あれこのクールはワケありな女たちが活躍するドラマ多くないですか?『奥様は、取り扱い注意』もワケ有りだし、『ドクターX』の大門未知子だって、言えばワケあり。いやドラマになるのは基本みんなワケありだよって言ってしまえばそうなりますけれど。月9も篠原涼子でワケなさそうで議員に立候補も言えばワケありになりそうな。まあそんなこんなで始まった『監獄のお姫さま』初回は刑務所のシーンではなくクリスマスイブ、12月24日から始まります。
監獄のお姫さま/ロゴはイメージです |
初回はドタバタ誘拐コメディ
誘拐コメディの傑作と言えば『大誘拐』ですね。あれは非常に面白い映画なので是非観て欲しい1本ですが、このエントリは『監獄のお姫さま』の話なので割愛します。また改めて。
初回のあらすじ
話はエドミルクという乳製品の会社の社長の息子が誘拐、TBS系バラエティー番組『サンデージャポン』に出演中のカンペに「あなたの息子を誘拐した」と書いてあるのを見て狼狽する様からはじまります。時系列を巻き戻しながらこの誘拐事件に関わっている馬場カヨをはじめとする4人の女性とそれを動かしている「先生」という存在が見え隠れしつつ、子どもを連れ出す役であった「女優」が一度は失敗するものの母親が美容室に入った隙に子どもを誘拐する事に成功。
しかし単純な身代金誘拐事件ではないことが徐々に分かってきます。エドミルク社長板橋吾郎はイケメン社長としてマスコミ受けもいい評判の社長ですが、5年前江戸川乳業のたたき上げ幹部として将来を嘱望されていた吾郎と社長令嬢江戸川しのぶが婚約、お家騒動をおさめるための結婚でもありましたがしのぶが吾郎に惚れていたため事態は収まるかと思われた時吾郎の愛人が発覚、しかも愛人は沖縄で殺され殺した男がしのぶに頼まれたという事で嫉妬に狂った婚約者の委託殺人として事件は『爆笑ヨーグルト姫事件』として大きくマスコミで取り扱われる事に。
しかしその事件は冤罪であり、それを画策したのが吾郎。それを自白させるために仕組んだ誘拐事件でした。しかし毎年の恒例のクリスマスイベントの時の記者会見で自白を要求されたもののそれをしなかった吾郎に対し4人は身代金を要求。既に接近していた仲間の「財テク」と「姉御」が金を用立てるといい吾郎を連れ出しました。そこで吾郎を拉致しようとしますが彼の秘書で最近雇われた元刑務官、若井ふたばが立ちはだかります。しかし振り向いて彼に一撃を食らわして昏倒させると4人に号令をかけ彼を拘束。子どもは解放し逆に吾郎を拉致しました。そうふたばが「先生」だったのです。解放された息子は江戸川しのぶの事件は冤罪事件であり再捜査を要求するという5人の犯行声明文をインターネットの動画で配信。そして事件が動き出しました。何故自分がこんな目にあうのか?全く理解できない吾郎に対し5人はなにを語るのか?彼女たちの過去に何があったのか?という初回でした。
爆笑ヨーグルト姫事件
ネーミングセンスが酷いです(笑)褒めてますが、これキワキワですよね。笑えるか笑えないかのビーンボール。正直にいうと笑えない人もいると思います。訳が分からないよという。クドカンのそういう部分は本当にセンスとしか言いようがないと思います。また「レザボアドッグス」よろしくカバーネームをつかっているのに何故が小泉今日子演じる馬場カヨだけ馬場カヨと繰り返し名前で呼ばれるとか、くだらないけど面白いという部分は本当にクドカンの得意とするところです。
しかし酷い名前の事件ながら愛人が死んだ事件の冤罪。これ依頼された人物が嘘を言ってるだけなんですが委託殺人ってのは証拠が無いと証言、自白で決まるので難しいところかも?まあ吾郎が完落ちすればいいんですが、まあ最後までワチャワチャさせてくれるんでしょうね。
女囚物と聞いてたけれど
一報を聞いた時は女囚物で出所後吾郎の悪事を暴くため誘拐事件を仕組むと聞いていましたが、回想シーンなどは2回に回してともかく誘拐事件と状況説明に徹した1話でしたね。しかし「先生」の号令など次回への引きもしっかりあって次回も観るよってはなりましたけど、実はエンジンをかけるシーンで少しイラっとしたのは事実です。そこであーもう観るのやめようかなーって思ったのは、単純にディーゼルエンジンはグローランプがついて予熱してからクランキングするという話で素人さんだとよくエンジンがかからなくなって難儀するっていうのはある話なんですが、何故かイラっとしちゃったんですね。これは最近クルマ関係の犯罪映画を観すぎたせいかもしれません(苦笑)
早くもクドカン節炸裂
実はクドカンの作品、tonbori堂は合うのと合わないのがあって「木更津キャッツアイ」とか「池袋ウエストゲートパーク」はあんまりなんですが「中学生丸山」とかは好きなんですよね。なんでしょう変則テンポがうまくはまれば乗れるんですが、今回非常に危ないシーンはそこでした(笑)他の人にはあまり理解されないかもしれませんが。ああ、そういえば冤罪、女囚というキーワードだけで検索すると先のクールで深夜ドラマで剛力彩芽の『女囚セブン』とネタ被りが指摘されていましたが未見のためあらすじを確認したところ冤罪で投獄されたものの刑務所内で情報を収集し復讐する女囚さそりっぽい話でしたね。しかも梶芽衣子さんでていたようで(笑)
来週以降も
視聴決定な感じですが、曲者なキャラクターをどう活写するのか?気になるところではありますがまあ多分こうなることでしょう。
いやとことんワチャワチャさせて最後にいい感じになんかオチつけるんだろ。知ってる、クドカンやもん。 #監獄のお姫さま— tonbori堂@この世界の片隅に (@tonbori) 2017年10月17日
番組視聴中につぶやいたtonbori堂のつぶやき。
来週は刑務所のエピソードがでてきそうですね。
|AmazonPrimeビデオ|『監獄のお姫さま』|(C)TBS|主演:小泉今日子、満島ひかり、伊勢谷友介
余談ではありますが岡本喜八監督の『大誘拐 RAINBOW KIDS』Amazonビデオでレンタルないし購入できます。面白い映画ですのでおススメです。ちなみに舞台は和歌山県です。
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