ということで初日と2日目『DESIGNS永野護デザイン展』を見てきました。
撮影可能エリアにあるファイブスター物語/F.S.S単行本表紙カバー原画。これは第1巻のもの。 |
EJアニメミュージアムのある角川武蔵野ミュージアム入り口 |
EJアニメミュージアム入り口の看板、DESIGNS永野護デザイン展のロゴ |
榮太樓の梅ぼ志飴、すえぞう缶。/ロックミュージアムショップで購入 |
詳しくはまた帰ってから。明日も観覧予定です。(24.02.10記す)
ファイブスター物語/F.S.S第2巻表紙原画 |
撮影可能エリアにはファイブスター物語/F.S.S単行本カバー表紙原画が既刊すべてが展示されています。ぜひ生での迫力と色とタッチを感じて下さい。(24.02.12.00:10記す)
DESIGNS永野護デザイン展
ということで見てきました、永野護デザイン展。DESIGNSの名前を冠してのデザインを中心に初期のワークスのみならず、原点とも言うべき『デス・アンカー』(第3回日本グラフィック展に応募するも落選。その後、奥様となる川村万梨阿の助言でSF雑誌スターログが主催する第2回国際SFアート大賞に応募のところ予選を通過し月刊スターログの裏表紙に掲載されたという、永野護デザインの原点と言える1点で蛍光ピンクやデーモン、仏像のポーズなど今につながるモチーフが詰まっている永野護デザインゼロというべき作品)から初期に書いていたというデザインが入り口でお出迎え。ノースロップ(米の飛行機メーカー/後にグラマンと合併)が作ったジェット?モーターサイクルはエルガイムやF.S.Sにつながるフロッサーやディグにつながるラインが見て取れますが、習作ということで、よく見るとバイクの車輪を取った本体(ハンドル、シート、タンク、エンジン部分)をカッコよくしているんですよね。そこからどう見せればカッコいいのかというのを既に追求していた姿勢が見て取れました。また後のエアバレルに発展するであろうスーパーデストロイヤーや細長い機首を持つ戦闘機エルマ・ショッカーなどまさに永野護デザインの原点から、サンライズ入社後のワークス、巨神ゴーグ、バイファム、ダンバイン、エルガイム、そしてZガンダム、ZZガンダムへと続きます。
巨神ゴーグ、バイファム、ダンバイン、エルガイム
この辺りバイファムの地球側RVのデザイン案は存在を聞いていたものの見るのは初めてで武骨ながら頭の突起や肩部のデザインに後にも引き継がれている要素がありました。またダンバインでは映像化されなかったもののオーラ・インセクタなる変形怪獣(これは設定画にそう書き込まれていました。地上戦用オーラ・マシンのデザイン案があり、これが動いているところが観たかったなと。また、企画が流れてしまったダンバインの劇場版に登場するメカとしてオオクワガタをモチーフにしたグルビデンスはそのポーズはまさにモーターヘッド感にあふれ、やがてヴォ・サイレンや後々のGTMダス・ゴースト、ナキメーカまでになっていったんじゃないかなと夢想するほどのデザイン。これもボツ企画になってしまったのは残念でしたね。
エルガイムは初めて全てのデザインを任された言わばメジャーデビュー作。今年で放送から40年(!)そりゃ歳をとる訳だとなったんですが、この作品から永野護デザインを浴びてきたtonbori堂としては懐かしいの一言でした。書き込みの多い設定書も雑誌に掲載されたものを原寸サイズで再び見れるとは。それに何と言っても『ファイブスター物語/F.S.S』にもつながる作品としてこれは外せないマスト作品です。
Zガンダム~ZZへ
この辺りは本人が初期デザインを起こしていたのですが紆余曲折のすえ降板することに。デザインはそのまま使われているので「デザイン・ワークス」という名前で残っていますが色々思うところがあったのではと思います。展示は意外な事にリックディアスに全天周囲コックピットというメジャーなところではなくノーマルスーツや小説版Zガンダムのデザインやボツになったデザイン案が中心でしたが初出のものも多くの人が立ち止まってじっくりと見ていましたね。続くZZでも呼び戻されデザインを担当しましたがまたもや降板。その時に起こしたデザイン案が出展されていました。
tonbori堂が刺さったのはゲモン・ゲビ。劇中ではゲゼとして登場した作業用MSですが左腕のデスリングなる武器(重機の破砕用?アーム)が「死巻」と書いてあった事。これ多分、白土三平の『ワタリ』という漫画に出てきた鉄製の首輪のような武器で投擲し相手の首に嵌ると外せないし内側の棘に毒を仕込めば必殺の武器となるヤバイやつです。白土三平影響デカい説が裏付けられましたが、でも…これについては後程。ということで案外長くなりそうなので後半戦は別のエントリにいたします。写真も増量しばしお待ちを。(リンクもこちらにも付けます)
※DESIGNS永野護デザイン展に行ってきた(2)アップしております。
※音声ガイドは奥様川村万梨阿さんが担当、こぼれ話も聞けるので聴けるのであれば。聴くのにはイヤフォンとスマートフォンが必要です。ガイダンスは入り口受付にて。
※図録はまだですが、物販コーナーにて受付案内の看板出ているのでそちらを確認してください。
※論より証拠、お近くならばまずは実物を体感しましょう。
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