※【月刊ニュータイプ2019年6月号『ファイブスター物語/FSS』の内容についてネタバレしています。】
今月号もまた一つの再会がありました。それは今後のフィルモアの成り行きをも決めるものかもしれない再会です。この発端は『2羽の小鳥』から仕込まれていたと以前に書いたように思いますが…。詩女様の差配にフィルモアは何時も助けてもらっているのだなとしみじみ思います。そこにバランシェ邸での出会いなどもあってこの出来事になったという事でしょうか。さてさて、では今月の気になるところ行ってみましょうか。
5月12日秋葉原ホビー天国に「氷の女王」降臨
ボークスの秋葉原ホビー天国にてボークスのF.S.S関連商品を買った方にイージーアッセンブル・スーパークオリティモデル「GTMカイゼリン」の体験ができる体験会があるそうです。扉の対面ページに先ごろ開催された「ホビーラウンド21」のレポートが掲載されておりました。
イージーアッセンブル・スーパークオリティモデルGTMカイゼリン |ボークス大阪ショールームにて|VOLKS|©EDIT/永野護 |
tonbori堂も5月4日、体験こそはしていませんが展示されたカイゼリンを拝みに行ってそのクオリティの凄まじさと開発スタッフによる説明を聞いて得心を得たりとなったので関東でお時間のある方は是非とも体験なされてはいかがでしょうか。
詳しくはボークス公式サイトまで|GTMカイゼリンーボークスGTMオフィシャルウェブサイト
GTMデモール
先行量産機(マヨールの乗騎)SBB-00ゾロ、SBB-01バイブルスに続きSBB-02タンジェリンという名前が出てきました。天照の大侵攻後の世界での主力騎となるタンジェリンはガマッシャーンの主力GTMエクペラハの設計者がバルタ―博士という事で、後にタンジェリンに改装、エクペラハ・タンジェリンとなるという設定も追加されましたが、タンジェリンというと思い出すのは、「タンジェリン・ドリーム」です。
ソース|タンジェリン・ドリーム - Wikipediatonbori堂が好きな映画『ザ・クラッカー真夜中のアウトロー』(リンクはAmazon)という映画のサウンドトラックを担当したのが彼らで、ハリウッド映画の主流である派手で勇壮なオーケストラの音楽ではなく、電子音を中心とした何とも言えない刻まれるサントラを提供していました。その後もサントラの仕事はしていたようで『炎の少女チャーリー』や『ニア・ダーク/月夜の出来事』などカルトな作品のサントラを担当しています。彼らのアルバムで初期の作品で良く知られたものに『Phaedra』ってアルバムがあります。『フェードラ』そう、バキン・ラカンのクレイジー・モスが搭乗したMHです。色々ネーミングでもあちこち繋がってくるので元ネタ探すのもまたF.S.Sの楽しみの一つです(笑)
今回のデモールのキャラシートを見て思ったのは、あのマッシブさは腕と足のスイングがライオンフレーム並みの大きさだからというのがよく分るものでした。足は若干脛のカバー装甲などで分かり辛いけど、肘のスイングなどから腕部の大きさがこの騎体をマッシブに大きく見せているのが分かりました。今後も出番が多くなりそうなデモール。タンジェリンもですが魔導大戦ではゾロとレガータ(レガータというとフィアットにも同名の車種が昔ありました。)がメインとなると思います。またの登場楽しみですね。
ああ、ちなみに「タンジェリン」ってマンダリンオレンジの一種の事で転じて赤味の強いオレンジ色、CMYKでいうとM90Y75?でしょうか…のことを言うのだとか。色のついたタンジェリンがオレンジだったら面白いんですが。へそ曲がりなクリス(永野護)のことだから黄色だったりして。ゾロは黒でしたけどもどういうカラーになるかも気になります。
2羽の小鳥、再び
