観てきました、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』公開から1週間以上も過ぎたのでまだ早いと思いつつも個人ブログですので【ネタバレ】ありで感想いっちゃいます。とは言えそのまえに大まかな感想を書いておくと(BlueskyやXで既にポストしていますが)久しぶりに『スパイダーマン』らしいスパイダーマンを観たなって感じです。tonbori堂はアメコミは殆ど読んでいない人ですがアメコミ映画は大好きな方でクリストファー・リーブの『スーパーマン』からティム・バートンの『バットマン』シリーズ、そしてサム・ライミの『スパイダーマン』も観た人です。もちろん東映のスパイダーマンも知ってるけどアレは言えば東映特撮路線のスパイダーマン、ライミの『スパイダーマン』が初の本場?スパイダーマンな訳でして本来のコミックとは若干違うとはいえ陰性なキャラクターである(ナード/おたく)なピーターというのは刷り込まれたところがあります。そのピーターを彷彿とさせる影のある部分も併せ持った今回のトム・ホランドのスパイダーマン、非常にしっくりきました。もちろんコミック読んでる方々は実際は陽性なのがスパイダーマン、ピーターの本質であり、何時でも軽口叩いてるというのも分かるし、それで言えば今回のトム・ホランドのピーターはこれまでのホーム3部作の部分も残しつつ、『ノー・ウェイ・ホーム』でのストレンジの魔法によって自分の記憶にないMJとネッドの近況を見てショックを受けますます孤独に苛まれ元々不調だった身心に変調をきたしてしまうのもライミ版『スパイダーマン』を感じられて良かったですね。客演キャラクターやチョイ役ヴィランズもこれまでの4年、フランクは色々あってパニッシャーとして今も自警行為やってたりしているNYで彼は彼なりの自警行為をしていたのが分かるし、これまでMCUのスパイダーマンっていう立ち位置だったけど、前回を経て今回はスパイダーマンとして依って立ったかなという感じです。では簡単なあらすじの後、気になったところや良かったところをざっと【ネタバレ】ありで。
親愛なる隣人/OUTLINE
正体がバレたことでドクター・ストレンジに頼み人々の記憶から自分の存在を忘れてもらおうとしたピーター・パーカーだったが、それが原因でマルチバースの他の世界からスパイダーマンと因縁のあるヴィランを呼び寄せてしまった。その戦いの最中、最愛のメイ叔母さんを亡くしたピーターは全ての人から自らの存在を消し去るという決断を下した。それから4年、彼は「スパイダーマン」としてNYの街を、トゥームストーンやスコーピオンというヴィランから守っていた。彼らを捕え警察に引き渡し街の犯罪発生率が下がったと感謝されるピーターだったがMJやネッドの大学生活をSNSでチェックし、誰とも触れあわない生活に孤独は募る一方だった。
そんなある日、捕えたスコーピオンが収容されているダメージコントロール局(DC局)に装甲車が突入するという事件が発生、他人の意識を乗っ取りスコーピオンを脱獄させる。対峙したピーターは意識を乗っ取られなかったがこれはこれから始まる事件の発端に過ぎなかった。ある筋からの情報で同時刻に乗っ取られたDC局の幹部からの複数のアクセスでV-maxという単語が探られていたことが分かる。DC局の局長メッツガーと会見し協力を約束するピーターだったがそんな彼の身近にMJとネッドが戻ってきた。偶然店でみかけたネッドを尾行して彼とMJのNYでの新居パーティに潜り込むが改めて2人が自分を覚えていないこととMJに新しいボーイフレンドがいることにショックを受けて新居を後にするピーター。
このところの心身の不調が頂点に達しストレスによるクモのDNAホルモンが異常に分泌され感覚が超鋭敏化され、体内で有機ウェブが生成されるようになってしまった。だましだまし活動していたがスコーピオンがまたDC局を襲撃した時にパトカーにぶつけて警官を負傷させはげしく動揺するピーター。彼は今はエンパイア・ステート大学で教鞭をとっているブルース・バナー(ハルク)にDNA抑制のヒントを得ようとする。しかしその間にも謎の襲撃者はピーターの身辺を脅かしていく。果たしてピーターは愛する人たちを守る事が出来るのか?
