ということで観てきたゼ「アイアンマン2」、今回の敵はロシア人イヴァン・ヴァンコことウィップラッシュ。そしてスターク社のライバルであるハマー社の代表、ジャスティン・ハマー。だけど襲い掛かる困難はそれだけではなくて、アイアンマンことトニー・スタークの命をつなぎとめているアーク・リアクターも彼を蝕んでいくことに。
そのためトニーはちょっとやけくそ気味になったり、後の事を考えて社長を秘書のペッパー・ポッツに引き継いだり。そんな彼に愛想を付かした友人のローズ中佐はマーク2を装着して彼を諌めるがまったく聞かなかったりとか。ってことで感想いってみよー。
Iron Man 2 (2010) Trailer #1 | Movieclips Classic Trailers|YouTubeより
アイアンマンと社長
正直にいっちゃうと今回、要素がてんこ盛りのため大味という気がしたけれど、よくよく考えるとトニーの物語として捉えれば1本道だったなと。前作で自分がアイアンマンだと名乗り、正体が知られているという珍しいヒーローとなったんだけれど、それだけに気苦労も多い。だけどトニーの性格を考えれば(前作の)そこは上手くやっていける打開策を見出すのはそれほど難しくないかもしれない。何故なら彼は天才だから。だからさらに亡き偉大な父の残した負の部分と未来に託した部分、そして彼の命をつなぎ止めているリアクターが彼を蝕むという3重の壁を設置した。それは作劇的にいいんだけれど、ただちょっと解決を後半に引っ張ったので少し冗長になってしまった印象を与えているのかなと。
でも個人的にはマーク5(アタッシュケース型のコンパクトスーツ)やハマー社製スーツをベースにイヴァンがつくりあげたドローン軍団などに大満足した。やっぱりドローンがわらわら出てきてアイアンマンとウォーマシンが対峙するって画的にもう優勝じゃないっすか?いやほんまに。
とくにドローン軍団のデザインに関しては日本のアニメからのフィードバック(特にキャノン搭載型なんかはガンダムのザクキャノンとかそういうのを思い出すが)ファブロー監督がアップルシードからのインスピレーションがあったということを読んで、ランドメイト(アップルシードに出てくるパワードスーツ)なのかとちょっとびっくりしたよ。言われて見るとマッシブな体型は近い部分はあるかも??しれない?ってことで実写版アップルシードはハリウッドに任せた(ヲイヲイ
ドローン戦とか空中戦とか、大盤振る舞いだなーと思ったけどいろいろあってちょっとバトルシーン少なくね?みたいな感じが無いともいえない。それはトニーの物語(ストーリー)としては過不足ないんだけど、やっぱり前作からだと要求水準が凄く高くなっていたんだなとあらためてそう感じた。
まだまだ続くよアイアンマン
あとね、3の布石というのもあるんでしょうけれど、随所に出てくる伏線とスカジョのブラック・ウィドーとシールドのフューリー(サム・L・ジャクソン)とかエンドロール後のアレは。基本的には「アベンジャーズ」そしてマーベルヒーローの新作の「マイティ・ソー」のネタフリ。気になる人はアメコミ、アベンジャーズで検索。かいつまんでいえばアイアンマン、キャプテンアメリカ、そしてソーなどのマーベル産のコミックヒーローが共同で大きな敵と立ち向かうという。これマーベルのロードマップでちゃんと映画予定入ってて、どれくらいまでカバーするかは現状では分からないけどトニー・スタークは決定。あとソー、キャプテンアメリカも順次製作中、公開後、アベンジャーズ起動だそうで。でもこんだけ風呂敷広がってるから生半可な作品では皆納得できないだろうなーwww
新キャラ、ウィップラッシュことアイヴァン(イヴァン)・ヴァンコを演じるのは「レスラー」の好演も記憶に新しいミッキー・ローク。前半は彼がその存在感 を遺憾なく発揮しているんだけど…。まあネタバレになるのでこれくらいに。コードネーム「ブラック・ウィドー」ことナターシャ・ロマノフ。演じるはスカーレット・ヨハンソン。金髪なのにやりたいがため赤毛にしたっていうその根性 が素晴らしい。謎の女スパイをクールに演じてた。彼女のスピンオフを激しく希望する。
最初にYouTubeでマーベルから公式トレーラーで配信されたスターク・エキスポへのダイブシーンがハブられたのはその後でポッツがエキスポへの懸念を口にしたからだと思う。でも個人的にはあのシーンは劇場で観たかったなー。本編にちゃんと組み込まれた形で。あとドン・チードルがローディでももういいけど、やっぱりテレンス・ハワードでしてほしかった。まあ時間があったらもう1回行きます。多分。個人的には満足してるんで。
※エキブロ時代の『アイアンマン2』の感想の再掲、改稿です。元エントリはこちら。
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