本編ではラキシスとダイ・グの再会からクリスティンとツバンツヒも含めてわちゃわちゃとなっていますが、そこをモニターしている怪しげな人物。っていうかバリバリカリギュラの方が張り付いているようで(笑)実際にはツバンツヒをウォッチしていたのですが、接触したのがフィルモア皇帝にクリスティンという事で。ちなみにラキシスはノーマーク(基本的には対外的に天照の嫁及びパートナーとしても公表されていないという感じで知っているのはユーバー城に居た者でソープが誰かを知っている人物だけ。
まあその辺りは典星舎あたりが情報操作をしてるんでしょうかね…ともかく予告されていたツバンツヒとマウザーの対決のお膳立てはどんどんと進んでいるようです。あとはEV-3(イーヴィーって言われてたように思ったんですが今回はエフィーと呼ばれています。)ですが彼女は懐園剣にご執心のようで今後どうなるんでしょうね。そして新キャラBO-6(ボーゼクス…まんまですな)も登場。今後の展開が気になります。
そしてラキシス、ツバンツヒと別れたダイ・グとクリスティンが出会ったのは三色の娘でした。…ってえええええ?仮にも皇女が…いやまあ、割とそういう家系かってヲイ!でも茄里とクリスティンは出会いました。この出会いは後の帝国の運命を左右する…そういう出会いになるんでしょう。クリスティンはいろいろなものに護られているけれど実はあの同級生を殺してしまった時から時間が止まったところがあります。でもその覚悟を背負っていく事を運命いやレーダー陛下の言葉を借りれば「呪われた」子として帝国のハイランダーとなっていく運命を受け入れた…まあ、それは子どもの身の上では重すぎる事で慧茄や最近ではフンフトのサポートもあったりして徐々に後のエンペラーズ・ハイランダーへの道を歩んでいる。
だからこそナカカラは後に亡国となるフィルモアの皇女として茄里がクリスティンのところにやってくるのはしごく当然な成り行きで、立場の違いこそあれ(皇位継承権で言えばダイ・グも茄里の臣下となる)ダイ・グも最初こそは敢えて臣下の礼をとりましたが、茄里に応えて兄様として言葉をかけたのでしょう。後々思い返すと泣けるシーンになると思います…。あと茄里の、人を傷つけた部分については、まあ難しいところがあって特にPTSD(心的外傷後ストレス障害)と言われるものに近いのかもなと漠然と思いました。ロボットアニメでもリアルロボット系と呼ばれる作品では搭乗員が死ぬ、ないしは大けがを負うことにより主人公が戦えないという話がよく出てきますが、例えば騎士ならば戦闘人種として訓練されているので戦場で敵を倒す事は問題はないんと思うのです。でも茄里は皇子として育てられ、力はあるけれどそういう重責や重圧に何時も押しつぶされそうになっている。そんな中皇籍から離脱したジークには愛憎半ばな思いが募り、結局あのような事になってしまった。
茄里が本当はどう思っていたのか、反撃で命を落としてもいいとか、ジークが詫びを入れて帰ってきてくれるとか…でも傷つけてしまった。みじめな子供と言っていましたが、彼女もまたクリスティンと同じで支えとなるのはクリスティン。2人がそれぞれ比翼の鳥であるというのが印象付けられたエピソードとなったように思います。
最後に
さて、来月へのヒキの文句(コピー)が無かったんですが、まあもろもろ作業中のため減ページかもしれませんね。今回連休進行でそうかもなと思ったんですけど反動で来月号がそうなる事は十分あり得そうな…。そしてマウザー教授がツバンツヒをロックオンした事で湖畔のリゾート、シャルデファーは間違いなくまだまだ一波乱ありそうな事となりそうです。それに今のところ気が付かれていないショウメの事が枢軸に漏れたら…いや争奪戦と銘打たれているからここらから「争奪戦」はじまるのかも?さてどうなりますやら。
※月刊ニュータイプ2019年6月号/Amazon
ダイ・グ、クリス、茄理、ジーク、マウザーとカリギュラ、ショウメ、複数のエピソードが同時進行で読み応えがありますよね
返信削除扉絵、デモール
エトラムル専用ではなくなり、ヒュードラー博士と共に丸くなった感じでちょっと残念、教授(とベルダ)がミラージュ行っても開発大丈夫?
