「ブラックプリンス」ジークの話『ファイブスター物語』【ネタバレ】

ノルガン・ジークボゥ

今月号のエピソード『トラフィックス3パルスエット~』というタイトルではありますが、しかも、あの謎の男や恋ダウドちゃんとかに持って行かれがちですが、なんといってもこの人もメインなわけです。何故ならエピソードタイトルに続いているのが「ブラックプリンス」だから。
ファイブスター物語第13巻
画像はamazonより|ファイブスター物語第13巻|永野護著|(C)EDIT
ジークボゥ初登場エピソード『プロムナード3プロボーズでびっくり!!掲載巻|
この後ノルガン・ジークボゥという人物の事を書くのでファイブスター物語のネタバレやアニメ映画『花の詩女 ゴティックメード』のネタバレを書くことになりますのでよしなに。

「ブラックプリンス」

プリンスといえば王子、高貴な生まれですね。F.S.S2009カレンダーでは学校でのあだ名(ヨーンがプリンスというのは『プロムナード』でも語られていましたが、その対になるということでブラックプリンスと呼ばれていたとか)でしたが、実際の彼も高貴な生まれという事は、初登場した『プロムナード3 プロボーズでびっくり!!の巻』でも伺わせていました。

無手ながら、ちゃあに絡んできたチンピラ風の男たちに立ちはだかるところや、その男たちと一緒にいる女性のガットブロウ・ラングンはマーク3マッハ・シャルトマのヘッドライナーの証という事を知っていたり、2人の前に現れたクラーケンベールに対しての挨拶などその生まれを推察させるにはあまりある少年でした。

そしてクラーケンベールから語られた在りし日の2人の幼子がカイエンとの手合いで試練を受けたときの表情。その時は想像に過ぎなかったエピソードがトラフィックス3に入ったとたんにヨーンはバーシャからその話を聞いててそこにつながるとは…。ヨーンは未だそれがジークの話だとは知らないようですが。

2017年11月号のエピソードの最後でジークの夢の中に出てくる画面として謎の画が出てきましたがこれに出てきているセリフもそうですが、このコマに描かれた、このキャラクターには見覚えがあります。





『花の詩女 ゴティックメード』

花の詩女 ゴティックメード オリジナル・サウンドトラック
画像はamazonより|『花の詩女 ゴティックメード』オリジナルサウンドトラック
|音楽:長岡成貢 歌:川村万梨阿
『花の詩女 ゴティックメード』を観た方ならこの2人は!と分かるかもしれません。またDESIGNS4『覇者の贈り物』、DESIGNS5『リッターピクト』を読んでいる方ならこの2人が誰か推察できるでしょう。男性の方はこの人物は公開時、誰という明言こそなかったものの傍らの女性はフィルモア総騎士団長エンペラーズ・ハイランダー、クリスティン・Vと言われている以上、傍らの人物は後のフィルモア皇帝。レーダー9と推察できます。

そしてラストシーンの人物はジークだとDESIGNS4にて明言されており、その時傍らにいるのは、クリスティン・Vと町、そしてエストというのはもう間違いないでしょう。(映画公開当時はまだぼかされていましたが)ということはフィルモア統合皇帝ザ・グレート・サイレン1こと、トリハロンがしていたドナウ帝国皇子の証のリングをし、彼のまとったケーブを纏っていたことから、最後のフィルモア皇帝であるレーダー9はジークボゥであると考えて間違いなさそうです。

彼の母親が帝国のカーテンの奥の奥、元老院で隠然たる力を持つだけでなく、エルダーズ・ジャッジメント円卓の騎士、そしてサクリファイス・ニーゼルとして帝国に全てをささげているクイーン・オブ・ショルティこと璃里である事から、ブラウ・フィルモア王家の皇子であったことは疑いようもありません。

ただそうなると何故レーダーなのか?という疑問が残ります。名を捨てたという事が関係していたのでしょうが。ただ彼がどうして名と家を捨て、しかもイースターのデルタ・ベルンにあるフェイツ公国のルミナス学園に入学したのかは明かされていません。ただ『リッターピクト』に再録されているスクール・デザインズにはジークボゥの名前を誰がつけたのか、彼が何故フェイツ公国のルミナス学園にかよっているかは示唆されています。

「名を捨てた少年」

彼の出自に対して母親は璃里(いわゆる「こいつ」さん)ですが、父親はショー・カムということになります。そして彼が父親だとするとジークの父は早逝だったこともわかります。ジョーカー太陽星団の人々は地球人と比べてはるかに長い人生を歩みますが不老不死ではありません。中にはカリギュラの人間のように重合人間(サイボーグ)として延命を図ったり、バランシェのようにファティマのボディに脳髄を移植したりして延命を図ったりいろいろな方法がためされていますが、自然の摂理というものは覆せないというのもファイブスター物語のルールの一つです。

そしてアドラーのバランシェ邸で最後の時を過ごしたというのは星団最高の頭脳であるバランシェに診てもらうという意味合いもあったと推察できます。ですが彼は結局どうにもならなかった。進んだジョーカーの医療でも寿命を覆せないというのは、このファイブスター物語のあるルールでもあります。最強でも死ぬ。寿命が来たら死ぬ。これは永野護の死生観かもしれません。バイク仲間の友人が若くして亡くなっていることも関係しているかもしれませんが…それは余談でしたね。

フィルモア王家、レーダー王家はそれぞれフィルモア皇帝を出す血筋とシステム、それはベリンとトリハロンの幼い願いから産まれ出て、詩女の託宣を受けたものですが、アルカナ騎士ビオレート・トライトン(彼はレーダー王家の筋でもあります)が語っていたように年月を重ねる間に人間関係が次第に強く濃くなってきたという側面も見逃せません。

