ざっくり観れる映画 マイケル・マン絡みで一掴み編 by Amazon Prime Video

　前にもドリパス編で5本選んでとか色々やったりしていますけど、COVID-19が感染流行を起こしているこんな状況下、お家でぼんやり鑑賞するによい映画を今回はAmazon Prime Videoからアトランダムに選んでみたらマイアミ・マン絡みとなってしまいました。まあ趣味で選んでいますので、ぼんやり見てられないよとか、お気に召さない場合は趣味が合いませんで申し訳ございませんという事で、ひとつよしなに<(_ _)>では早速いってみましょう。

Miami Vice (2006) Official Trailer #1 - Jamie Foxx Movie HD/YouTube/

マイアミ・バイス

　有名なTVドラマシリーズ『特捜刑事マイアミ・バイス』をTVの製作総指揮を務めたマイケル・マン監督本人が映画化した作品です。出演者の役名や見た事があるようなシチュエーションがありますがオリジナル要素を踏まえたストーリーになっています。主人公のソニー・クロケットにはコリン・ファレル。リカルド・タブスにはジェイミー・フォックス。ドラマではタブスはNYからやってきた刑事で殺された兄の事件を調べるためにやってきてその後ソニーとコンビを組むという流れでしたが映画では既にコンビとして活動している潜入捜査官でした。ストーリーは2人の使っている情報屋の家族が殺され情報屋も自殺。FBIの潜入捜査官も合わせて3人が殺害され、イエロという密売人が暗躍しているという事でクロケットとタブスはイエロに強引に接触。しかしイエロも実は使い走りでそのバックにはモントーヤというカルテルの大物が控えており彼に近づくために更なる潜入を試みますが、クロケットはモントーヤの秘書的な存在で金庫番をしているイザベラに惹かれてしまい、危険な橋を渡る事に…そしてボスの覚えがめでたい2人を信用できないイエロは独自に動き出しマイアミは一触即発な状況に。

　大分ざっくりですが基本的にはマイケル・マン節はいくつかある密輸シーン（ジェットボートやレシプロ機による低空飛行など）とクライマックスで展開される銃撃シーンで観られます。またマイケル・マンは凝り性で知られていますが、そのためキャストにはタクティカルトレーニングを課す事はよく知られています。『コラテラル』（リンク先はAmazon Prime Video）でもトム・クルーズが鮮やかなタクティカル・シューティングを披露していました（ジェイミーはその時相手役に抜擢されていました）この作品自体はハリケーン・カトリーナの影響で予算がかかりすぎてしまったため興行的には赤字（損益分岐点は超えられなかった）んですがマイケル・マンのカラーが色濃く出ている映像、ストーリーなどマン監督作品が好きならおすすめできる1本です。キャストはファレルとフォックス以外にはクロケットと情を交わすイザベラにコン・リー、彼女が中国映画以外で出演した2本目の単独ハリウッド映画です。（1本目は『SAYURI』）、タブスと付き合っている同じバイスの捜査官トゥルーディーにナオミ・ハリスが出演。ちなみにトゥルーディーの相棒ジーナの銃の構え方とシュートアウトシーンがむちゃくちゃ素晴らしいのでこちらも注目してみてください。演じたのはエリザベス・ロドリゲス。『LOGAN/ローガン』でウルヴァリン/ローガンにローラを連れてきてあずけた看護師役の人です（その時は気が付きませんでした(^^;

キングダム/見えざる敵

　マイケル・マン&ジェイミー・フォックス関連で次はこの作品を。監督はピーター・バーグ。マーク・ウォールバーグと組んだ『パトリオット』や皆大好きインベーダー相手に肉弾戦を挑み戦艦でUFOを撃破する『バトルシップ』の監督ですがこの作品はシリアスでダークな作品で、キャスリン・ビグローやリドリー・スコットが撮りそうな作品です。サウジアラビアの外国人居住区で大規模な自爆テロが発生し、大量な犠牲者が。大使館員も数多く犠牲となり国外の事件ながらFBI捜査官のフルーリーは現地調査を上層部に願い出るのですが現地での捜査は難航、サウジアラビア警察のアル・ガージー大佐とハイサム軍曹は露骨に捜査を嫌がるが徐々に彼らの熱意にうたれ捜査に協力していく。しかしタイムリミットの5日間のうちに四面楚歌の中フルーリーたちはテロリスト集団に迫れるのか？というストーリーです。

　実際の撮影はアメリカ国内やアブダビで行われたそうです。それでも一応サウジアラビアにロケハンに行ったという情報がWikipediaに掲載されていました。実際サウジアラビアでこういう作品を撮るのはテロリスト集団が自国にいるという事になるので（実際にテロ事件はあるしイランやその他の国との関係もありますが）いろいろとセンシティブな事になるだろうなというのは想像できます。またこの映画はそのWikipediaのソースの記事によると実際にあった事にヒントを得ているとも書いてありました。

困難な状況下で捜査を行い、テロとの戦いに身を捧げる映画というのはヒロイックであると同時に批評的には手厳しいものにはなりますがカーアクションやサウジアラビアでのテロリスト集団との戦い、クライマックスの建物での銃撃戦など見どころもあるのでそういう作品を好きな方にはおすすめできる1本です。ちなみにマイケル・マンは製作としてクレジットされています。脚本はマシュー・マイケル・カーナハン。『ワールドウォー・Z』『消されたヘッドライン』を手がけています。キャストはフォックスの他にはジェニファー・ガーナ―、ジェイソン・ベイトマン、クリス・クーパーとなかなか通なキャストです。

今回は

　Amazon Prime Videoのリストからどれにしようと観ているうちに『マイアミ・バイス』に目を止めてそこからおすすめされた『キングダム/見えざる敵』（公開時に鑑賞）を、おお懐かしいという事でおすすめしてみました。マイケル・マン絡みではあるんですが実際にはジェイミー・フォックス祭りみたいな(笑)でも『マイアミ・バイス』については正直ドラマの方が好きなんですがAmazon Primeには入ってないんですよね。ちなみにDVDがバリューパックで安く出ていました。しかもおすすめのシーズン１です。こちらも超がつくほどおすすめの作品ですのでもし良かったら。

｜Amazon.co.jp: マイアミ・バイス シーズン 1 バリューパック [DVD] : ドン・ジョンソン(声:隆 大介), フィリップ・マイケル・トーマス(声:尾藤イサオ), エドワード・ジェームズ・オルモス, マイケル・マン: DVD

　そしてこういう時に絶対入るはずの『HEAT』はあえて外しています。いや大好きなんですが、好きすぎて書けないという(笑)いや書きたいんですけどもまあこれもおすすめなので是非とも(笑)また機会をみて書こうかなと思っているんですが…。

近いうちにまたおすすめ作品をアップしますが早いところこのCOVID-19感染流行、収束してほしいですね。