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トム・クルーズの“身体性”が炸裂!『ミッション:インポッシブル/ファイナルレコニング』感想/考察

2025年6月29日日曜日

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 正月に期待の1作として観たいと書いてた(リンク/2025、何を観る?何を読む?何を聴く?|tonbori堂四方山話)トム・クルーズのM:Iシリーズ最新作『

映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』ファイナル予告|2025年5月23日(金)日米同時公開/YouTube/パラマウント・ピクチャーズ(日本版)

ミッション:インポッシブル/ファイナルレコニング』を鑑賞してきました。結論から言えば、今回も「手に汗握る」展開の連続で、トム・クルーズ演じるイーサン・ハントと仲間たちが次々と襲いかかる事態に身一つで立ち向かう姿には、思わず拍手喝采を送ってしまったけれどやはり危機一髪になるための困難が「都合よく」出てくる感じは否めません。今回はその辺り引っ掛かりながらもやっぱりトム・クルーズ凄い!っていう部分を考えてみたいと思います。ということでいつもの通り簡単なあらすじのあと感想行ってみたいと思います。


(今回のエントリはBlueskyでのポストを元にGoogleのchat-AI、Geminiで文章を生成し、さらにtonbori堂で補足修正したものです。)


昨日、ファイナル・レコニング観た。面白いと言えばそうなんだけども思えば全てトムの身体を張った身体性によるヤバみを前面に押し出している作劇なので相対的に敵がフワッと現れるけど(そしてだいたいイーサンの先を行く)退場がザックリ過ぎるという。どういうザックリなのかは劇場で観て欲しいけど(ちなみに横にいた外国人のお客一行はうけてた)これまでの3以降の敵でトムと互角だなと思ったの(フィジカルで)名もなきやられ役以外だとヘンリー・カヴィルぐらいしか思い浮かばない。とは言え生身のアクションと実際にやる(流石に海底はCGだけど)事により観るものを圧倒するのは流石。

— tonbori堂 (@tonborido.bsky.social) 2025年6月3日 11:09

STORY/イーサン最後の戦い

 イーサン・ハントはイルサという大事な仲間を失いながらもガブリエルからエンティティにつながるキーを奪取した。その後各国の諜報機関がサイバー空間の侵略に対抗するためだけではなく、エンティティをもコントロール出来る可能性を秘めた鍵を狙うことが予想されたため姿を隠した。

 しかしエンティティを止めるためにはエンティティの代理人を名乗る元IMFエージェント、ガブリエルを捕らえ鍵の秘密を解き明かさなければならない。彼の出席するパーティに出席する。彼を監視するようにIMF長官キトリッジに取引を持ちかけられた盗みのプロ、グレースもそのパーティで合流。しかし2人ともガブリエルに捕らえられる。そしてガブリエルに以前イーサンがやむなく盗み出した「ラビット・フット」がエンティティのソースコードの元であり潜水艦セヴァストポリに搭載されたコアモジュールの起動キーであることを告げる。


 エンティティは潜水艦のコントロールを奪いセヴァストポリを自沈させたため手が出せない状態。だからこそ回収に白羽の矢が立ったのがイーサンだった。しかしそれを断るイーサン。そして断るならグレースを殺すと脅されるが自殺カプセルで死んだふりをして逆襲する。しかしガブリエルは逃走、追いつめるが逃げられる。アジトを見つけるために彼の部下であったが切り捨てられたパリスを護送中に助け出し、護送中のCIA諜報員ドガにも成り行きで巻き込まれイーサンの説得により手を貸す事になる。


 パリスの手引きでアジトで発見したエンティティとの通信ボックスで、エンティティより世界の核ミサイルコントロールはいずれエンティティに支配され審判の日が訪れる。その前に自らを南アフリカに秘密裏に建造された完全オフラインの地下データサーバーセンターへ自らをアクセスさせることを要求する。これでエンティティの計画、自らを安全地帯に保存した後地球を核戦争の火で審判の日を起こすことが最終目的だと理解するイーサン。それを阻止する為仲間の一人ルーサーが組み立てたデバイスにある対抗プログラムをガブリエルが狙っていることも気が付くが時すでに遅く対抗プログラム「ポイズンビル」はガブリエルの手に落ち、核爆弾が設置されてしまった。ガブリエルは核でデータセンターを汚染しポイズンビルでエンティティを支配しようと考えていた。


 イーサンはデータ分析官のベンジーにチームを任せガブリエルを阻止する為わざと捕まり元CIA長官で今は大統領なったエリカ・スローンに空母と潜水艦に協力を要請、しかし現場には既にロシアの潜水艦が。一方ベンジーたちはベーリング海に浮かぶ孤島セントマシュー島へ向い、そこのレーダーサイトに残るデータよりイーサンに沈没推定地点を連絡する手はずになっていたが既にロシアの特殊部隊が占拠していた。しかしレーダーサイトの要員だったウィリアム・ダンローは機転を利かせてポイントのデータを破棄し記憶していた。彼はかつてイーサンに完全なサーバールームへの突破を許し左遷されていたのであったが何の因果かここでイーサンにデータを送る事に。そこから深海に沈むセヴァストポリからコアモジュールを回収し、ガブリエルからポイズンビルを奪取しエンティティを封じ込められるのか?イーサンの最後のミッションが今始まる。


