映画館、シネコンのライバルになり得るか?【ネットフリックス】

映画館、シネコンのライバルになり得るか?

この正月には映画館で2本の映画、そしてネットフリックスで2本の映画(こちらも新作)を鑑賞したわけですけどそれをもってネットフリックスが映画館の強力なライバルになり得るかと言えばイエス&ノーというしかありません。やっぱりいくら大きいモニター(例えば50型超)としても映画館のスクリーンの大きさには敵わないし、音響も当然ドルビーアトモスなど爆音で一般家庭で鑑賞できるかと言えばそこに疑問符がつきます。

動画はYouTubeより|全員、新作発表の舞台にNETFLIXを選んだ―
<ブラッド・ピット/ウィル・スミス/ポン・ジュノ監督>編|NetflixJapan

昨今はIMAXカメラで撮影されたりして、IMAX対応スクリーンでかかる作品も多いわけですからそういう映画は余計にそういった設備のあるところで観た方がいいと思います。とすればネットフリックスはやっぱり迫力に欠けてダメなのかというとそうではないのです。


Netflix 2015 logo.svg
By Netflix - https://www.netflix.com/, パブリック・ドメイン, Link
ネットフリックスロゴマーク|TM Netflix|画像はWikipediaより

これはtonbori堂の私見なんですけれど、ネットフリックスに限らずAmazonプライムやHulu、dTVなどのオンデマンド配信サービスによるオリジナルコンテンツが昔の映画会社や配給会社のように多産出来るシステムを今模索中でそれが出来ればそこから発信し、認められれば映画に、ショービズにという還流も出来るのではないかと思っています。

要するに昔のプログラムピクチャーの部分を肩代わりするという感じでしょうか。それより電波を使うネットワークTV局(地上、BS、CS)はこの状況にはもっと危機感を持たないといけないと思います。何故ならCM抜きそして観たい時に観れるという感覚。当然その時間に皆が観てますよという安心感があるのが地上波、BSなどのプログラムの強みだけども視聴するだけならば何時でもどこでもというネット配信サービスの方がユーザーの自由度は格段に高い。なにせ、TVにしろ映画にしろ時間を拘束される娯楽です。ならば「観たい時に」「観たいものが」「観れる」というのはそれだけで有利といえるからです。



実は既存TV局のライバルかも

そういった意味では映画館とネットフリックスのオリジナルはライバルというか互いを補完出来会うようなものだと思っているのですが。だからそういう意味ではネットフリックスオリジナルはシネコンではなくTV局の強力すぎるライバルとも言えます。何せCMを気にせず観ることが出来るのですから。一気見というスタイルもこういったストリーミング配信サービスから出てきたスタイルです。

動画はYouTubeより|中澤一登監督とProduction I.Gが夢のタッグ!『B: The Beginning』本予告編|NetflixJapan

もっとも地上波をはじめとするネットワークも有利な点はあります。「同じ時間」に「皆が一斉に同じものを観れる」言わば体験の共有です。今各局のコンテンツがそれぞれ公式のSNSアカウントを立ち上げているのも、その共有体験をインターネットを通じて強固にしようと思っているからです。Twitterなどではドラマ、バラエティーを観ながらつぶやく「実況」というスタイルがありtonbori堂も刑事ドラマ『相棒』などを観ながらツッコミをいれたりすることをやっていますが、それを局側からも裏話や裏設定を適時に投入して盛り上げていくというものです。

これは日テレの金曜ロードSHOW!で度々放送されるジブリのアニメ作品の中でもクライマックスでの台詞を一斉に呟くなどの視聴者側のアクションを見ての動きではあるんですが、過度に局側が動くとネットユーザーでは醒めてしまうというネックはあるものの、定着してきた感があります。

ネットフリックスに限らず

タイトルには『ネットフリックス』と入れていますが、Amazonプライム、Huluでも映画やドラマだけにとどまらずバラエティー番組の配信にも力を入れています。気に入った芸人、コメディアンの芸を繰り返し観る事も可能だし、今後はオリジナル・トーク番組なども配信されていくかもしれません。

そうなるとますます地上波離れが加速するかもしれませんが「同時に観れる」という部分の優位性がある限りは急速にしぼむことは無いと思っています。ただそこだけに頼っていると番組の多様性がどんどん薄れていく危険性はあるかなとも思いますが。

また高齢者にとってはまだまだ地上波デジタルなどのTV放送は情報の入り口としの立場を保持していますが今後の成り行き次第では地上波放送はネットのストリーミング配信に取って代わられるかもしれません。

ChromeキャストやFIREスティックのような器機や家庭用ゲーム機をハブとしてネットワークのストリーミング配信が普通に観れるようになるとTVの受像機に最初からその機能を組み込んでいたものが主流になるかもしれません。今はなかなかそういう機種が主流になり得ていませんが。どちらかといえば4Kなど映像の綺麗さ、美麗さを売りにしています。ですが観るものが無ければ、画面の綺麗さは関係なわけで今後はそう言った中身の部分がクローズアップされることになりそうです。(当然、画質がいい事は重要な要素ではありますが)

それとスマホ、タブレットでの視聴。これは隙間時間の暇つぶしの一つとして成長している部分です。暇つぶしにゲームとともにコンテンツの視聴というのは定着しつつあります。朝の通勤時間に見逃したドラマを観る。または好きなアニメをなど、音楽を聴くように視聴する層も出てきている。今は地上波の見逃しという部分もあるかもしれませんが、オリジナル作品が増えてくればそれも取って代わられるのは時間の問題。

そこを考えても既存の映画館、シネコンよりはTV局へのカウンターとなりえる勢力になるのではないかなと見ています。今後どのようなオリジナル作品が出てくるのかによりますが地上波TVはそれこそ情報番組とニュース番組だけになるかもしれません。

ただまだまだ既存の地上波テレビ放送は視聴に壁が少ないので早晩駆逐されることはないと思います。ただ徐々にその勢力は減衰していくことになるかもしれません。一視聴者としては「観たい!」って思う作品が観れるのであれば配信であろうが、放送であろうが関係ないのでただただ良いものを作ってくださいというしかないのですが。

追記:20180226

なんと『クローバーフィールド』シリーズの新作がNetflixで独占配信され、先週末から全米で封切られた『アナイアレイション-全滅領域-』が3月に独占世界配信だとか。ますますTVからお客さん流れる気がしますね。まだ日本はドメスティックなドラマやバラエティー番組がそれなりに数字をもっていますがあぐらをかいていると痛撃されるのも時間の問題かと思います。

『クローバーフィールド・パラドックス』予告編|youtube|NetflixJAPAN公式|


(リンク)ネットフリックス|Netflix 



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