『機動警察パトレイバーEZY File.1』観てきました。機動警察パトレイバーという物語世界でまだまだ特車二課がんばってますという話に主眼が置かれていて、それにそって旧作とは違う今の時代でもお仕事は同じだよっていうストーリー3本でした。 そして『機動警察パトレイバーWXIII』と同じ匂いがした気がしました。それは何だと問われると、ものすごく漠然なんですが、ちょっとした間の取り方、シーンの空気感とか雰囲気。これは総監督の出渕さんのコントロールが多少きいてるのかなと。基本は各話の演出担当にゆだねられているそうですが、その上から本作のカラーを決めていってるのは出渕総監督だと思うので。出渕総監督は自分のアニメの演出の師匠を『機動戦士ガンダム0080ポケットの中の戦争』でいっしょになった高山文彦監督に私淑しているという事をインタビューで読んだことがありまして、WXIIIに高山監督を推したのも出渕さんだったとか。だからかもしれません。
また出渕さんが監督した『ヤマト2199』のようにファンが観たい正常化アップデートをしたときに感じた少し行儀の良さを感じましたね。特に1話と2話はそれが強い。ただ3話「ホンモノが一番」はちょっと内幕話っぽさもあるんだけども、例の予告編の話、そうかなるほどそっちかーいっていう楽屋オチでそこで押井さんの名前をクレジットをねじ込む当たり愛憎深いなと思いました。ということで順番に感想を書いてみようかと思います。
第1話トレンドは#第2小隊
クリスマス、保育園で広報活動をしていた特車2課第2小隊が近くの商店街で暴れ出したレイバーを取り押さえるという筋立てです。そこで今回の第2小隊の面々はこういう人たちですよといういわば紹介編ですね。雰囲気は良いですが、サプライズはない感じいや、サプライズはシゲさんかな(笑)、広報活動の寸劇MCやってるのがシゲさん。今は半分隠居状態で特車二課整備班顧問だとか。基本的に第2小隊の活躍回で間違いないし、キャリア担当のおじさん(顔がいかつい、キャラ原案のゆうきまさみへの出渕総監督のオーダーが佐藤允だったとか)背が高いのっぽさんとか。メガネ女子とか、おじさんパイロットなんだけども、1号機のコンビも吶喊娘に振り回され男子って感じで色々先代とはカラー変えようと頑張ってるなという印象です。もっともそのせいか、名前はまだ覚えれてませんが1号機パイロットの十和だけは覚えました、いや野明と空耳したんで、それで覚えちゃいました(ヲイヲイ)上の名前が久我ってのもなんか強そうです(笑)キャリア担当はひろみちゃんみたくのっそりではなくなんか機敏なおじさんってのもちょっと印象深く、小隊長の佐伯さんが最後美味しいとこをもっていったのは後藤さんとはまた違った意味で「策士だ…」ってなりました(笑)
第2話閑中妄あり
第2話は明けて新年になり待機任務中の第2小隊の様子を。整備班は草野球、そして暇を持て余している第2小隊の面々、そんな中、十和は暇のあまりに大事件を空想する。いわゆる暇回。にしては空想が行き過ぎているというか暴走しているという(笑)零式も登場させての大盤振る舞い。ある意味パトレイバーらしい回でした(笑)とはいえファンサービスしすぎじゃないですかと。
第3話ホンモノが一番
往年の特撮時代劇『山津神の帰還』、実物大のプロップをレイバーで製作し動かすため撮影現場へ駆り出される第2小隊が現場で見たものは…!っていう筋立てで、脚本家がプロデューサーの無茶振り(監督からのオーダー)で決定稿から書き直すとか、感性でリアルを連発する監督とか、撮影現場あるあるをねじ込んだ一種の内幕モノに第2小隊が巻き込まれていくという話です。監督の無駄に凝り性なところとアクシデントをもカメラに収めようとする根性もさるところながら、山津神って大魔神モチーフだと思うんですがそこに戦国自衛隊を混ぜていくというところも色々内幕臭が(;^ω^)そのため訓練用レイバーをヘルダイバーに仕立てるなどネタが満載だったけど最終的にそこに持って行くのかと(笑)コンテを切った樋口真嗣監督の押井監督ラブを出渕監督が上手く利用したなって感じで出渕監督の人間力が出ているなあって思いました(笑)
地獄の番犬?
