フィルモアの騎士団「ノイエシルチス」について知ってる2,3の事柄『ファイブスター物語』

北の軍事大国フィルモア

2017年12月号でまたまたフィルモアと思われるあらたな騎士団、氷グループが登場してきました。名前だけは既に出ていたものの秘密のベールに纏われたままで、今回の登場で所属と役割がはっきりしたわけですが果たしてこのグループをノイエシルチスといっていいものかどうか。
F.S.S. DESIGNS 3 KALAMITY GODDERS:BOTH
画像はamazonより|.S.S. DESIGNS 3 KALAMITY GODDERS:BOTH|
永野護 著|KADOKAWA|

と言うのも『元老院暗殺騎士団』と自らの所属を名乗っていたわけで、じゃあノイエシルチスとは別なの?と思ったんですが、ナイアスの指揮している帝国教導騎士団である萌葱グループもフィルモアの騎士団としてノイエシルチスが上位にありながら帝国教導騎士団という組織として存在し指揮権というか実質的には元老院の指揮下にある事が示めされています。ちなみに魔導大戦では彼らは基本的にカリギュラの手配により(明言はされていませんが)ブーレイ傭兵騎士団として出陣しています。
ソース|DESIGNS4覇者の贈り物DESIGNS3カラミティ・ゴーダーズ/ボォス|(リンク先はamazonです)

こういったことは実際の軍隊でも無いわけでありません。例えばアメリカでは大統領の元に陸海空、海兵隊の4軍があるわけですが、それぞれの軍に各命令系統がありそこから命令が通常各部隊に下ります。しかし特殊部隊の作戦などでは政府の部署や軍部が作戦を立案し、実際の作戦任務は統合特殊作戦軍(USSOCOM)が指揮監督するということがあります。統合特殊作戦軍は陸海空軍、海兵隊の特殊部隊を統合してタスクフォースとして運用する軍の指揮単位です。最近の例ではアルカイーダの首謀者とされるビン・ラーディン容疑者の暗殺作戦が有名です。CIAがビン・ラーディンの行方を追い、居場所を特定、特殊部隊の急襲により殺害した作戦は世界に衝撃を与えました。もっとも作戦の裁可を最高指揮官に取らずゴーサインが出る場合もありこういう場合、千差万別です。

こういったグループはデルタフォースの一部隊として誰が作戦に参加したかどうかは秘匿され部隊名も単にユニットとして呼ばれるとか…という海外ドラマがありました。実際の特殊部隊も隊員名は非公開、もしくは一旦公式な軍籍を抜いていう事もあるそうです。
ザ・ユニット米軍極秘部隊|Amazonビデオ 

アクト4-4に登場した覆面の氷グループも「元老院暗殺騎士団」といささかストレートな名称がついているものの一般人に知らされない隠れた存在として、名前が出たとしても氷グループのみで(これなら何のことか分からないでしょう。)ということでそういった元老院により帝国に好ましからざる人物の排除をになってきたのでしょう。にしてもグループ多すぎてややこしいですよね。


ジョーカー星団では2軍(空海は陸軍と合体し地上軍、宇宙は宇宙軍の管轄)の他にその上位に君臨する騎士団という設定があります。それぞれが軍の指揮をとるため士官としての身分を持ち、騎士団に所属しています。その命令は絶対。指揮系統も複雑怪奇に見えても基本は軍=騎士団というのは間違いありません。という事で今回はノイエシルチスの話を書いてみようと思います。(自分の備忘録も兼ねて)


誇り高き騎士団カンプリッター・ノイエシルチス

惑星カラミティの大国、フィルモア帝国の騎士団として名高い騎士団、それがノイエシルチスで、同じくカラミティの列強、クバルカン法国のカーディナルス同様に〇〇騎士団ではなく、ただのノイエシルチスと呼び習われている古い歴史を持つ騎士団として物語として設定されています。

DESIGNSなどで作者である永野護(クリス)が度々発言していますが、それぞれの赤グループ、青グループ、黒グループの3つのグループに分かれそれぞれに上位や下位は無いということなのですが、最初に登場し、フィルモア=敵役っていう印象を与えるラルゴ・ケンタウリが赤グループの筆頭(テスタロッツア)であり3銃士という皇帝に使える上位の騎士であったことと、現在、ノイエシルチスの総騎士団長であるのが赤グループのブラウマ・イクであることから赤グループが読者の間では上位と思われているようです。

ですが青グループのバーバリュース・Vが三銃士そして筆頭騎士を務めていたこともあるため決してそれぞれのグループに上下は無い事が本編を読んでいればうかがい知れます。これらは本編中の描写だけでなくDESIGNSでも書かれていることではありますが、赤って目立つのか、ノイエシルチスのトップは赤という認識がある人はどうやらまだまだ多いようです。

そのバーバリュース・Vもデコーズに敗れカステポーに派遣され降格の憂き目にあい、ラルゴはジュノーでのコーラスとハグーダの戦争に影の援軍としてブーレイ傭兵騎士団として参加し、アトキ戦でジュノーンに敗れ戦死しました。つまりレーダー8世の治世の間に三銃士の2人が欠けたという状況になっていたということになります。