詩女のシステムでは詩女が替わるごとに全てを入れ替えるというシステムをもってそういったものを極力排除していくようにしていますが、ムグミカの代でラーンから一時ハスハントを聖宮としたためにフンフト時代の神官たちの腐敗がはじまっています。

ジークもそういったところからは多少は距離を置いたところで護られていたのでしょうが、璃里の鬼気迫る姿を見て、母親と同じ道を歩みたくない=母親にそんなことをさせたくないという気持ちがあったのではと推察します。それとショー・カムの出自もまだ伏せられています。彼の出自がどこかというのも大いに関係してくるかもしれません。ちなみに王族は幼名と成人してから。さらには偽名もあるのでこれから誰かという事が明かされるかもしれませんが現状では不明です。これはやがてこのパートの『2羽の小鳥』で語られるという事ですが…。

そして、恐れ多い名前を捨てた彼は「ジークボゥ」という名前をある人から付けられたとありますが、それは彼と親子が最後に過ごしたバランシェ邸の主(ってあの方しかいないんですけどね)ではないかというのは『リッターピクト』からのピースで推察していますが…それはこのエピソードで語られていくのか?気になるところです。またその恐れ多い名前というのは、もしかすると…ホルダ31型ユーレイがモーターヘッドだった頃のあの名前を冠した人物の幼名を戴いていたかもしれないなとこれも想像でしかありませんが。そうなれば南朝正統のような王家の血筋が外にあるということで、その辺りがジークの狙われている理由ではないかと想像もつきます。

とは言えこれらは全て妄想の域を出ていないのですが、ショー・カムは普通の人という話ではありますがその頭脳は非凡なものであるというのはボォスのラーン聖導学院の学生ということでも分かります。彼の正体に関してはこのトラフィックス3パルスエットの章でその一端が明らかになると信じて今後の展開を待ちたいと思います。

星団歴2988年

エルラドであったカイエンとダイ・グそして多分ジークとの手合い。これダイ・グが45歳(地球年齢13歳)とあるのでダイ・グは2943年生まれ。となると2988年なんですよね。その年はバランシェが運命の3姉妹を完成させた年で、アドラーでのお披露目の後、クローソーはコーラスの元へ、そしてラキシスが天照家に嫁いだ年でもあります。星団でも特に大きなイベントのあった年ですが、何かと行間にいろいろ仕込まれているのだなとあらためて思いました。(ただダイ・グとカイエンは2991に会うという記述もその横のカイエンのタイムラインにあり若干合わないのですが、ワザとか間違いなのかはわかりません)

ただ2988年のアドラーのあの騒動の裏でというのは興味深く大河ドラマの様相もあるファイブスター物語ならではだなと思いました。と言っても今回DESIGNS4と5をひっくり返して読んでバラバラのピースをかき集めただけなのでまだまだ勘違いや思い込みがありそうで、それをクリス(永野護)がどうひっくり返してくれるのか?斜め上に飛んでいくのか?そこも実は楽しみなのですが(笑)

これより時代はさらに動きます。システム・カリギュラの動きも更に激しくなる事でしょうし、なにより魔導大戦に決着にはジークも大きく関わることは間違いないので、彼にはさらなる困難が待っていると予想されます。またフィルモアの三色の娘との関連と今後も気になるし、(特に彼女の親は?とか、ファティマ、オデットの事とか)クリスティンとの出会いもどうなるのかなど彼の動きから今後も目が離せません。

実は三色の娘については、まだ再考の余地があると思っているのですがニーゼル(こいつさん)が母親っていうのあるかもしれませんけど、その父親は?他にも何故バルバロッサが引き取っているのか?などなど。正統であるという血筋だけで言えばブラウ・フィルモアの血筋で間違いなければ三色の娘は璃里の娘ということになります。そして名を捨てた兄?(そこも実ははっきりしていません)を裏切り者と呼んでも、その高貴な血を捨てAKD(実際にはバランシェだけど)に厄介になっているという事は許せないという想像も成り立ちますが、いやそんな単純なもんなん?っていう気がするのです。

この辺りはBloggerでブログをやってらっしゃるチークさんの見解はなかなか大胆かつ示唆に富んでいるので一度ご一読いただきたいと思います。

スリー・クラウンズ・ドーター|絶対秘密。

追記20171106:昨晩のTOHOシネマズ上野のこけら落し上映で『花の詩女 ゴティックメード』が上映され、永野護監督とサプライズゲストとして川村万梨阿、佐々木望の主人公コンビも登壇、舞台挨拶があり、キットメーカーのボークスで作成中のカイゼリンの原型発表、また九谷焼とF.S.Sのコラボ、大皿、猪口、豆皿が販売されると発表されました。

その際に『絶対円盤(Blu-ray、DVDなど)にはならないからね』とクリス(永野護)が明言、奥様である万梨阿さんが『皿が出るのに円盤は出ないんだ』とおっしゃったとか。
そこでジークはレーダー9とさらに明言されたそうです。つまりピースが一つはまったということは今月号でそこがはっきりするのかもしれませんね。
(Twitterでの#FSS_jpタグのタイムラインから拾った発言より)



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2 件のコメント :

  1. 私、彼が〝レーダー〟であるのは、レーダーの養女となった彼女との婚姻の結果ではないかとみています。いかがでしょう?

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    1. Hiroshiさん、コメントありがとうございます。
      なるほどそれはあり得ますね。彼女が結婚するというのはちょっと考えていなかったけれど、籍に入るという意味合いで考えれば十分あり得る展開ですね。

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お読みいただきありがとうございました。ご意見などございましたら、コメントをよろしくお願いいたします。