向こう岸のカフェのおいしいランチ
吹き出しは京vs令令謝以来、真意が別にあるかもと疑うように、すっとぼけは作者の得意技
マウザーあんぐり
マウザーには終始こんな感じを期待
天照とGTMで意気投合したりとか面白そうだからとかいう理由でミラージュ入りしそう
ところでラキシスは天照のパートナーと公表されてないのですか?LEDミラージュ公開時も?
人を傷つけましたか?
クリスなら「殺めましたか」の方がと思ったけど、そうすると話が面倒くさくになるか
とまとーさん>
削除本編でいろいろ動きがあるというのが良いですよね。今後の動きも徐々に派手になりそうな予感がありますし。
デモールに関してはあれでヒュードラー博士も成長したかなと。もちろんエトラムルを諦めるのではなくさらに高みを目指すため通常のAF搭乗型もということだと思います。
マウザーのエピソードはツバンツヒ姐さんとの対決というのはクリスから予告されていた事なんで多分そのネタフリなんでしょうけど、あんぐりは今後もでそうですねえ。
クリスティンの茄里への『傷つけましたか』は凶状持ち(殺人)とは違う何かを感じたのかもってことで納得しています。
MHの頃はエトラムルの性能を補うためにエンジンを2基搭載。
削除代償として恐ろしく不安定になった設定がありました。
デモールにはそういった問題は無さそうですが、エトラムルの
力を補うほどの性能もまだ無いといった感じですね。
ロンドヘアラインが人型と変わらぬ性能を持っているので
ビリジアン博士のブラスシャーレ型エトラムルの性能を
ロンドヘアラインに近づけられるかも課題の1つでしょう。
ファティマが開発される遥か以前から生きていたビリジアンの
作品でもロンドヘアラインに及ばないとなるとバランシェは
やはり飛び抜けた才能を持つファティマガーランドだったのかも。
フロートテンプルに入場したラキシスがファティマだとは
一般市民には公にされておらず、彼女が天照の后になった事も
公表されていません。
命の養女になってるので戸籍上は天照の妹。
ZAP公開された式典に出ていたのも天照家の人間だから
という事になってるのかもしれません。
Unknowさん>
削除今後その設定が活かされる…かもしれませんが今のところはエトラムル専用として開発されたとだけですね。この先の展開でもしかすると?
ロンドヘアラインとマヨールはダルマスのディストーション・ガットブロウの一撃を凌いでいるので今後も各国の注目の的になりそうです。
あーとまとーさんへの返答で忘れていましたがラキシスに関してはおっしゃる通り。1巻のエピローグでダグエランも各国へのお披露目ということが出来ないって言ってましたからね。
>tonbori堂さん >Unknowさん
削除ふむふむ、色々わかってきた気がします
エトラムル
ファティマ本来の姿とも言われるも、いまいち不明瞭で今更感のある問題点と性能差は、不人気ゆえ研究が進んでないのが原因でしょうか?
銘入りのロンドヘアラインは、バランシェ自らによる研究成果と製作と調整により問題解消
ビリジアンは大量生産も視野にあるのでは
ラキシス
公的にはユーバー城のファティマとは別人、「人間」として天照家に籍入りって事ですか
見た目は人間と区別が付かないらしいですし
一部にはバレバレだけど、天照家の権威とか、自分達も似たり寄ったりなので誰も突っ込まない?
ついでに、ラキシスの幼少期の髪色は劇場版では茶色でしたが、藍色設定ってあるのでしょうか?
