「2羽の小鳥、再び」|ファイブスター物語/FSS第6話アクト4 スプラウト・ソング~ショウメ争奪戦月刊NT2019.6月号連載分:感想|【ネタバレ注意!】-Web-tonbori堂アネックス

「2羽の小鳥、再び」|ファイブスター物語/FSS第6話アクト4 スプラウト・ソング~ショウメ争奪戦月刊NT2019.6月号連載分:感想|【ネタバレ注意!】

2019年5月10日金曜日

FSS manga

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【月刊ニュータイプ2019年6月号『ファイブスター物語/FSS』の内容についてネタバレしています。】
 今月号もまた一つの再会がありました。それは今後のフィルモアの成り行きをも決めるものかもしれない再会です。この発端は『2羽の小鳥』から仕込まれていたと以前に書いたように思いますが…。詩女様の差配にフィルモアは何時も助けてもらっているのだなとしみじみ思います。そこにバランシェ邸での出会いなどもあってこの出来事になったという事でしょうか。さてさて、では今月の気になるところ行ってみましょうか。



5月12日秋葉原ホビー天国に「氷の女王」降臨

 ボークスの秋葉原ホビー天国にてボークスのF.S.S関連商品を買った方にイージーアッセンブル・スーパークオリティモデル「GTMカイゼリン」の体験ができる体験会があるそうです。扉の対面ページに先ごろ開催された「ホビーラウンド21」のレポートが掲載されておりました。


イージーアッセンブル・スーパークオリティモデルGTMカイゼリン|ボークス大阪ショールームにて|VOLKS|©EDIT/永野護
イージーアッセンブル・スーパークオリティモデルGTMカイゼリン
|ボークス大阪ショールームにて|VOLKS|©EDIT/永野護

tonbori堂も5月4日、体験こそはしていませんが展示されたカイゼリンを拝みに行ってそのクオリティの凄まじさと開発スタッフによる説明を聞いて得心を得たりとなったので関東でお時間のある方は是非とも体験なされてはいかがでしょうか。

詳しくはボークス公式サイトまで|GTMカイゼリンーボークスGTMオフィシャルウェブサイト


GTMデモール

 先行量産機(マヨールの乗騎)SBB-00ゾロ、SBB-01バイブルスに続きSBB-02タンジェリンという名前が出てきました。天照の大侵攻後の世界での主力騎となるタンジェリンはガマッシャーンの主力GTMエクペラハの設計者がバルタ―博士という事で、後にタンジェリンに改装、エクペラハ・タンジェリンとなるという設定も追加されましたが、タンジェリンというと思い出すのは、「タンジェリン・ドリーム」です。

ソース|タンジェリン・ドリーム - Wikipedia

 tonbori堂が好きな映画『ザ・クラッカー真夜中のアウトロー』(リンクはAmazon)という映画のサウンドトラックを担当したのが彼らで、ハリウッド映画の主流である派手で勇壮なオーケストラの音楽ではなく、電子音を中心とした何とも言えない刻まれるサントラを提供していました。その後もサントラの仕事はしていたようで『炎の少女チャーリー』や『ニア・ダーク/月夜の出来事』などカルトな作品のサントラを担当しています。彼らのアルバムで初期の作品で良く知られたものに『Phaedra』ってアルバムがあります。『フェードラ』そう、バキン・ラカンのクレイジー・モスが搭乗したMHです。色々ネーミングでもあちこち繋がってくるので元ネタ探すのもまたF.S.Sの楽しみの一つです(笑)

 今回のデモールのキャラシートを見て思ったのは、あのマッシブさは腕と足のスイングがライオンフレーム並みの大きさだからというのがよく分るものでした。足は若干脛のカバー装甲などで分かり辛いけど、肘のスイングなどから腕部の大きさがこの騎体をマッシブに大きく見せているのが分かりました。今後も出番が多くなりそうなデモール。タンジェリンもですが魔導大戦ではゾロとレガータ(レガータというとフィアットにも同名の車種が昔ありました。)がメインとなると思います。またの登場楽しみですね。


 ああ、ちなみに「タンジェリン」ってマンダリンオレンジの一種の事で転じて赤味の強いオレンジ色、CMYKでいうとM90Y75?でしょうか…のことを言うのだとか。色のついたタンジェリンがオレンジだったら面白いんですが。へそ曲がりなクリス(永野護)のことだから黄色だったりして。ゾロは黒でしたけどもどういうカラーになるかも気になります。

