『映像研には手を出すな!』第2巻|大童澄瞳 著|小学館|tonbori堂私物 |
OPアニメ!
は、無しヨ(ヲイヲイ。まあアニメオリジナル要素としてあったら燃えたかなあと思いましたが…既に部活動として破たんしている映像研の創作活動。基本的にはロボ研からの歌詞が支離滅裂なため作業負担軽減のため金森氏よりあっさりとOPは却下という事に…残念。またツバメが聞いておくといってたロボットアニメ音楽制作も本人のオーバーワークですっかり忘れててお流れになりました。ツバメのおこだわり
寝る間も惜しんで作画に勤しむツバメ。アバンタイトルはここから始まりますがちびツバメはおばあちゃんが残ったお茶をサッと捨てる動作に心を奪われます。お茶椀に残った残茶をさっと廻してすっと庭に投げ捨てる。粋な動作を何度も何度も繰り返してやがてはそれを覚えてしまう。モデル教室でのレッスンでウォークの練習。椅子からの立ち上がり動作、自分で試してそれをスケッチして動きを理解していくツバメ。足腰が弱ってきたおばあちゃんに立ち上がるコツと歩くコツを教えてあげます。動きを理解する才能と閃き。そしてそれを絵として起す才能。アニメーター、水崎ツバメ誕生の瞬間。だから細かい動きに妥協せず、生徒会予算審議委員会の時の作画が大幅に遅れちゃう事になったわけですが、そこが根幹なので、浅草氏の設定命の「最強の世界」と同じく揺るがせない部分なんですよね。もっとも浅草氏は突き詰めるタイプなのでいわば雇われ仕事のロボットの場合にはそのロボットが許せなくてアニメ自体の根幹を変更しようとしましたが、そこが浅草氏のお拘りな訳で。こういうのは差配する金森Pが一番苦労しますよね(笑)とは言えツバメは動きに全てをかけてるわけですよ。板野サーカスをやった板野一郎とか金田パースの金田伊功のように、いや『王立宇宙軍』でロケットを発射シーンを書いた庵野秀明のように。特に動きの部分は『アオイホノオ』などで描写された庵野秀明のパラパラ漫画風アニメーションを思い出すお拘りです。特に銭湯シーンが今回ありましたけどツバメの口から怪光線を受ける浅草氏のバリヤーは『アオイホノオ』を思い出すところです。最初から動きに着目していたツバメは長じてもそれをどのように表現するのかそれが全て。だからその動きを見てる人を、そして何より自分を納得させないと。だから自分を救わなきゃという台詞が出てくるのだと思います。
自動車のエンジンがかかったときに始動キイを回す、振動する車体、回るクランク、コンロッド、全てがかすかな動きをもって大きな動きにつながる。クルマがスーッと走ってもつまんないわけです。あまり気を付けて見ていないかもしれないけれど。だけど枚数も限られているとすればそれなりにちょっとした技は使う事があります。でもメインとなる動きが手抜きだったりするとそれはやっぱり伝わるものなんですよね。「神は細部に宿る」とはいいますが、そのこだわりがツバメを動かす原動力になっているという表明の回でもありました。
美術部
美術部の2人(前回の部長さんも)はアニメのオリキャラ?なんでしょうか。でも映像研とのやりとりは細野不二彦さんの『あどりぶシネ倶楽部』のマットペインティングの回を思い出しましたね。こちらは実写映画作るサークルが特撮SFを撮るに際してアニメ研にミニチュアモデルとマットペインティングを依頼するという話で見るからにオタクっぽい青年は細部にこだわる職人で部長はちゃらい上っ面の人物だったという(^^;でも美術部の久保さんは明らかに出来る人だと思います。出来ない人に限ってちょけたことを言うので中村くんは言うだけ番長みたいな(ヲイ。まあちょっと分かりやすい悪役ではありますが(^^;悪い奴ではないけれど金森氏が一番嫌いそうな口だけで仕事の出来ないタイプですよね。次回は
水崎両親登場でロボットアニメがドーン!と来そうです。アニメオリジナル要素としてボイスキャストもついたアテレコバージョンになっていると思われるし、銭湯シーンでの金森氏が「あらお友達?」「いえ」に対応するあの台詞が出てくると思うんで中盤の目玉になるんでは?と思っています。次回も楽しみですね(*´ω`*)
※原作漫画/Amazon
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