トム・クルーズの「身体を張るヤバさ」こそが魅力の源泉

 あらすじ長いですよね、でもこれでやっと半分なんですよ。つまり殆ど山場の連続。おかしな映画です(笑)普通なら少しダレ場作ったりちょっとした間を設けるものですがなんか強迫観念に囚われたように山場が連続して襲ってくる(まさに襲い来る)感じです。

 とはいえこのシリーズの最大の魅力は、やはりトム・クルーズの圧倒的な身体性に集約されていると改めて感じます。CGに頼りすぎず、実際に危険なスタントをこなす彼の姿は、観る者に強烈な説得力と興奮を与えてくれます。文字通り“身一つ”で困難に立ち向かうイーサンの姿は、まさにこの映画の心臓部であり、彼のアクションがあるからこそ、私たちはこれほどまでに手に汗握る体験ができるのでしょう。

 しかし、その一方で、この「身体性」を前面に押し出す作劇は、時に敵役の描かれ方に影響を与えているようにも感じました。敵がフワッと現れてイーサンの先を行くも、最終的な退場が「ザックリしすぎでは?」と感じる瞬間が何度かありました。具体的な描写はぜひ劇場で体験していただきたいのですが、隣にいた外国人のお客さんたちがウケていたのが印象的です(笑)でもガブリエル、最強の敵のはずなのになんか全然見えない中二病をごじらせたようなヴィランでしたね。もっともエンティティというとらえどころのない敵もまとめて片づけないといけないのでそういう意味でなんとかなってたかなと。


知性派? 肉体派? 記憶に残る敵役は誰か

 過去のシリーズを振り返ると、個人的にはフィリップ・シーモア・ホフマンが演じたオーウェン・デイヴィアンのような、知性でイーサンを追い詰める敵役が最も印象的でした。彼のように頭脳で圧倒するタイプのヴィランは、最近では少なくなったように思います。そういえばエンティティの元になったコアモジュールはデイヴィアンの策略でイーサンが奪取することになった代物でした。


 そういえば『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』に登場したヘンリー・カヴィル演じるウォーカーは、フィジカル面でイーサンと互角の存在感を放っていましたが、彼の“やられ方”も驚くほどザックリしていたのは否めません。また、『ゴースト・プロトコル』以降のソロモン・レーンは、イーサンを追い詰めるためのキャラクター造形が強すぎて、単体としての印象は薄かったというのが正直なところです。シリーズものにおいて、敵の倒し方や再登場のさせ方というのは、常に難しい課題だと感じます。


上映時間と編集のジレンマ:大作ゆえの苦悩か

 約2時間40分という上映時間についても、少し思うところがありました。鑑賞中、「ここはカットできるのでは?」と感じるシーンと、「もう少し説明が欲しいな」と思うシーンが混在しており、もしかしたらギリギリまで編集作業が行われていたのかもしれません。もしこれが2時間10分程度の最適な尺に収められていたら、歴史に残る大傑作になった可能性も秘めていたのではないでしょうか。しかし、シリーズものとして背負うものが大きいと、こうした編集のジレンマも生まれるのかもしれませんね。


「エンティティ」とシリーズの終わりなき旅

 今回新たに登場した、劇中で「それ」と訳される**「エンティティ」**という存在。その因果応報的な設定には、これまでのシリーズを思い起こすと「そうだったっけ?」と首をかしげる部分もありました。しかし、これまでの作品で登場した様々なアイテムや設定を組み合わせれば、まだまだ物語を広げられそうな予感もします。シリーズ完結を匂わせつつも、トム・クルーズが「身体を張れる」限り、このシリーズは永遠に続くのではないか、という思いが頭をよぎりました。


 とはいえ今回は今までのシリーズを総括するような過去作からの出来事が現在に影響を及ぼしているという事に言及されたり「ラビット・フット」もそうですし、前回ソロモン・レーンの原爆を阻止したことがエンティティの動きを呼んだという事も言われていました。極めつけはシリーズ1作目でイーサンの潜入で飛ばされたダンローの再登場と、1作目のヴィランであったジム・フェルプスの息子であるということが分るイーサンを追う米側のCIA部員ブリッグス。銭形警部っぽいキャラだったのに急に別のアングルが立ち上がってくるのはシリーズ総括っぽさを感じました。

トム・クルーズの「次」と「後継者」問題

 『トップガン』シリーズも続編の可能性を示唆しており、トム・クルーズが本格的に身体を張れなくなる前に、もう1本大作を作る可能性も十分にあるでしょう。しかし、ここで思い浮かぶのが「後継者問題」です。

 例えば、ジェレミー・レナー主演の『ボーン・レガシー』でマット・デイモン主演のジェイソン・ボーンシリーズを拡張しようとしましたが、やはり「それはボーンではない」よねとボーンの後継者足り得なかったと思います。(ちなみに、レナーはMIシリーズにもブラント役で出演しています)。『トップガンマーヴェリック』でも、後継者を示唆するような描写がありつつも、トム・クルーズ演じるマーヴェリック自らのセリフで「まだ今じゃない」と一蹴さしました。


 結局のところ、この『ミッション:インポッシブル』シリーズの運命は、イーサン・ハント≒トム・クルーズのやる気に全てかかっていると思います(笑)いや真面目な話、彼が全身全霊で挑み続ける限り、私たちはこれからもイーサン・ハントの想像を絶する活躍を目にすることになるはずです。とはいえ年齢を重ねれば重ねるほど人は動けなくなるものです。それをどこまで限界に挑めるのか?映画でありながら俳優トム・クルーズの限界への挑戦記録というものになっているそう思います。

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