その後バーバリュース・Vが娘クリスティンの上級生撲殺事件の責を取り自刃。レーダー8世は退位し引き換えにクリスティンをハイランダーに任命しました。ハイランダーとは皇帝代理騎士の事で、皇帝の代わりに全権を委任され戦場で旗騎に乗騎し、先陣を切る帝国最強騎士(実は最強は別にいるとも言われますがそれはまた別の話ですので今回は割愛します)として活躍する騎士です。
FSS IMS 1/100スケール V・サイレン
画像はamazonより|後にGTMメロウラに置き換わることになるMH、V・サイレン|
キット|FSS IMS 1/100スケール V・サイレン [ネプチューン]|ボークス
クリスティンの命を救ったともいえる騎体|
『花の詩女 ゴティックメード』でもドナウ帝国の騎士団にハイランダーが2人、一人はクリスティンが現在駆っているメロウラを持つ、シャンディ・マーカス。そしてもう一人はブリッジでガットブロウ・ラングンを持ちトリハロンの傍にいたルドルフ・サヤステです。どちらも帝国最強の騎士と呼ばれる騎士でした。

実はシャンディのマーカス家とV家はつながりがあり、トリハロンが帝国を一つにまとめた際に太陽王国側に分家した子孫がV家なのです。ある意味クリスティンがメロウラに搭乗するのは運命なのかもしれません。

本来ならハイランダーは皇帝とノイエシルチスの間におり帝国の全騎士を指揮する権限をもっていますが本編中ではクリスティンの兇状の事も有りその権限はなく、ノイエシルチスの総騎士団長預かりとなっているようです。だからこそ帝国議会が指揮下に置きたがったようですがレーダー8世の養女となりそれは回避されました。もっともまだまだ元老院の陰謀は続きそうですが。

アルカナナイト

ノイエシルチスより皇帝直下の騎士として選抜されたのが皇帝警護騎士(フィルモア・センチュリオン)がアルカナナイトです。メンバーは4人。トランプ(この事はジョーカー星団にはカードゲームがありそれはトランプと同じ役を持っているということがはっきりしました。もっともそのカードはアルカナという名前かもしれませんが。)のダイヤ、スペード、ハート、クローバーの紋章を持つ4人からなります。

DESIGNS3での記述で、このトランプのマークの黒、赤同士でペアを組むという風に設定されており、だからダイ・グのラーン行についていったがスペードのケーニヒとクローバーのニオ。ナカカラの留守居役がダイヤのトライトンにハートのブルーノなのです。

メンバーそれぞれノイエシルチスのメンバーであることには違いありませんがフィルモア皇帝の傍におり皇帝を警護し戦場でも皇帝の周りを守る事が主な任務となります。皇帝代理騎士としてはハイランダーという称号を持つ騎士がいますが、その銘を持つクリスティンの立場によりこのアルカナナイトが皇帝代理として行動することも想定されているとか。

とは言えこの4人もそもそもの所属がバラバラ、ブルーノは青グループの団長兼任ですし、イアンは萌葱グループ所属、ニオは王家従騎士としてダイ・グに付きそう騎士としてという身分があります。トライトンは登場時既にアルカナナイトでした。もっとも時の皇帝レーダー8の命ではなく剣聖慧茄の命に従って動いていたようですが。

これとともに皇帝直下のグループなのが白グループです。黒グループのリーダーであったジャンシー・ガラーをリーダーに編成されたエース部隊というべきグループで、戦場の火消し役と呼ばれているという解説はまさに単騎、または少数で敵の発火点を消して回る任務につくとか。まさに実力のある騎士でないと難しいものがあります。彼らは皇帝直下のグループで他のグループが議会の裁可や元老院指揮下と違いダイ・グが自由に動かせる彼の親衛隊というべきものなのでしょう。

ダイ・グ自身も騎士として出陣するためアルカナナイトと白グループの気苦労も偲ばれますが、騎士である皇帝のためにという結束も高いのが特徴でしょう。

元老院の剣

フィルモアの堅牢なシステムを維持しているのはこの元老院といっても過言ではありません。その彼らもまた皇帝のあずかり知らぬところで力をふるうため実力行使も出来る騎士団を指揮下に置いています。基本的にフィルモアの騎士団はノイエシルチスです。そして赤、青、黒の3グループが基本ですが戦時下として各グループやフィルモアの騎士団より選抜された騎士が所属する白グループや萌葱グループが新たに作られたというのが今の本編の流れです。

白と萌葱は戦時特別編性のためいわゆるWW2のドイツのカンプグルッペ(戦闘団)に近い性格を持たされているものではないでしょうか。そのため通常時には解散し原隊に復帰というグループということがDESIGNSの記述で繰り返しでてきています。