その最後に挟み込まれた架空の予告編の話はインタビューでネタバレしていいのかと思ったけど、なるほどこれは観ないと分かりません。元を知っている人にはノスタルジックでもあるんだけど、まさに「ロバが旅に出たからと言って馬になって帰ってくるわけじゃない。」感が半端ない。けど若い人にはどう映ったのかは気になるところです。(tonbori堂が観た回の時、ほぼ同年齢層プラマイ10歳あたりだったんですけど、たまたま横に20代~30代の若い人が2人、そして最後の最後を観て、友人同士と思しき一人に「だから、ケルベロスサーガを履修しないと」と言ってもう一人が「マジか!(笑)」って言ってました。)
パトレイバーの世界
今回のEZYは、実写TNGだとレイバー出すの大変だからとレイバーは役目を終えて廃れてます設定にしたていましたが、出渕さんたちはレイバーは既に社会に定着したものの大型汎用工作機械としては既に都市部での大きな出番はなくバビロンプロジェクトも中途で終了、需要はまだ海外や未開の地へと移っている設定で、都市部での大規模現場では主にAI自律型になったのため、有人型は減少し街中でもあまり使われない(特殊な用途になっている)というのもアニメだからこその設定だしそれでいいんじゃないかなとは思いましたが、それについては若干説明不足な気がして、それはもうちょっと最初のナレに落とし込んでおけばすんなり入ったかなという気がしています。
旧作のシゲさん、太田、進士を登場させ、OPナレーションは遊馬役古川登志夫さんというサプライズもあったし遊馬は進士とレイバー関係のベンチャーを立ち上げたという話で、これは次の話にもいろいろ絡んでくるかもしれないと期待をさせますけれど、やはりこれは過去作のお客様への目くばせなんだろうな、そういうところ出渕さんはちゃんとしているよねと思いました、ヤマト2199でも旧作への気配り、目配り半端なかったものなので。ただここはどう判断されるかは分からないけれどレイバー大活躍回である第2回が妄想回だったのはリアルなところを期待していた向きには受けが悪かったかもしれないですね。(正直に言うとここで妄想回?とは思ったので。ただ実写に対抗しアニメならではという部分は活かせているかなと思ったもののストーリーのみに注目するとやってることは正直変わってない?かもとは思いました。)
キャスト陣
キャラクターボイスとしては、まだ第一小隊が存在している!(実写TNGパトレイバーに引っ張られすぎですね(;^ω^))ってのとその小隊長さんが芳忠さんで、特車二課長が山路さんだったのがサプライズですね。山路さんのパブリックイメージって強面キャラなんですが(tonbori堂の中で)特車二課の歴代課長の中でもゆるふわ系の面持ちです。しかしながらダッチオーブンでクリスマスの鶏料理作ってる辺りもしかして趣味人?という感じもあります。まだどんな人かは分からないけど、今後どういう立ち回りをするのか?第一小隊長の国木田さんは芳忠さんの声もあって真面目で抜け目なさそうなんですが、実は映画マニアというところ(最後の予告編のリアクションがオールドスクールな感じでナイスでした)で悪い人ではなさそうで、第二小隊長の佐伯さんとは今後もどんなやりとりになるのかも楽しみです。
第二小隊メンバーの十和って何故か予告編で野明と空耳。すみぺこと上坂すみれがトリガーハッピーな十和を演じておりますが(やたらとリボルバーカノンを撃ちたがる)野明とは違った意味で趣味に生きる人っぽく、マニア感があります。ただ機械に愛称を付けるタイプではなさそうです。実は今回の第二小隊は2号機含め、常識人属性の人でも結構趣味の人っぽい。あと名前は十和と小隊長の佐伯さん以外あまり覚えておりません(;^ω^)1号機指揮担当君は優柔不断っぽいし、キャリア担当は小兵だが料理上手な肉体派と大柄だがちょっと腐?入ってる乙女キャラに、2号機操縦担当は一番警察官らしい人だけどリアクションがおやじで、指揮担当は才女系だが結構妄想もいける口であるというあるあるなんだけど盛りすぎ?な面持ちも。
次回もサービス、サービス(違います
file2も観に行くつもりにしておりますが現在予告されている話は、リボルバーカノンの砲弾が一発足りなくてドタバタする話、そして事故にあった少女と交流するものの何故か彼女は入院しておらず足取りを追う1号機の2人組、そして1号機が何故か野外で2人きりのドタバタ(何故かデカい猪に遭遇)の3本立て。最初の話は第2小隊の物語だけどもあとの2作は1号機担当のバディもの。file3が前後編になるそうなのであともう2本は第2小隊の話があると第2小隊の人たちの名前も覚えれそうなんだがなぁと(ヲイヲイ)
いちおう新パトレイバー(敢えてシンとは付けない)EZYはエクサ、ゼタ、ヨタというデータ単位の頭文字をつなげた造語で「まだ来ていない次世代の未来」という意味なんだそうですが、未来と地続き感があるからこそリアリティが担保されていた時代からタブレット、スマホ、AIにドローンという時代にどうやってリアリティを担保するのか?今のところはノスタルジーに少し頼っているかなという感じがありましたのでFire2ではそこをどうおさめてくれるのか楽しみにしています。



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