ソース|Wikipedia|マンダリンオレンジ

ソース|"タンジェリン,tangerine,用語集,意味"

2羽の小鳥、再び

 本編ではラキシスとダイ・グの再会からクリスティンとツバンツヒも含めてわちゃわちゃとなっていますが、そこをモニターしている怪しげな人物。っていうかバリバリカリギュラの方が張り付いているようで(笑)実際にはツバンツヒをウォッチしていたのですが、接触したのがフィルモア皇帝にクリスティンという事で。ちなみにラキシスはノーマーク(基本的には対外的に天照の嫁及びパートナーとしても公表されていないという感じで知っているのはユーバー城に居た者でソープが誰かを知っている人物だけ。


 まあその辺りは典星舎あたりが情報操作をしてるんでしょうかね…ともかく予告されていたツバンツヒとマウザーの対決のお膳立てはどんどんと進んでいるようです。あとはEV-3(イーヴィーって言われてたように思ったんですが今回はエフィーと呼ばれています。)ですが彼女は懐園剣にご執心のようで今後どうなるんでしょうね。そして新キャラBO-6(ボーゼクス…まんまですな)も登場。今後の展開が気になります。


 そしてラキシス、ツバンツヒと別れたダイ・グとクリスティンが出会ったのは三色の娘でした。…ってえええええ?仮にも皇女が…いやまあ、割とそういう家系かってヲイ!でも茄里とクリスティンは出会いました。この出会いは後の帝国の運命を左右する…そういう出会いになるんでしょう。クリスティンはいろいろなものに護られているけれど実はあの同級生を殺してしまった時から時間が止まったところがあります。でもその覚悟を背負っていく事を運命いやレーダー陛下の言葉を借りれば「呪われた」子として帝国のハイランダーとなっていく運命を受け入れた…まあ、それは子どもの身の上では重すぎる事で慧茄や最近ではフンフトのサポートもあったりして徐々に後のエンペラーズ・ハイランダーへの道を歩んでいる。


 だからこそナカカラは後に亡国となるフィルモアの皇女として茄里がクリスティンのところにやってくるのはしごく当然な成り行きで、立場の違いこそあれ(皇位継承権で言えばダイ・グも茄里の臣下となる)ダイ・グも最初こそは敢えて臣下の礼をとりましたが、茄里に応えて兄様として言葉をかけたのでしょう。後々思い返すと泣けるシーンになると思います…。あと茄里の、人を傷つけた部分については、まあ難しいところがあって特にPTSD(心的外傷後ストレス障害)と言われるものに近いのかもなと漠然と思いました。ロボットアニメでもリアルロボット系と呼ばれる作品では搭乗員が死ぬ、ないしは大けがを負うことにより主人公が戦えないという話がよく出てきますが、例えば騎士ならば戦闘人種として訓練されているので戦場で敵を倒す事は問題はないんと思うのです。でも茄里は皇子として育てられ、力はあるけれどそういう重責や重圧に何時も押しつぶされそうになっている。そんな中皇籍から離脱したジークには愛憎半ばな思いが募り、結局あのような事になってしまった。


 茄里が本当はどう思っていたのか、反撃で命を落としてもいいとか、ジークが詫びを入れて帰ってきてくれるとか…でも傷つけてしまった。みじめな子供と言っていましたが、彼女もまたクリスティンと同じで支えとなるのはクリスティン。2人がそれぞれ比翼の鳥であるというのが印象付けられたエピソードとなったように思います。

最後に

 さて、来月へのヒキの文句(コピー)が無かったんですが、まあもろもろ作業中のため減ページかもしれませんね。今回連休進行でそうかもなと思ったんですけど反動で来月号がそうなる事は十分あり得そうな…。そしてマウザー教授がツバンツヒをロックオンした事で湖畔のリゾート、シャルデファーは間違いなくまだまだ一波乱ありそうな事となりそうです。それに今のところ気が付かれていないショウメの事が枢軸に漏れたら…いや争奪戦と銘打たれているからここらから「争奪戦」はじまるのかも?さてどうなりますやら。

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