騎士とファティマの相性による直感的な選択反応がエトラムルと
削除では圧倒的な差になるとビリジアンは言っていますね。
騎士との相性がないエトラムルの利点が欠点にもなっているの
でしょう。バランシェエトラムルがこの問題をどのように解決
してるかはまだわかりませんね。性能の低さゆえに需要が少なく
そのせいで研究も進まないという負のスパイラル状態なのかも
しれません。
ラキシスはファティマ体型ですが、表情が人間同様に豊かな
せいで細い女性にしか見えず、正体がバレにくいという設定
になっています。
逆に言うとダムゲートで感情制御されている普通のファティマは
人間より感情が乏しく症状も固いのでしょうね。
漫画の方では幼少時のダブルイプシロンに作り変えられる前の
ラキシスは黒髪(藍色髪)でした。1巻で育成カプセルから
出てきた時はお披露目時の栗色とは異なるように見えましたが
これについては副読本のQ&Aで、外見が変わったのはラキシスが
ある程度時間を操れるためという解説がありました。
とまとーさん、UnKnownさん、マルチレスですみません。
削除UnKnownさんのおっしゃるとおりエトラムルは性能の低さ(感情面など)もありますが見た目もという話がビリジアンからありましたね。だからブラス・シャーレ型はかなり見た目にきをつけたと。ロンド・ヘアラインはさらに先にいってますからバランシェ本当に先進的にやってたのだなとよく分かります。
その後天照もエトラムルに切り替えていくという話もあったけどあれは生きてるんでしょうか。それともユーパンドラかな…。
藍色の事はコーラスのアトキ戦でジュノーンに騎乗時に藍色の髪の少女よっていってましたよね。(2巻)時々真の姿を現しているようです。
すみません、知りたい髪色はバランシェ邸で璃里やダイ・グと出会った頃の、ロリっ子ラキシスの髪色です
削除ネットでは藍色意見が大勢で、昨年6月号でもアトロやクロトと同色っぽいのですが、映画では茶色で、ネットや手持ちの少ない資料ではそれ以上の根拠が見つけられません
先月号のダイ・グの「茶色」というセリフが映画の茶色とつながり、作者が栗色を茶色と言わすのに違和感もあり、ロリラキ藍色髪の根拠を探している次第です
とまとーさん>
削除それは作者のポカ…(^^;クロスジャマーでは「黒髪なので再構成(YYに)される前」と書いてありますし。
ただその時にダイ・グに一発かましたけどカットしたとか。まだYYされてないけれど未来のラキシスがその場に現れた(話がブレるのでカットしたという発言あり/クロスジャマー)などは考えられますが…。今のところ根拠に足るものはない感じではないでしょうか…(^^;
エトラムルは生存に必要な養分の入った培養液の中でしか生きられず
削除その姿を見るのはメンテナンスの時のガーランドやスライダーくらい
なので騎士がその姿を気にする必要は無いように思えますが、怖いもの
見たさでエトラムルの入ってるカプセルを覗く騎士がいるんでしょうかね?
昔の年表には、天照がファティマに寿命が来てる事に気づいて主な
ファティマ眠らせ、エトラムルに切り替えたという記述がありました。
しかし、デザインズ1には初期のファティマには寿命があったものの
後に改良されて理論的にほぼ無限の寿命を持つようになったという設定
が出ています。ですから現在の設定では寿命が理由でエトラムルに
切り替わったのでは無さそうに思えます。
ラキシスはモラードの前では通常の栗色から藍色の方の姿に変身している
ようですけど、コーラス3世やダイ・グには最初から藍色の方の姿が見えて
いたようです。ダイ・グは病気で長く生きられない体で、コーラス3世も
初めてラキシスを見た翌年に死んでいるので、死期が近い人にはラキシス
が藍色髪に見えるという予想もかなり前からありますね。
ダイ・グが茶色ではないと言ったのはお披露目の時のラキシスの姿を
知っていたからではないでしょうか。あの時にはレーダー8世も居ましたし
傭兵時代のブラフォードもラキシスの髪の色を知っていたので彼女の
外見についての情報は公開されているのでは。
モラードの前に本来の姿を現したのは例外というかこの先もかかわっていくことになる観察者としてモラードを指定したとなると…やっぱりラキシス…恐ろしい子…(月影先生風に
削除ブラフォード知ってたという情報、ワックスのマスターもバーシャの正体を最初から知ってたかのような口ぶりなのにアイオ・レーンは知らなかったりとか少しファイブスター物語の情報の伝わり方っておかしなところもあるような?ただ外見情報のみはカタログ的に流されているというのは十分考えられる話ですね。
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