振り返ればホーム3部作は揺り籠だった。
今回の『ブランド・ニュー・デイ』を観てライミ版『スパイダーマン』3部作の匂いを感じたのにはジョン・ワッツ監督のホーム3部作はまだ揺り籠に守られていたピーターの独立という実は3部作を使ってのオリジンだった(しかも『ノー・ウェイ・ホーム』はマルチバースへの導きとしてライミ版とアメスパのピーターを登場させ彼の精神的自立を促したということで改めていろいろ酷い目にもあったけど、前3部作の世界はピーターにとっての揺り籠だったなと思います。そこでそこから彼は一人のヒーローとして立つというところをやってのけてた訳で正直次は大変だろうなと思っていました。頼れる人がいなく、スーツ、ウェブシューターから自前で用意し修繕までする事になったピーターはNYの平和を守るため孤独な戦いに身を投じています。ホーム3部作ではなんだかんだで大人の支援がありました。1作目ではトニー、2作目ではフューリー(に化けたスクラル人のタロス)ただミステリオが用意周到過ぎてえらい目にあいましたが、そしてノー・ウェイ・ホームでは過去作からの襲来の中、ドクター・ストレンジと過去作ピーターたちと言った具合です。もちろんファー・フロム・ホームの正体バレやノー・ウェイ・ホームでのメイおばさんの死というのも含めてホーム3部作は揺り籠であり、今作ブランド・ニュー・デイで始めて一本立ちしたヒーローとしてのトム・ホランドピーターが登場したと言ってもいいんじゃないでしょうか。それを意識させるのはアバンタイトルのヴィランズとの戦いを点描しながら孤独にヒーロー活動をするピーターです。ここで街の人たちからは親愛なる隣人と認識されつつも実際のピーターは周りと一線を画した生活を送っていることがよくわかります。
孤独に歩め
ピーターが選んだのはMJやネッドを守るため、ストレンジの魔法で皆の記憶から自分の存在を消し去る事でした。しかしNYで孤独に自警活動をするピーターにとって2人は大事な人です。だからネッドがSNSに上げている近況動画を見ながら物思いに耽ります。かろうじてその時の思い出で自らを奮い立たせているピーター。しかしそういうのはメンタルヘルス的にはよかろうはずも無く、4年も過ぎた頃身体の不調が時たま現れます。それでも数多くのヴィランを捕え、ニューヨークの犯罪発生件数を減らしたピーター/スパイダーマンは街のヒーローとして認知されていきます。警察とも良好な関係を得て刑事のジーン・デウォルフとは情報交換しあう仲です。それでも周りの人を危険から遠ざけるため正体の明かせない彼の前にMITを卒業してNYに戻って来たMJとネッドが現れます。そしてMJには新たなボーイフレンドがいるのを見て激しく動揺するピーター。自分の決断した事だからそうなっても致し方無いんだけどもかつての恋人が目の前で別の男にキスしたらそれはやっぱり動揺しますよね。これまでの不調がピークに達しピーターの中のクモ由来の変位遺伝子からのホルモンが急激に増え有機ウェブを体内から射出し、鋭敏な感覚は脳に負荷をかけ、制御できない衝動が沸き起こるという部分。いや、そこは分かるけどピーターそれは自分が招いたんだぞと。ただそこで心の支えになるのが今は亡きメイおばさんの言葉ってのがやっぱり揺り籠ホーム3部作のオリジンからの続編感があって良かったですね。そこでやっぱりライミ版『スパイダーマン』の感じを思い出しました。まあそれを言っちゃうとじゃあライミ版でいいじゃんってなるけれど、MCUスパイダーマンでそこは触れられていないところだった訳とtonbori堂は思っていて、それをやるというのは本当の『ブランド・ニュー・デイ』かなという気がします。
ちなみに見出しタイトルに使った『孤独に歩め』は押井守監督『イノセンス』で荒巻部長がトグサに言ったセリフです。フルに書くと「孤独に歩め。悪をなさず、求めるところは少なく、林の中の象のように」で、仏教の「法句経」にある言葉です。意味はざっくりいうと人に依存せず、周りに流されて悪事を働かず欲を張らず林にいる象のように堂々と、しかし静かに佇むというという話です。最初はその想いでNYを守っていたけど色々あって孤独でもいい、だけど人に頼る事も知るという感じではこれからも基本、スパイダーマンは孤独でありながらも足りるを知って進むのではないかなという事で少し外れるけれどこれを見出しにしました。
意外な?だが納得のヴィラン
