り込んだ部分のアンバランス差がどうしても見えてしまい、伏線の張り方はオーソドックスなのに回収が安直だったり、画作りは妙に凝っているのに安い感じとかが残念だなと。まあこれは今に始まったことじゃないけれどイマイチ感はある。しかし荒唐無稽な話を作ろうとしたらもっと大がかりにしなければ中途半端になってしまうこれが今の日本映画の課題。物量作戦で押すハリウッドのように出来ればいいけれど環境も資本も桁違いなんで日本にあったやり方を考えないと。


 そういうことで、この映画はタコだと言う人もいるだろうけど、それは或る意味正しい。しかしこの映画のような作品がまた作れるようになったと言うことを現実にとらえてもっとお客を映画館に呼ぶ努力をするべき。だってこの映画いろんな意味で楽しめるし。文句を言う前に楽しみ方を提供してもらっている感じ。この映画「催眠」がスターウォーズとすれば「千里眼」は帝国の逆襲、とすれば第3作目も是非作ってもらって「ミドリの猿」はジェダイの復讐といったところだろうか。というとスターウォーズファンから怒られそうだけど・・・。

 まあいいのだ、水野美紀好きだから(爆)

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こちらも原作小説があります。長大なストーリーになっているし松岡圭祐氏の作品はシェアードユニバースになっているので客演も。|Amazon.co.jp: 千里眼 完全版 クラシックシリーズ1 千里眼 クラシックシリーズ (角川文庫) 電子書籍: 松岡 圭祐: Kindleストア 

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