そのうち元老院の指揮下にある萌葱は基幹部隊に帝国教導騎士団を持ち、ブーレイ傭兵騎士団として展開しているというややこしい状況です。出自を隠すために傭兵として出陣というのは別に珍しい事でもなんでもなく敵国に意図を悟られないよう偽装するためにわざと傭兵を装うというのは兵法の一つです。もっともこの裏にはシステム・カリギュラの影があるようですが。

教導騎士団というのは実戦教官として味方を鍛える騎士団であり、GTMの扱いに長けたエース、実戦経験者で編成されている騎士団と考えればよいでしょう。例えば空軍で設置されているアグレッサー部隊。敵国の戦闘機に近い能力を持った戦闘機で敵のカラーリングを模し自軍の戦闘部隊を実践訓練を施す仮想敵機部隊の事ですが、それをGTMなどで行う騎士団と思えばまず間違いないかと。DESIGNS5リッターピクトでは虎の子やエース部隊ではないとありますが、当然その実力は高く、いざという時の安全弁として元老院が指揮権を握っているのでしょう。

それとは別に『三色の娘』で語られていたのが今回、ジーク?をつけ狙っている(ヨーンかもしれませんが)元老院暗殺騎士団として登場した氷グループです。三色の娘がバシルに借りるぞと言ったあの時はノイエシルチス氷グループという名称でしたが元老院暗殺騎士団というその名の通り、帝国特務騎士団として暗殺などの汚れ仕事をこなす特殊任務部隊と考えた方が良いかと思います。またメンバーも普段はノイエシルチスの各グループに所属しながらも任務毎に招集されユニットとして動くまさに少数精鋭のアサシングループというものではないでしょうか。

そう思うのも、最後のコマに登場した少女がDESIGNS5リッターピクトで紹介されているアラン・リー・ファトゥではと言われていますが、彼女のイラストは儀仗騎士ではありましたが赤のストライプ。つまり赤グループに属していると思われます。なのでメンバーもその時々によって変化し実態を掴ませないようになっているのではないかなと考えたのですが…さてどうでしょうか。

また彼女が『陛下(ハーマジェスティ)』と答えていたことで相手はティルバー女王陛下ではないかとFSSお友達のチークさんは推察されているようですがtonbori堂もその推理を支持いたします。基本的にこういった元老院の軍事面を取り仕切っているのが彼女で萌葱グループのリーダー、ナイアスは自分の養女にしているなど、手ごまをしっかり押さえていくあたりはさすが元軍参謀というべきで、当然氷グループのトップというか指揮権限を有していると考えた方がいいかもしれませんね。その辺りも来月号でのヨーン&ジークvsアーリィ戦ではっきりしそうですね。元老院の表の力が萌葱グループとすれば氷グループはさしずめ暗器(隠し持つ武器)といったところでしょうか。

チークさんの12月号での氷グループとカリギュラ(マウザー)を含めた推理。なかなかに興味深いのでよろしければご一読ください。|12月号の疑問を、変な形に^^;|絶対秘密。

そういえばこういう暗殺任務に関してはボルテッツが用いられることもあり、そちらはA.K.Dの典星舎が有名です。魔導大戦ではバッハトマの魔導軍が力を増している事もありますが氷グループの邪魔を典星舎がしたという三色の娘の台詞からも両者の暗闘が繰り返されているのは間違いないでしょうね。
実際、今回の襲撃においてもフ・リエを見てボルテッツ風情という部分はフィルモアの気質っぽい気がします。(当然そのあと喰らった後での処理は舐めてかかれない相手と認識している事が伺えますが)このボルテッツと騎士の部分もファイブスター物語の底流にある部分です。
ソース|DESIGNS5リッターピクト|(リンク先はamazonです)

おまけ

F.S.S. DESIGNS 5 LITTER.pict
画像はamazonより|F.S.S. DESIGNS 5 LITTER.pict|永野護 著|KADOKAWA|
ノイエシルチスはフィルモアの国家騎士団ですが『花の詩女 ゴティックメード』公開後にいろいろと明らかになったフィルモアの成り立ち、そして騎士たちに関して、それぞれの騎士団が現在も形を変えて存続しておりそれぞれ王家に使えているというのもフィルモアの歴史を感じさせます。

ブラウ・フィルモア王家には双頭竜騎士団。その出で立ちは『花の詩女 ゴティックメード』に登場したトリハロン殿下のドナウ帝国騎士団の出で立ちに酷似していますし、ボットバルトの格好はのちのバルバロッサ黒鷲調停騎士団の格好とカラーリングが似ています。

レーダー王家の青百合騎士団は青に統一された格好で、物語初期のレーダー8のイラストの流れを汲んだものです。団員はそれぞれ10名前後と多くは無いと記述されノイエシルチス兼任であったり、若いメンバーは経験を積んでノイエシルチスに転属していくという事のようですが…。ある意味王の側近であり、シークレットサービスのように護衛も務めつつ王の剣ともなる重要なポジション。特にブラウ・フィルモア王家の双頭竜騎士団長はシャンディ・マーカス王女の子孫にあたるメリー・マーカスがいるので今後も物語に絡んで欲しいですね(これはtonbori堂の希望です(笑))







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