今回のヴィラン、唯一役どころが明かされなかったセイディー・シンクの演じるところのジーン・グレイ(誰なのかは知らない人はこちらを(Google検索結果))なのは賛否を呼ぶところだと思います。スパイダーマンにはまだまだ語るべきヴィランもいるし、なんならシリーズ通してのボスキャラであるキングピンも未登場です(なんか権利問題がここにもあるようです)SSUではヴィラン一本立ちの映画を作ったりもしていますがそのどれもが成功していません。tonbori堂は今回やっぱりジーンかと思いつつこれは上手いなと思いました。このユニバースでのジーンは少なくともまたチャールズやスコットなどと知り合う前で孤独を抱えた少女であること。そしてV-maxという符丁を探っているということが明かされなぜそれを探しているのかを明かされた時点でピーターと同じ心に孤独を抱えた者であると示されたことでやっぱりそうだったかと思いました。またこういう状況で能力が覚醒したのはある意味不幸なんだけどそれのおかげで内なるピーターと彼の支えであるイマジナリー・メイおばさんとの対話で救われるというのも納得の展開でした。
V-maxの謎
これについては多くを語りませんが是非劇場でご確認ください。いやもうちょっとビビりました。色々な意味で。まさかそう来たかと。皆が知らない謎の符丁。その秘密とは?っていうのは本当によく考えついたなと。でもなんかハリウッド映画、そういうネタ探せばまだありそうです。ちなみにtonbori堂はリアルロボットアニメ「SPTレイズナー」を思い出しました。
だが?もある
言っときますけどXでポストした戦車≠装甲車ではないですよ。それは些末な話です(笑)、ミリタリー者として少しひっかかるのですがスパイダーマンTLを初日に観てもそれを話題にしている人は誰もおらず、めっちゃ戦車といってましたね、こうやって言論は作られるのかと(ヲイヲイ)
?というか、えっ?どうなってるのと思ったのはまず、ピーター、君仕事何やってるんだ?(スパイダーマン以外で)ということですね。いや普通に気になりますよ。NYは世界で一番地価が高い。つまり賃料も高い。劇中、人との接触をミニマムにするためにアスベストがという倉庫部屋に移ったとしてもそこそこ高いと思うんですよ。あと自炊してなさそうだし(ピザとってましたし)どこから収入を得ているのか?そこは気になるポイントその1です。
気になるポイントその2はバナー=ハルクです。いろいろあったけど受け入れることでスマートハルクになれるようになったんじゃないの?とか、終盤戦うシーンで操られたところから精神支配から一旦解除されてもサベージ(野蛮)・ハルクが目覚めてむちゃくちゃ大暴れというシークエンス。いや心身変調に対し、ミューテイトの先輩であるブルースに話を聞きに行くとか、アクションの大一番でスパイダーマンVSハルクは見せ場になるしというのは分かるんだけどスマートハルクになったのはどうなったのと(息子の事は敢えてスルーします、いやしちゃいかんけど(;^ω^)しかも)
あとパニッシャー初見ではかなりマイルド感が出てましたけどちょいちょい、ヤバい空気を醸してたし、なによりバーンサルが演じているのでそこは大きな?とはなりませんでしたね。クライマックスの一手もそりゃフランクならそうするわなーってなりますし。
MCU最新作として
最後に、この作品ソニーとマーベル・スタジオの共同製作にしてMCU最新作なんです。そうこの後に控えているのは「アベンジャーズ/ドゥームズデイ』。ピーターの登場はアナウンスされていませんが来年のシークレットウォーズはユニバースがソフトリセットされるということで登場するのではないかt言われています。それを思えば今回MCU最新作としてドラマシリーズのフランク・キャッスルakaパニッシャーやアベンジャーズメンバーのブルース・バナー(ハルク)、ブラックウイドウ/エレーナ・ベロワといったキャラクターが登場しそれぞれ物語に無理なく組み込まれていました。続くドゥームズデイに期待を持たせたのも良かったなと思っています。「スパイダーマン」らしいスパイダーマン映画でありMCUの客演も機能していてやれば出来るじゃん、マーベル・スタジオって感じです。願わくはこのクオリティを維持したままマルチバースサーガのクライマックスを奇麗に締めくくってくれればいう事はありません。またそれに期待したいと思います。
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※今回の映画、ウェブスイングやアクションもゲームから取り入れられているそうです。ちなみにこれはマイルズ・モラレスと共闘し、クレイヴン・ザ・ハンターやシンビオートと戦うストーリーだそうですよ。(リンク画像はブクログ/Amazonアソシエイト)《AD》
【PS5】Marvel's Spider-Man 2



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