DVDレンタルで観た一本。公開時に行こうと思っていたが結局ファーストランには間に合わず今回借りて観ることにした。
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REINGofFIRE(原題名)/ロゴはイメージです |
時は満ちた。
『リベリオン』からこっちクリスチャン・ベールには注目していたが今回は気弱なリーダー役。ライバルというか豪快なヤンキー義勇軍の頭(この呼び名がまさにぴったり)をマシュー・マコノヒー(マコナヘイとも言うがどっちかホントなんだろうネイティブに聞きたいものだ)『U571』の時にはベールがしていたような役柄をしていたが今回はデニス・ホッパーが若い頃ならはまったような役柄を熱演しておりベールを完全に喰っている。
ストーリー
現代のロンドンに伝説のドラゴンが蘇るところから始まりそれから20年後復活の現場に居合わせたクインが生き残った人たちと細々と要塞に立てこもっている。そこにアメリカからケンタッキー義勇軍を名乗る一団がやってくる。リーダーのヴァンサンは粗野な男だがドラゴンを倒す力と方法をもっておりこの元凶であるドラゴンを倒しにやってきたというのだ。
人類最後の反攻は?
渋々ながら彼らを迎えいえれるクインたち。しかし要塞はドラゴンの大群に襲われヴァンサンの部隊もロンドンに向かう途中で猛攻にさらされ壊滅する。親友を亡くしたクイン、部下を殺されたヴァンサンは竜たちの魔窟と化したロンドンに向かう決着をつけるために。
デスペラードな「でもやるんだよイズム」
しかしVFXはかなりの出来でCGのドラゴンは動き回るさまはなかなかのもの。終末ものとして恐竜を滅ぼしそのあと餌になる食べ物が増えるまで眠りについていたという設定も面白い。だけどヴァンサンの部隊が連れているエンジェル(天使)という名前の降下兵(ヘリコプターから飛び降りて超合金ネットをドラゴンにかぶせて動きを止める)っていう設定が面白いのに活かされていないのがなんとも残念。ドラゴンとのバトルも迫力あるがなんといってもこの映画はベールよりマコノヒーの役作りのほうが面白く一見の価値あり。
マコノヒー無双
マコノヒーの演じたヴァンサンは闘争本能剥き出しな男で、荒くれものをまとめているがある意味、もうこうなっちまったらやるしかねえんだよっていう漢気だけで突き進む、そういう清々しさがある。そこにベールの情けなさってのもなかなか似合っておりこれも見もの。だけど全体から出てくるB級テイストと最後の戦いに至るネタが弱いのが残念。それに感化され自分のしたことで世界が終焉しそうになったクインが落とし前を付けに行くというのはある意味、王道を感じるだけにもったいない。
最後に
しかし終末世界モノとモンスタームービーの合わせ技としてはなかなか面白いのでおすすめ。今ではアカデミー賞俳優の2人の情けない主人公演技と怪演が観れるある意味貴重な作品でもある。ちなみにREINGofFIREっては原題で意味は「火の支配」だそうな。
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元記事を2004.5.21-16:10:44改稿掲載
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